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公開番号2024123494
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023030953
出願日2023-03-01
発明の名称燃料電池の消音器用吸音材
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人個人,個人
主分類H01M 8/04 20160101AFI20240905BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】吸音効果の低下を抑制できる燃料電池の消音器用吸音材を提供する。
【解決手段】燃料電池の消音器用吸音材10は、燃料電池の排気通路に設けられる消音器に適用される吸音材10であって、繊維径が0.5μm以上、5μm以下の熱可塑性樹脂製の第1繊維材及び第1繊維材よりも低い融点を有し、第1繊維材を結合する熱可塑性樹脂製の第1結合繊維材により構成される第1不織布20と、繊維径が10μm以上、30μm以下の熱可塑性樹脂製の第2繊維材及び第2繊維材よりも低い融点を有し、第2繊維材を結合する熱可塑性樹脂製の第2結合繊維材により構成される第2不織布25と、を含み、第1不織布20と第2不織布25とを重ね合わせた状態で熱プレスして形成されており、第1不織布20により形成された吸音部11と、第2不織布25により形成され、吸音部11の外面を覆う外殻部12と、を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
燃料電池の排気通路に設けられる消音器に適用される吸音材であって、
繊維径が0.5μm以上、5μm以下の熱可塑性樹脂製の第1繊維材及び前記第1繊維材よりも低い融点を有し、前記第1繊維材を結合する熱可塑性樹脂製の第1結合繊維材により構成される第1不織布と、繊維径が10μm以上、30μm以下の熱可塑性樹脂製の第2繊維材及び前記第2繊維材よりも低い融点を有し、前記第2繊維材を結合する熱可塑性樹脂製の第2結合繊維材により構成される第2不織布と、を含み、
前記第1不織布と前記第2不織布とを重ね合わせた状態で熱プレスして形成されており、
前記第1不織布により形成された吸音部と、
前記第2不織布により形成され、前記吸音部の外面を覆う外殻部と、を有する、
燃料電池の消音器用吸音材。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記吸音部は、前記外面として、第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、を有し、
前記外殻部は、前記第1面の全体を覆っている、
請求項1に記載の燃料電池の消音器用吸音材。
【請求項3】
本体部と、前記本体部の周縁に設けられ、前記本体部よりも高い圧縮度合いで形成された周縁部と、を有する、
請求項1または請求項2に記載の燃料電池の消音器用吸音材。
【請求項4】
前記本体部は、前記第1不織布及び前記第2不織布が襞状に折られて形成されている、
請求項3に記載の燃料電池の消音器用吸音材。
【請求項5】
前記本体部は、第1部分と、襞折り形状の山部と谷部との高さが前記第1部分よりも大きい第2部分と、を有する、
請求項4に記載の燃料電池の消音器用吸音材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池の消音器用吸音材に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両に搭載される燃料電池システムが開示されている。燃料電池システムは、燃料電池と、空気供給系と、水素供給系と、空気排気系とを備える。
空気供給系は、酸化剤ガスである酸素を含む空気を燃料電池に供給する空気供給通路を含む。
【0003】
水素供給系は、燃料ガスとしての水素を貯留する水素供給源と、水素供給源から燃料電池に水素を供給する水素供給通路とを含む。
燃料電池においては、酸素と水素との電気化学反応により発電が行われるとともに、発電の際に水(以下、生成水という)が生成される。
【0004】
空気排気系は、燃料電池から排出される空気(以下、排気という)が流れる空気排気通路を含む。空気排気通路には、消音器が設けられている。消音器は、断面が円形状または楕円形状をなす筒状容器からなる。消音器の内部空間のうちの外周領域には、ガラス繊維で構成される吸音材が設けられている。吸音材によって、排気音が吸音されることで騒音が車外に放散されることが抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-272444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
燃料電池の排気には、上述した生成水が含まれる。このため、吸音材を構成するガラス繊維の繊維間に生成水が浸透すると、生成水によって吸音材が潰れることで吸音材の厚さが薄くなる。その結果、吸音性能が低下するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための燃料電池の消音器用吸音材は、燃料電池の排気通路に設けられる消音器に適用される吸音材であって、繊維径が0.5μm以上、5μm以下の熱可塑性樹脂製の第1繊維材及び前記第1繊維材よりも低い融点を有し、前記第1繊維材を結合する熱可塑性樹脂製の第1結合繊維材により構成される第1不織布と、繊維径が10μm以上、30μm以下の熱可塑性樹脂製の第2繊維材及び前記第2繊維材よりも低い融点を有し、前記第2繊維材を結合する熱可塑性樹脂製の第2結合繊維材により構成される第2不織布と、を含み、前記第1不織布と前記第2不織布とを重ね合わせた状態で熱プレスして形成されており、前記第1不織布により形成された吸音部と、前記第2不織布により形成され、前記吸音部の外面を覆う外殻部と、を有する。
【0008】
上記構成によれば、第1不織布により吸音部が形成されている。第1不織布は、繊維径が0.5μm以上、5μm以下の第1繊維材により構成されている。このため、排気音のエネルギが、第1繊維材の振動エネルギ、ひいては熱エネルギに変換されやすくなるので、吸音効果を高めることができる。
【0009】
また、上記構成によれば、第2不織布により、吸音部の外面を覆う外殻部が形成されている。第2不織布は、繊維径が10μm以上、30μm以下であり、第1繊維材よりも太い第2繊維材により構成されている。このため、外殻部によって吸音材の剛性が高められる。
【0010】
また、上記構成によれば、吸音材が、第1不織布と第2不織布とを重ね合わせた状態で熱プレスして形成されるので、吸音材の形状自由度を高めることができる。
したがって、燃料電池の生成水の存在する環境下において吸音効果の低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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