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公開番号2024120849
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2024004676
出願日2024-01-16
発明の名称二軸延伸シートの製造方法
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B29C 55/12 20060101AFI20240829BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】強度に優れた成形品を得ることができる二軸延伸シートの製造方法を提供すること。
【解決手段】スチレン及びメタクリル酸をモノマー単位として含む共重合体と、ジエン系ゴム成分を含むジエン系ゴム変性ポリスチレンと、を含有する第一のシートを、第一の温度に加熱しながら第一の方向に延伸し、第二のシートを得る第一延伸工程と、第二のシートを、第二の温度に加熱しながら第一の方向と略垂直な第二の方向に延伸し、第三のシートを得る第二延伸工程と、第三のシートを、第二の温度より23℃~33℃低い温度下に置いた後、第二の温度より40℃以上低い温度下に置く工程と、を備える、二軸延伸シートの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
スチレン及びメタクリル酸をモノマー単位として含む共重合体と、ジエン系ゴム成分を含むジエン系ゴム変性ポリスチレンと、を含有する第一のシートを、第一の温度に加熱しながら第一の方向に延伸し、第二のシートを得る第一延伸工程と、
前記第二のシートを、第二の温度に加熱しながら前記第一の方向と略垂直な第二の方向に延伸し、第三のシートを得る第二延伸工程と、
前記第三のシートを、前記第二の温度より23℃~33℃低い温度下に置いた後、前記第二の温度より40℃以上低い温度下に置く工程と、
を備える、二軸延伸シートの製造方法。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記ジエン系ゴム成分の含有量が、前記第一のシート全量基準で、0.01質量%~0.30質量%である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記共重合体の含有量が、前記第一のシート全量基準で、95.0質量%以上である、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記第一の温度は、前記第一のシートのガラス転移温度±10℃の範囲内であり、
前記第一延伸工程における延伸速度は、130%/秒~200%/秒であり、
前記第二の温度は、前記第一のシートのガラス転移温度より20℃~33℃高い温度であり、
前記第二延伸工程における延伸速度は、6%/秒~10%/秒である、請求項1又は2に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二軸延伸シートの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
二軸延伸シートは、食品包装容器分野で幅広く使用されている。二軸延伸シートの製造方法として、例えば、特許文献1には、芳香族ビニル系化合物と、カルボキシル基もしくは酸無水基含有不飽和単量体との共重合体(A)と、水酸基を1個有する有機化合物(B)の混合物(I)を押出機で溶融混練した後、Tダイより押出し、二軸延伸することを特徴とする、二軸延伸芳香族ビニル系樹脂シートの製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-36353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
二軸延伸シートにより製造された成形品には、高い強度が求められる場合がある。そこで、本発明は、強度に優れた成形品を得ることができる二軸延伸シートの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、鋭意研究を行った結果、スチレン-メタクリル酸共重合体と、ジエン系ゴム変性ポリスチレンと、を含有する二軸延伸シートを製造する際に、二軸延伸後に所定の温度下に置くことにより、成形品の強度を向上させることができることを見出した。本発明は、いくつかの側面において、下記の[1]~[4]を提供する。
[1]スチレン及びメタクリル酸をモノマー単位として含む共重合体と、ジエン系ゴム成分を含むジエン系ゴム変性ポリスチレンと、を含有する第一のシートを、第一の温度に加熱しながら第一の方向に延伸し、第二のシートを得る第一延伸工程と、第二のシートを、第二の温度に加熱しながら第一の方向と略垂直な第二の方向に延伸し、第三のシートを得る第二延伸工程と、第三のシートを、第二の温度より23℃~33℃低い温度下に置いた後、第二の温度より40℃以上低い温度下に置く工程と、を備える、二軸延伸シートの製造方法。
[2]ジエン系ゴム成分の含有量が、第一のシート全量基準で、0.01質量%~0.30質量%である、[1]に記載の製造方法。
[3]共重合体の含有量が、第一のシート全量基準で、95.0質量%以上である、[1]又は[2]に記載の製造方法。
[4]第一の温度は、第一のシートのガラス転移温度±10℃の範囲内であり、第一延伸工程における延伸速度は、130%/秒~200%/秒であり、第二の温度は、第一のシートのガラス転移温度より20℃~33℃高い温度であり、第二延伸工程における延伸速度は、6%/秒~10%/秒である、[1]~[3]のいずれかに記載の製造方法。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、強度に優れた成形品を得ることができる二軸延伸シートの製造方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
【0008】
本発明の一実施形態は、スチレン及びメタクリル酸をモノマー単位として含む共重合体と、ジエン系ゴム成分を含むジエン系ゴム変性ポリスチレンと、を含有する第一のシートを、第一の温度に加熱しながら第一の方向に延伸し、第二のシートを得る第一延伸工程と、第二のシートを、第二の温度に加熱しながら第一の方向と略垂直な第二の方向に延伸し、第三のシートを得る第二延伸工程と、第三のシートを、第二の温度より23℃~33℃低い温度下に置いた後、第二の温度より40℃以上低い温度下に置く工程と、を備える、二軸延伸シートの製造方法である。
【0009】
第一のシートは、スチレン及びメタクリル酸をモノマー単位として含む共重合体(以下、「(A)成分」ともいう)と、ジエン系ゴム成分を含むジエン系ゴム変性ポリスチレン(以下、「(B)成分」ともいう)と、を含有する。
【0010】
(A)成分において、スチレン(スチレン単位)の含有量は、二軸延伸シートが成形性に優れる観点から、(A)成分に含まれるモノマー単位全量(以下、単に「モノマー単位全量」ともいう)基準で、80.0質量%以上、85.0質量%以上、88.0質量%以上、90.0質量%以上、92.0質量%以上、94.0質量%以上、又は95.0質量%以上であってよく、二軸延伸シートが耐熱性に優れる観点から、モノマー単位全量基準で、97.5質量%以下、97.0質量%以下、又は96.5質量%以下であってよい。
(【0011】以降は省略されています)

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