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公開番号
2024121636
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-06
出願番号
2023028842
出願日
2023-02-27
発明の名称
印刷装置、その制御方法およびプログラム
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類
B41J
29/38 20060101AFI20240830BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】複数の印刷ジョブの処理の高速化に有利な技術を提供する。
【解決手段】複数のシート種に対応可能な印刷装置であって、複数の印刷ジョブを受信可能な受信手段と、前記受信手段が受信した個々の印刷ジョブを解析する解析手段と、前記受信手段が受信した複数の印刷ジョブの並び替えを行う並び替え手段と、前記並び替えが行われた複数の印刷ジョブを順に実行して印刷を行う印刷手段と、印刷済のシートを加熱して該シート上の記録剤を定着させる加熱手段と、を備え、前記解析手段は、個々の印刷ジョブの実行に使用するシート種を特定すると共に該シート種に前記記録剤を定着させるための温度を定着温度として特定し、前記並び替え手段は、或る印刷ジョブが実行されている間、前記解析手段による解析結果に基づいて、印刷待ち状態の複数の印刷ジョブについて同一のシート種を使用するものが後続して順に実行され且つ其れらに対応する定着温度が所定順になるように、前記並び替えを行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のシート種に対応可能な印刷装置であって、
複数の印刷ジョブを受信可能な受信手段と、
前記受信手段が受信した個々の印刷ジョブを解析する解析手段と、
前記受信手段が受信した複数の印刷ジョブの並び替えを行う並び替え手段と、
前記並び替えが行われた複数の印刷ジョブを順に実行して印刷を行う印刷手段と、
印刷済のシートを加熱して該シート上の記録剤を定着させる加熱手段と、を備え、
前記解析手段は、個々の印刷ジョブの実行に使用するシート種を特定すると共に該シート種に前記記録剤を定着させるための温度を定着温度として特定し、
前記並び替え手段は、或る印刷ジョブが実行されている間、前記解析手段による解析結果に基づいて、印刷待ち状態の複数の印刷ジョブについて同一のシート種を使用するものが後続して順に実行され且つ其れらに対応する定着温度が所定順になるように、前記並び替えを行う
ことを特徴とする印刷装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記並び替え手段は、
前記或る印刷ジョブが実行されている間、そのときの前記加熱手段の温度と、前記並び替えの対象となる複数の印刷ジョブに対応する定着温度とを比較し、
その比較結果に基づいて、前記所定順が定着温度の高い順または低い順になるように前記並び替えを行う
ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
【請求項3】
前記並び替え手段は、
前記並び替えの対象となる印刷ジョブに対応する定着温度が、前記加熱手段の温度よりも高い場合には、前記所定順が定着温度の低い順になるように
前記並び替えの対象となる印刷ジョブに対応する定着温度が、前記加熱手段の温度よりも低い場合には、前記所定順が定着温度の高い順になるように
前記並び替えを行う
ことを特徴とする請求項2記載の印刷装置。
【請求項4】
前記解析手段は、前記受信手段が印刷ジョブを受信したことに応じて該印刷ジョブを解析し、
前記並び替え手段は、前記印刷待ち状態の複数の印刷ジョブに対する該印刷ジョブの挿入位置を前記解析手段の解析結果に基づいて決定することにより前記並び替えを行う
ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
【請求項5】
前記複数のシート種の何れかに対応するシートを交換可能にセットするシートセット手段を備える
ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
【請求項6】
前記印刷手段は、複数種のインクにより印刷を実行するインクジェットヘッドを含む
ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項記載の印刷装置。
【請求項7】
複数のシート種に対応可能な印刷装置の制御方法であって、
複数の印刷ジョブを受信するステップと、
前記受信された個々の印刷ジョブを解析するステップと、
前記受信された複数の印刷ジョブの並び替えを行うステップと、
前記並び替えが行われた複数の印刷ジョブを順に実行して印刷を行うステップと、
印刷済のシートを加熱して該シート上の記録剤を定着させるステップと、を有し、
前記解析するステップでは、個々の印刷ジョブの実行に使用するシート種を特定すると共に該シート種に前記記録剤を定着させるための温度を定着温度として特定し、
前記並び替えを行うステップでは、或る印刷ジョブが実行されている間、前記解析手段による解析結果に基づいて、印刷待ち状態の複数の印刷ジョブについて同一のシート種を使用するものが後続して順に実行され且つ其れらに対応する定着温度が所定順になるように、前記並び替えを行う
ことを特徴とする制御方法。
【請求項8】
前記並び替えを行うステップは、
前記或る印刷ジョブが実行されている間、そのときの前記加熱手段の温度と、前記並び替えの対象となる複数の印刷ジョブに対応する定着温度とを比較するステップと、
その比較結果に基づいて、前記所定順が定着温度の高い順または低い順になるように前記並び替えを行うステップと、
を含む
ことを特徴とする請求項7記載の制御方法。
【請求項9】
コンピュータに、請求項7記載の制御方法における各ステップを実行させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に印刷装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
印刷装置のなかには、複数の印刷ジョブの並び替えを行うことが可能なものもり、例えば、印刷済のシートに対する加熱温度を所定順となるように並び替えるものがある(特許文献1参照)。それにより、複数の印刷ジョブの処理の高速化を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-168093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
昨今の印刷装置の多機能化に伴い多様なシート種が用いられうるが、印刷装置の大サイズ化を防ぐことを目的の1つとして、シートを交換可能な装置構成にすることが考えられる。このシートの交換の際には、印刷装置のダウンタイムが発生することとなる。この観点で特許文献1の構成には改善の余地があった。
【0005】
本発明は、発明者による上記課題の認識を契機として為されたものであり、複数の印刷ジョブの処理の高速化に有利な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの側面は印刷装置にかかり、前記印刷装置は、
複数のシート種に対応可能な印刷装置であって、
複数の印刷ジョブを受信可能な受信手段と、
前記受信手段が受信した個々の印刷ジョブを解析する解析手段と、
前記受信手段が受信した複数の印刷ジョブの並び替えを行う並び替え手段と、
前記並び替えが行われた複数の印刷ジョブを順に実行して印刷を行う印刷手段と、
印刷済のシートを加熱して該シート上の記録剤を定着させる加熱手段と、を備え、
前記解析手段は、個々の印刷ジョブの実行に使用するシート種を特定すると共に該シート種に前記記録剤を定着させるための温度を定着温度として特定し、
前記並び替え手段は、或る印刷ジョブが実行されている間、前記解析手段による解析結果に基づいて、印刷待ち状態の複数の印刷ジョブについて同一のシート種を使用するものが後続して順に実行され且つ其れらに対応する定着温度が所定順になるように、前記並び替えを行う
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数の印刷ジョブの処理を高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る画像形成装置の構成例を示すブロック図。
画像形成装置の外観における一態様を示す図。
画像形成装置の外観における一態様を示す図。
画像形成装置の要部の概略断面図。
プリンタコントローラの機能ブロック図。
印刷方法ないし画像形成方法のフローチャート。
複数の印刷ジョブのリストの例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
図1は、実施形態に係る画像形成装置100の構成例を示すブロック図である。説明の簡易化のため、ここではプリント機能のみを備える画像形成装置100を例示するが、画像形成装置100は本例に限られるものではない。例えば、画像形成装置100は、コピー機能、スキャン機能など、他の公知の機能を更に備える複合機(Multi-Function Peripheral(MFP))であってもよい。画像形成装置100は、印刷装置100と表現されてもよい。
なお、プリント機能は、本実施形態では、インクを記録剤として用いるインクジェット方式により実現されるものとするが、記録方式は本例に限られるものではなく、トナーを記録剤として用いる電子写真方式等の他の公知の記録方式が採用されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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