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公開番号
2025010482
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-21
出願番号
2024066874
出願日
2024-04-17
発明の名称
液体吐出ヘッド、及び、記録装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類
B41J
2/14 20060101AFI20250110BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】複数の流路が配置される場合であっても、従来技術よりも薄型化させることができる液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
【解決手段】
液体吐出ヘッドの使用状態において、第1上流流路は、第1下流流路の鉛直方向上方に位置し、鉛直方向上方から下方に向かって第1上流流路の断面積が小さくなる第1領域を有する。第2上流流路は、第2下流流路の鉛直方向上方に位置し、鉛直方向上方から下方に向かって第2上流流路の断面積が小さくなる第2領域を有する。第1方向から見たときに、第1下流流路と第2下流流路とは重ならず、第1領域と第2領域とは重なる。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
液体を吐出するための吐出口が第1方向に複数配列してなり、互いに並列する第1吐出口列および第2吐出口列と、
前記第1吐出口列に供給される液体をろ過する第1フィルタと、
前記第2吐出口列に供給される液体をろ過する第2フィルタと、
前記第1フィルタから前記第1吐出口列に液体を供給する第1流路と、
前記第2フィルタから前記第2吐出口列に液体を供給する第2流路と、
を備える液体吐出ヘッドであって、
前記第1流路は、前記第1吐出口列と連通する第1下流流路と、前記第1フィルタおよび前記第1下流流路と連通する第1上流流路と、を含み、
前記第2流路は、前記第2吐出口列と連通する第2下流流路と、前記第2フィルタおよび前記第2下流流路と連通する第2上流流路と、を含み、
前記液体吐出ヘッドの使用状態において、
前記第1上流流路は、前記第1下流流路の鉛直方向上方に位置し、鉛直方向上方から下方に向かって前記第1上流流路の断面積が小さくなる第1領域を有し、
前記第2上流流路は、前記第2下流流路の鉛直方向上方に位置し、鉛直方向上方から下方に向かって前記第2上流流路の断面積が小さくなる第2領域を有し、
前記第1方向から見たときに、前記第1下流流路と前記第2下流流路とは重ならず、前記第1領域と前記第2領域とは重なるように配置されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記第1上流流路と連通し、液体を収容する第1収容室と、
前記第2上流流路と連通し、液体を収容する第2収容室と、
を備え、
前記第1収容室に前記第1フィルタが配置され、
前記第2収容室に前記第2フィルタが配置される、
請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項3】
前記液体吐出ヘッドの使用状態において、
鉛直方向および前記第1方向に交差する第2方向から見て、前記第1収容室と前記第2収容室とは、互いに重ならない、
請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項4】
前記第1下流流路は、
前記第1吐出口列と連通する第1開口と、
前記第1上流流路と連通する第2開口と、
を備え、
前記第1方向における前記第1開口の長さは、前記第2方向における前記第2開口の長さよりも長い、
請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項5】
前記第1下流流路は、前記第1方向に沿って延在し、前記第1開口に対して傾きを有する第1テーパ部を有する、
請求項4に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項6】
前記第1テーパ部は、
前記第1方向における一端部から前記第1上流流路に向かって形成された第1の傾斜部と、
第1の傾斜部における前記第1方向の他端部から連続して形成された第2の傾斜部と、を含み、
前記第1の傾斜部及び前記第2の傾斜部は、前記第1開口に対して互いに異なる角度で傾く、
請求項5に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項7】
前記第2下流流路は、前記第1方向に沿って延在し、前記第1開口に対して傾きを有する第2テーパ部を有し、
前記第1方向に沿って見た状態において、前記第2方向に沿って配置された前記第1テーパ部と前記第2テーパ部とは、前記第1方向に沿って交互に反対方向を向くように配置されている、
請求項5に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項8】
前記第1下流流路は、前記液体吐出ヘッドの使用状態において鉛直方向に延在する壁面を有する、
請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項9】
前記第1収容室と前記第2収容室とは、異なる種類の液体が収容される、
請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項10】
前記第1上流流路は、前記第1フィルタと連通する第1部分と、前記第1部分および前記第1下流流路と連通する第2部分と、を含み、
前記液体吐出ヘッドの使用状態において、前記第1部分および前記第2部分のそれぞれは、鉛直方向上方から下方に向かって前記第1部分および前記第2部分の断面積が小さくなる領域を含み、
前記第2部分は、前記第1領域を含む、
請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、液体吐出ヘッド、及び、記録装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
記録媒体に対して液体を吐出することにより記録を行う記録装置では、液体の収容室と液体の吐出部とが一体化され、記録装置に対して着脱可能な液体吐出ヘッドが用いられることがある。
【0003】
特許文献1には、液体が収納された複数の収納部(収容室)と、液体を吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッド(吐出部)と、を備えるインクジェット記録カートリッジ(液体吐出ヘッドともいう。)が開示されている。特許文献1には、複数の収容室のそれぞれと吐出部との間には、収納部から液体を供給する複数の供給路(流路)が構成されており、それらの供給路のそれぞれは、吐出部に接続されていることも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-260199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のように、複数の流路が高密度に配置された液体吐出ヘッドでは、気泡の発生を抑制しつつ、液体吐出ヘッド本体の幅を薄型化させることが困難であった。
【0006】
そこで、本開示は、複数の流路が配置される場合であっても気泡の発生を抑制することが可能であり、従来技術よりも薄型化させることができる液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示の液体吐出ヘッドは、液体を吐出するための吐出口が第1方向に複数配列してなり、互いに並列する第1吐出口列および第2吐出口列と、前記第1吐出口列に供給される液体をろ過する第1フィルタと、前記第2吐出口列に供給される液体をろ過する第2フィルタと、前記第1フィルタから前記第1吐出口列に液体を供給する第1流路と、前記第2フィルタから前記第2吐出口列に液体を供給する第2流路と、を備え、前記第1流路は、前記第1吐出口列と連通する第1下流流路と、前記第1フィルタおよび前記第1下流流路と連通する第1上流流路と、を含み、前記第2流路は、前記第2吐出口列と連通する第2下流流路と、前記第2フィルタおよび前記第2下流流路と連通する第2上流流路と、を含み、前記液体吐出ヘッドの使用状態において、前記第1上流流路は、前記第1下流流路の鉛直方向上方に位置し、鉛直方向上方から下方に向かって前記第1上流流路の断面積が小さくなる第1領域を有し、前記第2上流流路は、前記第2下流流路の鉛直方向上方に位置し、鉛直方向上方から下方に向かって前記第2上流流路の断面積が小さくなる第2領域を有し、前記第1方向から見たときに、前記第1下流流路と前記第2下流流路とは重ならず、前記第1領域と前記第2領域とは重なるように配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本開示の液体吐出ヘッドによれば、複数の流路が配置される場合であっても気泡の発生を抑制することが可能であり、従来技術よりも薄型化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態における記録装置の一例を示した模式図。
一実施形態におけるカートリッジの一例を示した斜視図。
一実施形態におけるカートリッジの一例を示した分解斜視図。
一実施形態における流路部の一例を示した斜視図。
一実施形態における流路部を説明する図。
一実施形態における流路の一例を説明する図。
一実施形態における流路の一例を説明する図。
一実施形態における流路の一例を説明する図。
一実施形態における重複部を説明する図。
一実施形態におけるケースの一例を示した平面図。
一実施形態における収容室の一例を示した平面図。
一実施形態における吐出口列の一例を示した平面図。
一実施形態における流路の一例を説明する図。
従来技術における流路部を説明する図。
一実施形態における揺動圧を説明する図。
一実施形態におけるカートリッジの製造方法の一例を示した図。
一実施形態におけるカートリッジの一例を示した透視図。
一実施形態における流路部の一例を示した斜視図。
一実施形態における流路部を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1実施形態]
以下、図面を参照して本実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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