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公開番号
2025008342
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023110439
出願日
2023-07-05
発明の名称
ズームレンズおよび撮像装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
15/20 20060101AFI20250109BHJP(光学)
要約
【課題】色収差を抑制できる小型のズームレンズを提供する。
【解決手段】ズームレンズは、正の第1レンズ群と、ズーミングにて移動する複数の可動群と、正の屈折力の後レンズ群とを有する。可動群は、第1負レンズ群と、第2負レンズ群と、正レンズ群とを有する。正レンズ群は、開口絞りと、1つ以上の正レンズと、1つ以上の負レンズとを有する。正レンズ群での正レンズの部分分散比の平均値θgFapとアッベ数の平均値νdap、正レンズ群での負レンズの部分分散比の平均値θgFanとアッベ数の平均値νdan、開口絞りから後レンズ群の最も像側のレンズ面までの広角端での距離dPw、正レンズ群の最も像側のレンズ面から後レンズ群の最も物体側のレンズ面までの距離dIEが、-2.0×10
-3
≦(θgFap-θgFan)/(νdap-νdan)<0、 0.15≦dIE/dPw≦0.8なる条件を満足する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
物体側から順に配置されたレンズ群として、ズーミングのためには移動しない正の屈折力の第1レンズ群と、ズーミングのためにそれぞれ移動する複数の可動群と、ズーミングのためには移動しない正の屈折力の後レンズ群とを有し、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
前記可動群は、物体側から像側へ順に配置された、第1負レンズ群と、第2負レンズ群と、正レンズ群とを有し、
前記正レンズ群は、開口絞りと、1つ以上の正レンズと、1つ以上の負レンズとを有し、
前記正レンズ群に含まれる前記1つ以上の正レンズのg線とF線についての部分分散比の平均値およびd線を基準とするアッベ数の平均値をそれぞれθgFapおよびνdap、前記正レンズ群に含まれる前記1つ以上の負レンズのg線とF線についての部分分散比の平均値およびd線を基準とするアッベ数の平均値をそれぞれθgFanおよびνdan、前記開口絞りから前記後レンズ群のうち最も像側のレンズ面までの広角端での光軸上の距離をdPw、前記正レンズ群のうち最も像側のレンズ面から前記後レンズ群のうち最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離をdIEとするとき、
-2.0×10
-3
≦(θgFap-θgFan)/(νdap-νdan)<0
0.15≦dIE/dPw≦0.80
なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記正レンズ群の横倍率をβ5Rとするとき、
-0.2≦β5R≦0.5
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項3】
前記第1レンズ群のうち最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の距離をdG1、前記第1レンズ群のうち前記最も物体側のレンズ面から前記後レンズ群のうち前記最も像側のレンズ面までの光軸上の距離をdzとするとき、
0.3≦dG1/dz≦0.5
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項4】
前記正レンズ群の広角端と望遠端との間のズーミングにおける最も物体側の位置と最も像側の位置との間の距離をdGP1z、前記第1負レンズ群の広角端と望遠端との間のズーミングにおける最も物体側の位置と最も像側の位置との間の距離をdGN1zとし、広角端での位置に対して望遠端にて像側に位置する場合の前記距離を正の距離とするとき、
0.02≦dGP1z/dGN1z≦0.40
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項5】
前記正レンズ群に含まれる前記1つ以上の正レンズのd線における屈折率の平均値を
Ndap、該正レンズに含まれる前記1つ以上の負レンズのd線における屈折率の平均値をNdanとするとき、
0.1≦Ndan-Ndap≦0.5
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項6】
前記後レンズ群に含まれる1つ以上の正レンズのg線とF線についての部分分散比の平均値をθgFbp、該後レンズ群に含まれる1つ以上の負レンズのg線とF線についての部分分散比の平均値をθgFbnとするとき、
-0.07≦θgFbp-θgFbn≦-0.02
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項7】
前記正レンズ群は、最も物体側に前記開口絞りを有することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ
【請求項8】
広角端から望遠端へのズーミングにおいて、
前記第1負レンズ群は像側へ移動し、
前記第2負レンズ群は、望遠端において広角端よりも像側に位置するように移動し、
前記正レンズ群は、像側および物体側に移動することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項9】
前記第1レンズ群は、フォーカシングに際して互いの間隔が変化するレンズ群として、物体側から像側へ順に配置された、フォーカシングのためには不動の負レンズ群と、フォーカシングのために移動する正レンズ群と、フォーカシングのためには不動の正レンズ群とを有することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載のズームレンズと、
前記ズームレンズを通して被写体を撮像する撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ズームレンズに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ズームレンズには、変倍(ズーミング)のために移動する複数のレンズ群のうち最も像側のレンズ群に開口絞りが設けられたものがある。特許文献1には、ズーミングにおいて移動する3つ以上のレンズ群を含むズームレンズが開示されている。このズームレンズは、物体側から像側へ順に配置され、それぞれズーミングにおいて、不動の正レンズ群、負レンズ群を含んで移動する1つ以上のレンズ群、移動する負レンズ群、絞りを含んで移動する正レンズ群および不動の正レンズ群からなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-032924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されたズームレンズでは、高変倍比にしたときに色収差が大きくなったり大型化したりする。
【0005】
本発明は、色収差を抑制できる小型のズームレンズおよびこれを備えた撮像装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面としてのズームレンズは、物体側から順に配置されたレンズ群として、ズーミングのためには移動しない正の屈折力の第1レンズ群と、ズーミングのためにそれぞれ移動する複数の可動群と、ズーミングのためには移動しない正の屈折力の後レンズ群とを有し、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する。可動群は、物体側から像側へ順に配置された、第1負レンズ群と、第2負レンズ群と、正レンズ群とを有する。正レンズ群は、開口絞りと、1つ以上の正レンズと、1つ以上の負レンズとを有する。正レンズ群に含まれる1つ以上の正レンズのg線とF線についての部分分散比の平均値およびd線を基準とするアッベ数の平均値をそれぞれθgFapおよびνdap、正レンズ群に含まれる1つ以上の負レンズのg線とF線についての部分分散比の平均値およびd線を基準とするアッベ数の平均値をそれぞれθgFanおよびνdan、開口絞りから後レンズ群のうち最も像側のレンズ面までの広角端での光軸上の距離をdPw、正レンズ群のうち最も像側のレンズ面から後レンズ群のうち最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離をdIEとするとき、
-2.0×10
-3
≦(θgFap-θgFan)/(νdap-νdan)<0
0.15≦dIE/dPw≦0.8
なる条件を満足することを特徴とする。なお、上記ズームレンズを備えた撮像装置も、本発明の他の一側面を構成する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、色収差を抑制できる小型のズームレンズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1のズームレンズの広角端での断面図。
実施例1のズームレンズの広角端と望遠端での収差図。
実施例2のズームレンズの広角端での断面図。
実施例2のズームレンズの広角端と望遠端での収差図。
実施例3のズームレンズの広角端での断面図。
実施例3のズームレンズの広角端と望遠端での収差図。
実施例4のズームレンズの広角端での断面図。
実施例4のズームレンズの広角端と望遠端の収差図。
実施例1~4のいずれかのズームレンズを備えた撮像装置を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0010】
まず具体的な実施例1~4の説明に先立って、実施例1~4に共通する事項について図1を用いて説明する。図1は、実施例1のズームレンズの広角端での断面を示している。
(【0011】以降は省略されています)
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