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公開番号
2024119473
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-03
出願番号
2023026395
出願日
2023-02-22
発明の名称
飲食品製造用CO2の製造方法
出願人
アサヒ飲料株式会社
代理人
個人
主分類
C01B
32/50 20170101AFI20240827BHJP(無機化学)
要約
【課題】 回収したCO
2
から飲食品製造用CO
2
を製造する方法について、新規な技術を開示する。
【解決手段】回収したCO
2
から飲食品製造用CO
2
を製造する. 飲食品製造用CO
2
は、炭酸含有飲料を製造するためのCO
2
、アルコール飲料を製造するためのCO
2
、食肉・小麦粉、プロテイン等のタンパク質合成食品の合成に用いられるCO
2
、藻の育成を促進させオメガ3脂肪酸等を合成してなるサプリメントを製造するためのCO
2
、炭酸カルシウムなどの飼料原料の合成をするためのCO
2
として使用される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
CO
2
を含む排気中からCO
2
回収装置にてCO
2
を回収し、
回収したCO
2
から飲食品製造用CO
2
を製造する方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
回収したCO
2
を所定のCO
2
濃度とする、
ことを特徴とする請求項1に記載の飲食品製造用CO
2
を製造する方法。
【請求項3】
CO
2
濃度は、99.5%以上、100%未満である、請求項2に記載の飲食品製造用CO
2
を製造する方法。
【請求項4】
CO
2
濃度は、99.9%以上、100%未満である、請求項2に記載の飲食品製造用CO
2
を製造する方法。
【請求項5】
CO
2
濃度は、99.95%以上、100%未満である、請求項2に記載の飲食品製造用CO
2
を製造する方法。
【請求項6】
CO
2
回収装置にて回収したCO
2
は、
CO
2
回収装置から飲食品製造システムに供給されて、飲食品製造工程に利用される、
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の飲食品製造用CO
2
を製造する方法。
【請求項7】
CO
2
回収装置にて回収したCO
2
は、
CO
2
回収装置で回収され保管され、保管されたCO
2
を飲食品製造システムで利用することで、回収したCO
2
が飲食品製造工程に利用される、
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の飲食品製造用CO
2
を製造する方法。
【請求項8】
前記排気は、燃料を燃焼させた際に生じる排気である、
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の飲食品製造用CO
2
を製造する方法。
【請求項9】
前記排気は、燃料を燃焼させて加温装置で加熱を行う際に生じる排気である、
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の飲食品製造用CO
2
を製造する方法。
【請求項10】
前記燃料は、天然ガスを主成分とするガスである、
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の飲食品製造用CO
2
を製造する方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、回収したCO
2
から飲食品製造用CO2を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1では、「大量の化石燃料を使用する火力発電所などの動力発生設備を対象に、ボイラーの燃焼排気をアミン系CO
2
吸収液と接触させ、燃焼排気中のCO
2
を除去、回収する方法及び回収されたCO
2
を大気へ放出することなく貯蔵する方法」が従来技術として記載されている。
【0003】
また、従来の排気中の二酸化炭素を有効に利用する方法として、炭酸含有飲料用の二酸化炭素やドライアイスの製造に用いることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-22986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されるような二酸化炭素回収装置は、例えば、従来の石炭、燃料油を燃焼させる製油所や、発電所などの産業設備に設置されるものであり、これらの産業設備の排気中に含まれるCO
2
を回収するものである。
【0006】
硫黄分を含有する燃料を燃焼させる際に、排気中はSOx(硫黄酸化物)が含まれることになる。SOxとは,亜硫酸ガスや無水硫酸などの硫黄酸化物の総称であり,SOxの排出量は燃料中の硫黄分濃度に比例する傾向がある。
したがって、従来の燃料油等の硫黄分が2重量%を超える燃料を燃焼する排気中には、燃料を由来とするSOxが多く含まれるものであり、排気から回収したCO
2
を例えば炭酸含有飲料用の二酸化炭素として使用する場合には、これらSOx(硫黄酸化物)が不純物して混入することが極力無いようにする必要がある。このため、従来の二酸化炭素回収装置では、不純物を除去するため高負荷仕様の後処理を行う必要があった。
【0007】
一方で、産業設備において、硫黄分含有量が2重量%以下の低硫黄燃料の使用、例えば、硫黄分0.5重量%以下に適合した燃料油(低硫黄残渣油(LSC 重油)、低硫黄留出油(LSA重油)、超低硫黄原油(硫黄分0.1重量%以下)、さらに、硫黄分を含まないかわずかに含む天然ガス(natural gas)、液化天然ガス(LNG:Liquefied Natural Gas)を燃料として使用することが進められている。
【0008】
また、いわゆる都市ガスを燃料として使用する取り組みが行われ、ボイラーの燃料として使用されている。例えば、飲料製造システムに温水を供給するために工場に設置されるボイラーにおいて、燃料として都市ガスを用いるものである。都市ガスの一規格である13Aは、天然ガス(natural gas)及び/又は液化天然ガス(LNG:Liquefied Natural Gas)を由来又は主成分とする燃料であり、多くは、使用箇所にパイプラインで供給されるものである。
【0009】
従来技術のように、硫黄分含有量が2重量%を超える燃料を燃焼させることにより排気される排気のCO
2
の回収や利用法は存在するものの、硫黄分含有量が2重量%以下の燃料、都市ガス、天然ガスあるいは液化天然ガス由来及び/又は主成分とする燃料を燃焼させることにより排気される排気のCO
2
の回収や利用法については検討がされていないものであった。
【0010】
そこで、本願発明では、硫黄分含有量が2重量%以下の燃料、天然ガスあるいは液化天然ガス由来及び/又は主成分とする燃料、都市ガスの燃焼による排気の組成に着目するとともに、当該排気から回収したCO
2
の有効な利用方法について、新規な技術を開示するものである。そして、温室効果ガスの代表格であるCO
2
を回収し、炭酸含有飲料の製造に有効利用することで、CO
2
の排出量を減らし、環境保護に対する貢献を図ることを課題とするものである。
(【0011】以降は省略されています)
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