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公開番号2025008345
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023110443
出願日2023-07-05
発明の名称ズームレンズおよび撮像装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 15/20 20060101AFI20250109BHJP(光学)
要約【課題】小型軽量、広画角および高変倍比のズームレンズを提供する。
【解決手段】ズームレンズは、ズーミングのために移動しない正の第1レンズ群と、ズーミングのために移動する3つ以上の中間レンズ群と、正の後レンズ群とを有する。第1レンズ群は、フォーカシングのために移動しない負の第1サブレンズ群と、フォーカシングのために移動する正の第2サブレンズ群と、正の第3サブレンズ群とを有する。第1レンズ群の焦点距離f1、無限遠物体に合焦した状態での第1レンズ群の最も像側のレンズ面から第1レンズ群の後側主点までの光軸上の長さbok1、ズームレンズの広角端および望遠端での焦点距離fw、ftは、2.430≦(f1+bok1)/f1≦4.500、1.150≦ft/f1≦3.200および2.250≦f1/fw≦6.700なる条件を満足する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
物体側から像側へ順に配置されたレンズ群として、ズーミングのためには移動しない正の屈折力の第1レンズ群と、ズーミングのために移動する3つ以上の中間レンズ群と、正の屈折力の後レンズ群とを有し、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、物体側から像側へ順に配置された、フォーカシングのためには移動しない負の屈折力の第1サブレンズ群と、フォーカシングのために移動する正の屈折力の第2サブレンズ群と、正の屈折力の第3サブレンズ群とを有し、
前記第1レンズ群の焦点距離をf1、無限遠物体に合焦した状態での前記第1レンズ群の最も像側のレンズ面から前記第1レンズ群の後側主点までの光軸上の長さをbok1、前記ズームレンズの広角端での焦点距離をfw、前記ズームレンズの望遠端での焦点距離をftとするとき、
2.430≦(f1+bok1)/f1≦4.500
1.150≦ft/f1≦3.200
2.250≦f1/fw≦6.700
なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1レンズ群の最も物体側には負レンズが配置されており、該負レンズの焦点距離をfG1とするとき、
-2.10≦ft/fG1≦-0.50
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項3】
前記第1サブレンズ群は、正レンズを有し、
前記正レンズの焦点距離をfGpとするとき、
0.40≦ft/fGp≦10.60
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項4】
前記第1サブレンズ群の焦点距離をf1aとするとき、
-1.50≦f1a/f1≦-0.60
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項5】
前記第2サブレンズ群の焦点距離をf1bとするとき、
2.00≦f1b/f1≦6.50
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項6】
前記第3サブレンズ群の焦点距離をf1cとするとき、
1.30≦f1c/f1≦4.50
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項7】
前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の厚みをLD1とするとき、
1.10≦LD1/f1≦6.50
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項8】
前記ズームレンズが対角サイズ2Yの撮像面を有する撮像装置に使用される場合において、前記ズームレンズの広角端での焦点距離をfw、前記ズームレンズの広角端での半画角をωwとするとき、
51.50°≦ωw≦65.00°
ωw=arctan(Y/fw)
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項9】
前記ズームレンズの広角端でのFナンバーをFnowとするとき、
1.30≦Fnow≦3.50
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項10】
前記ズームレンズに含まれるレンズのうち最も像側のレンズの像側のレンズ面から像面までの光軸上の長さをBFwとするとき、
0.050≦fw/BFw≦0.430
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ズームレンズに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
テレビカメラ、映画用カメラ、デジタルスチルカメラおよびビデオカメラ等の撮像装置に用いられるズームレンズには、小型軽量かつ広画角で高変倍比を有し、光軸中心部から周辺部まで解像力が高くて色収差が少ない等の高い光学性能が求められる。
【0003】
特許文献1には、物体側から像側に順に配置された、ズーミングのためには移動しない正の屈折力の第1レンズ群、ズーミングのために移動する3つ以上の中間レンズ群およびズーミングのためには移動しない正の屈折力の後レンズ群を有するズームレンズが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-032924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されたズームレンズにおいて、さらなる広画角化や高変倍比化すると、第1レンズ群の径が増加してズームレンズが大型化する。
【0006】
本発明は、小型軽量で高い光学性能を有しつつ、広画角化や高変倍比が可能なズームレンズおよびこれを備えた撮像装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面としてのズームレンズは、物体側から像側へ順に配置されたレンズ群として、ズーミングのためには移動しない正の屈折力の第1レンズ群と、ズーミングのために移動する3つ以上の中間レンズ群と、正の屈折力の後レンズ群とを有し、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する。第1レンズ群は、物体側から像側へ順に配置された、フォーカシングのためには移動しない負の屈折力の第1サブレンズ群と、フォーカシングのために移動する正の屈折力の第2サブレンズ群と、正の屈折力の第3サブレンズ群とを有する。第1レンズ群の焦点距離をf1、無限遠物体に合焦した状態での第1レンズ群の最も像側のレンズ面から第1レンズ群の後側主点までの光軸上の長さをbok1、ズームレンズの広角端での焦点距離をfw、ズームレンズの望遠端での焦点距離をftとするとき、
2.430≦(f1+bok1)/f1≦4.500
1.150≦ft/f1≦3.200
2.250≦f1/fw≦6.700
なる条件を満足することを特徴とする。
【0008】
また本発明の他の一側面としてのズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、ズーミングのためには移動しない正の屈折力の第1レンズ群と、ズーミングのために移動する3つ以上の中間レンズ群と、開口絞りと、正の屈折力の後レンズ群とを有し、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する。開口絞りは、3つ以上の中間レンズ群のうちいずれかの中間レンズ群内またはいずれかの中間レンズ群に隣接して配置され、ズーミングに際して中間レンズ群のいずれかのレンズ群と共に移動する。第1レンズ群は、物体側から像側へ順に配置された、フォーカシングのためには移動しない負の屈折力の第1サブレンズ群と、フォーカシングのために移動する正の屈折力の第2サブレンズ群と、正の屈折力の第3サブレンズ群とを有する。第1レンズ群の焦点距離をf1、無限遠物体に合焦した状態での第1レンズ群の最も像側のレンズ面から第1レンズ群の後側主点までの光軸上の長さをbok1、ズームレンズの広角端での焦点距離をfw、ズームレンズの望遠端での焦点距離をftとするとき、
2.000≦(f1+bok1)/f1≦4.500
1.950≦ft/f1≦3.200
なる条件を満足することを特徴とする。なお、上記ズームレンズを備えた撮像装置も、本発明の他の一側面を構成する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、小型軽量で高い光学性能を有しつつ、広画角化や高変倍比が可能なズームレンズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1のズームレンズの広角端での断面図。
実施例1のズームレンズにおける広角端および望遠端での収差図。
実施例2のズームレンズの広角端での断面図。
実施例2のズームレンズにおける広角端および望遠端での収差図。
実施例3のズームレンズの広角端での断面図。
実施例3のズームレンズにおける広角端および望遠端での収差図。
実施例4のズームレンズの広角端での断面図。
実施例4のズームレンズにおける広角端および望遠端での収差図。
実施例5のズームレンズの広角端での断面図。
実施例5のズームレンズにおける広角端および望遠端での収差図。
実施例6のズームレンズの広角端での断面図。
実施例6のズームレンズにおける広角端および望遠端での収差図。
実施例1~6のいずれかのズームレンズを備えた撮像装置を示す図。撮像装置の構成例を示す図
光学材料におけるアッベ数νと部分分散比θとの関係を示す図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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