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公開番号
2024121395
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-06
出願番号
2023028480
出願日
2023-02-27
発明の名称
画像記録装置
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人ATEN
主分類
B41J
2/165 20060101AFI20240830BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】記録指示を受けてから被記録媒体への画像の記録が開始されるまでの時間を極力短くしつつ、被記録媒体への記録の直前のノズルの状態に応じてより適切にノズルから液体を排出させる。
【解決手段】記録指示を受ける可能性のあることを示す所定信号を受けたときに(S101:YES)、吐出検査処理および記憶処理を実行し、インクジェットヘッドの複数のノズルの状態を示す状態情報を記憶させる(S102)。記録指示を受けたときに(S103:YES)、吐出検査処理および記憶処理の途中でない場合には(S104:NO)、排出動作を実行し(S106)、続いて画像記録処理を実行する(S107)。吐出検査処理および記憶処理の途中である場合には(S104:YES)、吐出検査処理および記憶処理が完了してから(S105:YES)、排出動作を実行し(S106)、続いて画像記録処理を実行する(S107)。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
ノズルを有し、前記ノズルから被記録媒体に液体を吐出させ画像を記録するヘッドと、
前記ノズルから液体を排出させる第1排出動作を行う排出部と、
前記ノズルの吐出状態に応じた状態信号を出力する吐出検査部と、
前記状態信号に関する情報を記憶する記憶部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記被記録媒体に画像を記録する記録指示を受けた際に、前記記憶部に記憶された前記状態信号に関する情報に基づいて前記排出部に前記第1排出動作を行わせ、その後、前記ヘッドに前記被記録媒体に画像を記録させる画像記録動作を行わせ、
前記記録指示を受けるよりも前であって、前記記録指示とは別であり、前記記録指示を受ける可能性があることを示す所定信号を受けた際に、前記吐出検査部に、前記状態信号を出力させるための吐出検査処理と、前記状態信号に関する情報を前記記憶部に記憶させる記憶処理と、を実行することを特徴とする画像記録装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記制御部は、
前記所定信号を受けたときに、
当該所定信号が所定期間において最初に受けた前記所定信号である場合には、前記吐出検査処理および前記記憶処理を実行し、
当該所定信号が前記所定期間において2回目以降に受けた前記所定信号である場合には、前記吐出検査処理および前記記憶処理を実行しないことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記記録指示を受けたときに、
当該記録指示が、所定期間において最初に受けた前記記録指示である場合には、前記排出部に前記第1排出動作を行わせ、前記第1排出動作が完了した後に、前記ヘッドに前記画像記録動作を行わせ、
当該記録指示が、前記所定期間において2回目以降に受けた前記記録指示である場合には、前記排出部に前記第1排出動作を行わせずに前記ヘッドに前記画像記録動作を行わせることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記吐出検査処理および前記記憶処理の途中に前記記録指示を受けたときに、前記吐出検査処理および前記記憶処理が完了した後に前記排出部に前記第1排出動作を行わせ、前記第1排出動作が完了した後に前記ヘッドに前記画像記録動作を行わせることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記吐出検査処理および前記記憶処理の途中に前記記録指示を受けたときに、前記吐出検査処理および記憶処理が完了した後に、前記排出部に前記第1排出動作を行わせずに前記ヘッドに前記液体吐出動作を行わせることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記液体吐出動作が完了した後に前記排出部に前記第1排出動作を行わせることを特徴とする請求項5に記載の画像記録装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記吐出検査処理および前記記憶処理の途中に前記記録指示を受けたときに、前記吐出検査処理および前記記憶処理を中断し、当該記憶処理よりも前に実行した前記記憶処理において前記記憶部に記憶させた前記状態信号に関する情報に基づいて前記排出部に前記第1排出動作を行わせ、前記第1排出動作が完了した後に前記ヘッドに前記画像記録動作を行わせることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記吐出検査処理および前記記憶処理の途中に前記記録指示を受けたときに、前記吐出検査処理および前記記憶処理を中断し、前記排出部に前記第1排出動作を行わせずに前記ヘッドに前記画像記録動作を行わせることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記画像記録動作が完了した後に、中断させた前記吐出検査処理および前記記憶処理を再開させ、
前記吐出検査処理および前記記憶処理が完了した後に前記排出部に前記前記第1排出動作を行わせることを特徴とする請求項8に記載の画像記録装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記記録指示よりも前に受ける信号のうち第1条件を満たす信号を、前記所定信号に設定することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズルから液体を吐出して画像を記録する画像記録装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
ノズルから液体を吐出して画像を記録する画像記録装置の一例として、特許文献1にはノズルからインクを吐出して記録を行うプリンタが記載されている。特許文献1に記載のプリンタでは、所定時刻にインクジェットヘッドに検査用駆動を行わせることによって、インクジェットヘッドの複数のノズルの各々について異常ノズルであるか否かを示す情報を記憶させる。その後、記録用紙への記録を指示する記録指令を受けたときに、記憶された異常ノズルであるか否かの情報に基づいてパージを行わせてから、記録用紙への記録を行わせる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-114678号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のプリンタでは、所定時刻に検査用駆動を行わせて異常ノズルであるか否かを示す情報を記憶させた後、記録指令を受けるまでの時間が長いことがある。この場合、記録指令を受けた時点でのインクジェットヘッドの複数のノズルの各々についての異常ノズルであるか否かの状態が、記憶されている情報が示す異常ノズルであるか否かの状態と大きく異なっていることがある。そして、この場合には、記録指令を受けたときに、記憶された情報に基づいて行われるパージが実際のノズルの状態に適切なものでない虞がある。一方で、記録指令を受けてから、検査用駆動を行わせて異常ノズルであるか否かを示す情報を記憶させ、記憶された情報に基づいて行われるパージを行わせると、記録指令を受けてから、記録が開始されるまでの時間が長くなってしまう虞がある。
【0005】
本発明の目的は、被記録媒体へ画像を記録する記録指示を受けてから被記録媒体への画像の記録が開始されるまでの時間を極力短くしつつ、被記録媒体への画像の記録の直前のノズルの状態に応じてより適切にノズルから液体を排出させることが可能な画像記録装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像記録装置は、ノズルを有し、前記ノズルから被記録媒体に液体を吐出させ画像を記録するヘッドと、前記ノズルから液体を排出させる第1排出動作を行う排出部と、前記ノズルの吐出状態に応じた状態信号を出力する吐出検査部と、前記状態信号に関する情報を記憶する記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記被記録媒体に画像を記録する記録指示を受けた際に、前記記憶部に記憶された前記状態信号に関する情報に基づいて前記排出部に前記第1排出動作を行わせ、その後、前記ヘッドに前記被記録媒体に画像を記録させる画像記録動作を行わせ、前記記録指示を受けるよりも前であって、前記記録指示とは別であり、前記記録指示を受ける可能性があることを示す所定信号を受けた際に、前記吐出検査部に、前記状態信号を出力させるための吐出検査処理と、前記状態信号に関する情報を前記記憶部に記憶させる記憶処理と、を実行する。
【0007】
また、本発明の画像記録装置は、ノズルを有し、前記ノズルから被記録媒体に液体を吐出させ画像を記録するヘッドと、前記ヘッドから吐出された液体を受ける受け部と、前記ノズルの吐出状態に応じた状態信号を出力する吐出検査部と、前記状態信号に関する情報を記憶する記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記被記録媒体に画像を記録する記録指示を受けた際に、前記記憶部に記憶された前記状態信号に関する情報に基づいて前記ヘッドに前記受け部へ液体を排出させる第2排出動作を行わせ、その後、前記ヘッドに、前記被記録媒体に画像を記録させる画像記録動作を行わせ、前記記録指示を受けるよりも前であって、前記記録指示とは別であり、前記記録指示を受ける可能性があることを示す所定信号を受けた際に、前記吐出検査部に前記状態信号を出力させるための吐出検査処理と、前記状態信号に関する情報を前記記憶部に記憶させる記憶処理と、を実行する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、記録指示を受ける可能性があることを示す所定信号を受けたときに吐出検査処理および記憶処理を実行する。そして、記録指示を受けたときに、記憶部に記憶された状態信号に関する情報に基づいて排出動作(第1排出動作または第2排出動作)を行わせ、排出動作の後に画像記録動作を行わせる。これにより、排出動作を、画像記録動作の直前のヘッドにおけるノズルの状態に応じたものとすることができる。また、記録指示を受けたときに吐出検査処理および記憶処理を実行し、吐出検査処理および記憶処理の完了後に排出動作を行わせ、排出処理が完了した後に画像記録動作を行わせる場合よりも、記録指示を受けてから、画像記録動作が開始されるまでの時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態のプリンタの概略構成図である。
上方から見た記録部の概略構成図である。
キャップ内に配置された電極およびこの電極に電圧を印加するための構成を説明するための図である。
(a)はノズルが正常である場合に信号処理回路から出力される信号を説明するための図であり、(b)はノズルに吐出量異常がある場合に信号処理回路から出力される信号を説明するための図である。
プリンタの電気的構成を示すブロック図である。
画像の記録、吐出検査処理および排出処理を行うための処理の流れを示すフローチャートである。
(a)は所定信号を説明するための図であり、(b)は記録設定のアイコンを含む操作画面を説明するための図である。
所定期間において最初に所定信号を受けたときに吐出検査処理を実行し、所定期間において最初に記録指示を受けたときに排出処理を実行する例における処理の流れを示すフローチャートである。
吐出検査処理および記憶処理の途中に記憶指示を受けたときに、吐出検査処理の完了後に画像記録処理を実行してその後に排出処理を実行する例における処理の流れを示すフローチャートである。
吐出検査処理および記憶処理の途中に記憶指示を受けたときに、吐出検査処理を中断し、過去の状態情報に基づいて、排出処理を実行してから画像記録処理を実行する例における処理の流れを示すフローチャートである。
吐出検査処理および記憶処理の途中に記憶指示を受けたときに、吐出検査処理を中断して画像記録処理を実行し、その後に、吐出検査処理を再開し、吐出検査処理後に排出処理を実行する例における処理の流れを示すフローチャートである。
記録指示を受けるまでの平均時間に基づいて所定信号の設定および所定信号の設定の解除を行うための処理の流れを示すフローチャートである。
(a)はユーザの選択に基づいて所定信号の設定および所定信号の設定の解除を行うための処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は所定信号の設定画面を説明するための図である。
外部装置のアプリケーションが起動されたときに送信される信号を外部装置と通信可能となったことを示す信号とする例を説明する図である。
供給口を有するインクタンクを備えたプリンタを説明するための図である。
図15のプリンタの電気的構成を示すブロック図である。
図15、図16のプリンタにおける所定信号を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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