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公開番号2024120545
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023027404
出願日2023-02-24
発明の名称ステアリングハンドル
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B62D 1/04 20060101AFI20240829BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】操作部の操作初期の移動に要する操作荷重を調節可能なステアリングハンドルを提供すること。
【解決手段】操舵時に把持する把持部12と、操作部20と、操作部を把持部に対して移動可能な移動機構45と、を備える構成のステアリングハンドル。操作部が、移動機構により、把持部側に接近させる接近操作を可能として、荷重調節機構67により、把持部に対する接近移動時に係る操作荷重を調節可能に構成される。移動機構が、把持部側に配設される固定側部47と、固定側部から把持部の把持面12aに対して略直交する方向に略沿って延びる軸部52と、操作部側に配置されて軸部を摺動可能とされる摺動部55と、を備える。荷重調節機構が、摺動部を非操作位置側に付勢可能とされる複数の付勢部材を備える。付勢部材が、少なくとも1つずつのゴム状弾性体70,71とばね状弾性体68とを含む。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
操舵時に把持する把持部と、該把持部を把持した状態で操作可能な操作部と、該操作部を前記把持部に対して移動可能な移動機構と、を備える構成のステアリングハンドルであって、
前記操作部が、前記移動機構により、前記把持部側に接近させる接近操作を可能として、該接近操作によりアクセル操作若しくはブレーキ操作を入力させる構成とされるとともに、荷重調節機構により、前記把持部に対する接近移動時に係る操作荷重を調節可能に構成されて、
前記移動機構が、前記把持部側に配設される固定側部と、該固定側部から前記把持部の把持面に対して略直交する方向に略沿って延びる軸部と、前記操作部側に配置されて前記軸部を摺動可能とされる摺動部と、を備える構成とされ、
前記荷重調節機構が、前記摺動部を非操作位置側に付勢可能とされる複数の付勢部材を備える構成とされ、
該付勢部材が、少なくとも1つずつのゴム状弾性体とばね状弾性体とを含む構成とされていることを特徴とするステアリングハンドル。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記付勢部材が、反発力を異ならせて構成される2つのゴム状弾性体と、1つのばね状弾性体と、から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のステアリングハンドル。
【請求項3】
前記ばね状弾性体が、コイルばねから構成され、
前記各ゴム状弾性体が、外形形状を略棒状として、前記コイルばねの内周側において直列的に配設されていることを特徴とする請求項2に記載のステアリングハンドル。
【請求項4】
前記荷重調節機構が、前記固定側部と前記摺動部との間の領域であって、かつ、前記軸部と離隔した位置に、配設されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のステアリングハンドル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、操舵時に把持する把持部と、把持部を把持した状態で操作可能な操作部と、操作部を把持部に対して移動可能な移動機構と、を備える構成のステアリングハンドルに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、操作部の操作によってアクセル操作若しくはブレーキ操作を入力可能とするステアリングハンドルとしては、略円環状の把持部の内周側の領域に、操作部を配置させ、この操作部を、把持部に対して押し下げるように操作する構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。具体的には、この従来のステアリングハンドルでは、操作部は、ハンドルの軸方向に沿ってスライド移動させることにより操作可能とされており、圧縮コイルばねの付勢力によって、非操作位置側に付勢されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-203602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この従来のステアリングハンドルでは、圧縮コイルばねを圧縮しつつ、操作部をスライド移動させる(把持部に対して押し下げる)ことにより、アクセル操作する構成である。そのため、アクセル操作時(操作部の押下操作時)に、運転者が操作部を押圧すれば、この押圧力が圧縮コイルばねを圧縮させることにより、操作部が移動することとなっていた。すなわち、従来のステアリングハンドルでは、操作部に作用する押圧力を受けて圧縮コイルばねがダイレクトに圧縮されることにより、操作部が移動してしまうことから、例えば、把持部操舵時(車両の旋回時等)に同時に操作部を押圧する場合において、不用意に強く操作部を押圧した際に、操作部の移動による急加速等を避けられず、このような操作部の操作初期の移動に要する操作荷重を調節可能とする点に改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、操作部の操作初期の移動に要する操作荷重を調節可能なステアリングハンドルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るステアリングハンドルは、操舵時に把持する把持部と、把持部を把持した状態で操作可能な操作部と、操作部を把持部に対して移動可能な移動機構と、を備える構成のステアリングハンドルであって、
操作部が、移動機構により、把持部側に接近させる接近操作を可能として、接近操作によりアクセル操作若しくはブレーキ操作を入力させる構成とされるとともに、荷重調節機構により、把持部に対する接近移動時に係る操作荷重を調節可能に構成されて、
移動機構が、把持部側に配設される固定側部と、固定側部から把持部の把持面に対して略直交する方向に略沿って延びる軸部と、操作部側に配置されて軸部を摺動可能とされる摺動部と、を備える構成とされ、
荷重調節機構が、摺動部を非操作位置側に付勢可能とされる複数の付勢部材を備える構成とされ、
付勢部材が、少なくとも1つずつのゴム状弾性体とばね状弾性体とを含む構成とされていることを特徴とする。
【0007】
本発明のステアリングハンドルでは、操作部の把持部に対する接近移動時に係る操作荷重が、荷重調節機構によって調節可能とされる構成であり、荷重調節機構は、少なくとも1つずつのゴム状弾性体とばね状弾性体とを含む複数の付勢部材から構成されて、操作部側に配置される摺動部を、非操作位置側に付勢している構成である。すなわち、本発明のステアリングハンドルでは、圧縮時の特性(反発特性)の異なるゴム状弾性体とばね状弾性体とを、操作部側の摺動部を非操作位置側に付勢する付勢部材として併用している構成である。そのため、把持部を把持している運転者が、操作部を把持部側に接近させるように押圧した際に、ゴム状弾性体とばね状弾性体とが、ともに、圧縮を開始されることとなるが、圧縮開始当初には、ゴム状弾性体が、ダンパーのように作用することとなって、ばね状弾性体の初期の圧縮に起因する操作部の瞬時の移動を抑制されることとなる。すなわち、本発明のステアリングハンドルでは、運転者が操作部を押圧しても、その押圧力(操作荷重)が、瞬時かつダイレクトに、操作部の移動に作用しないように調節することができ、所定の力若しくは所定の時間をかけて操作部を押圧した際に、操作部が把持部に対して接近移動して、アクセル操作若しくはブレーキ操作が入力されることとなる。そのため、操作部の操作初期における急激な加速や減速の発生を、抑制することができる。
【0008】
したがって、本発明のステアリングハンドルでは、操作部の操作初期の移動に要する操作荷重を微調整することができる。
【0009】
また、本発明のステアリングハンドルにおいて、付勢部材を、反発力を異ならせて構成される2つのゴム状弾性体と、1つのばね状弾性体と、から構成すれば、操作部の操作に必要な操作荷重を、一層細かく調節することができ、例えば、低加速時に必要な操作荷重と高加速時に必要な操作荷重とに、差を設けることも可能となって、一層円滑なアクセル操作若しくはブレーキ操作を実現することが可能となって、好ましい。
【0010】
さらに、上記構成のステアリングハンドルにおいて、ばね状弾性体を、コイルばねから構成し、
各ゴム状弾性体を、外形形状を略棒状として、コイルばねの内周側において直列的に配設させる構成とすることが、好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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