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公開番号2024118197
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-30
出願番号2023024489
出願日2023-02-20
発明の名称貨幣処理システムおよび貨幣処理方法
出願人グローリー株式会社
代理人個人,個人
主分類G07D 11/20 20190101AFI20240823BHJP(チェック装置)
要約【課題】顧客および係員が利用する貨幣処理装置において、利用者に応じて実行可能な処理に制限を設定可能な貨幣処理システムを提供する。
【解決手段】制御部は、少なくとも係員モードと顧客モードとを含む動作モードで貨幣処理を行い、操作者に応じて処理手段における係員モードと顧客モードとを切り替える。また、制御部は、係員モードでは、権限を有する操作者の操作に応じて入金処理および出金処理を行い、顧客モードでは、操作者の操作に応じて、入金処理および出金処理の少なくとも一部を制限する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも第1モードと第2モードとを含む動作モードで貨幣処理を行う処理手段と、
操作者に応じて前記処理手段における第1モードと第2モードとを切り替える切り替え手段と、を備え、
前記処理手段は、前記第1モードでは、操作者の操作に応じて入金処理および出金処理を行い、前記第2モードでは、操作者の操作に応じて、入金処理および出金処理の少なくとも一部を制限することを特徴とする、貨幣処理システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記処理手段は、前記第2モードにおいて、前記入金処理および前記出金処理の一部に対し、手数料を設定することを特徴とする、請求項1に記載の貨幣処理システム。
【請求項3】
前記処理手段は、前記第2モードにおいて、予め定められた条件を満足する前記入金処理および前記出金処理と金種との組み合わせを対象として前記手数料を設定することを特徴とする、請求項2に記載の貨幣処理システム。
【請求項4】
前記処理手段は、前記第2モードにおいて、
一の金種の在高が予め金種ごとに設定された第1閾値よりも多い場合に、当該金種の入金処理に対して手数料を設定し、
一の金種の在高が予め金種ごとに設定された第2閾値よりも少ない場合に、当該金種の出金処理に対して手数料を設定することを特徴とする、請求項2に記載の貨幣処理システム。
【請求項5】
前記処理手段は、前記第2モードにおいて、
入金処理において一の金種の在高が前記第1閾値を超える場合に、当該第1閾値を超える分の入金に対して手数料を課し、
出金処理において一の金種の在高が前記第2閾値を超える場合に、当該第2閾値を超える分の出金に対して手数料を課すことを特徴とする、請求項4に記載の貨幣処理システム。
【請求項6】
前記処理手段は、前記第2モードにおいて、所定のコード情報の入力を受け付けると、設定された前記手数料を軽減することを特徴とする、請求項2乃至請求項5に記載の貨幣処理システム。
【請求項7】
前記処理手段は、前記第2モードにおいて、予め定められた条件を満足する前記入金処理および前記出金処理と金種との組み合わせを対象として、当該処理を実行しないことを特徴とする、請求項1に記載の貨幣処理システム。
【請求項8】
前記処理手段は、前記第2モードにおいて、
一の金種の在高が予め金種ごとに設定された第1閾値よりも多い場合に、当該金種の入金処理を実行せず、
一の金種の在高が予め金種ごとに設定された第2閾値よりも少ない場合に、当該金種の出金処理を実行しないことを特徴とする、請求項1に記載の貨幣処理システム。
【請求項9】
前記処理手段は、前記第2モードにおいて、
入金処理において一の金種の在高が前記第1閾値を超える場合に、当該第1閾値を超える分の入金を受け付けず、
出金処理において一の金種の在高が前記第2閾値を超える場合に、当該第2閾値を超える分の出金を受け付けないことを特徴とする、請求項8に記載の貨幣処理システム。
【請求項10】
前記切り替え手段は、
権限を有する操作者を認証した場合に、前記処理手段の動作モードを前記第1モードとし、
前記権限を有する操作者以外の操作者を認証した場合および所定のコード情報の入力を受け付けた場合に、前記処理手段の動作モードを前記第2モードとすることを特徴とする、請求項1乃至請求項5および請求項7乃至請求項9に記載の貨幣処理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
量販店等において、釣銭資金を効率よく使うために貨幣処理装置が導入されている。特許文献1には、店舗が所望する貨幣の金種に応じて金種ごとの取引料率を設定し、設定された取引料率に基づいて取引を行った顧客に対してポイントの付与や手数料の徴収を行うことにより、店舗に設置された取引装置内の貨幣量を調整する取引システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-86967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
量販店等に設置されて顧客および係員が利用する貨幣処理装置では、利用者に応じて実行可能な処理等において異なる対応をする必要がある。
【0005】
本発明は、顧客および係員が利用する貨幣処理装置において、利用者に応じて実行可能な処理に制限を設定可能な貨幣処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成する本発明は、少なくとも第1モードと第2モードとを含む動作モードで貨幣処理を行う処理手段と、操作者に応じて処理手段における第1モードと第2モードとを切り替える切り替え手段と、を備え、処理手段は、第1モードでは、操作者の操作に応じて入金処理および出金処理を行い、第2モードでは、操作者の操作に応じて、入金処理および出金処理の少なくとも一部を制限することを特徴とする、貨幣処理システムである。
ここで、処理手段は、第2モードにおいて、入金処理および出金処理の一部に対し、手数料を設定する構成としても良い。
また、処理装置は、第2モードにおいて、予め定められた条件を満足する入金処理および出金処理と金種との組み合わせを対象として手数料を設定する構成としても良い。
また、処理装置は、第2モードにおいて、一の金種の在高が予め金種ごとに設定された第1閾値よりも多い場合に、この金種の入金処理に対して手数料を設定し、一の金種の在高が予め金種ごとに設定された第2閾値よりも少ない場合に、この金種の出金処理に対して手数料を設定する構成としても良い。
さらに、処理装置は、第2モードにおいて、入金処理において一の金種の在高が第1閾値を超える場合に、この第1閾値を超える分の入金に対して手数料を課し、出金処理において一の金種の在高が第2閾値を超える場合に、この第2閾値を超える分の出金に対して手数料を課す構成としても良い。
また、処理装置は、第2モードにおいて、所定のコード情報の入力を受け付けると、設定された手数料を軽減する構成としても良い。
また、処理装置は、第2モードにおいて、予め定められた条件を満足する入金処理および出金処理と金種との組み合わせを対象として、かかる処理を実行しない構成としても良い。
また、処理装置は、第2モードにおいて、一の金種の在高が予め金種ごとに設定された第1閾値よりも多い場合に、かかる金種の入金処理を実行せず、一の金種の在高が予め金種ごとに設定された第2閾値よりも少ない場合に、かかる金種の出金処理を実行しない構成としても良い。
さらに、処理装置は、第2モードにおいて、入金処理において一の金種の在高が第1閾値を超える場合に、この第1閾値を超える分の入金を受け付けず、出金処理において一の金種の在高が第2閾値を超える場合に、この第2閾値を超える分の出金を受け付けない構成としても良い。
また、切り替え手段は、権限を有する操作者を認証した場合に、処理手段の動作モードを第1モードとし、権限を有する操作者以外の操作者を認証した場合および所定のコード情報の入力を受け付けた場合に、処理手段の動作モードを第2モードとする構成としても良い。
また、切り替え手段は、待機状態において、処理手段の動作モードを第2モードとする構成としても良い。
また、処理装置は、包装硬貨を出金する包装硬貨出金手段をさらに備え、処理手段は、包装硬貨出金手段により包装硬貨の出金に対して手数料を設定する構成としても良い。
また、処理装置は、第2モードにおいて、エラーが発生した場合に、外部装置へエラーの発生を通知する構成としても良い。
また、上記の目的を達成する他の本発明は、少なくとも第1モードと第2モードとを含む動作モードで貨幣処理を行う貨幣処理システムにおいて、操作者の種類を識別し、識別された操作者の種類に応じて、動作モードを第1モードおよび第2モードの何れかに切り替え、第1モードにおいて、操作者の操作に応じて入金処理および出金処理を行い、第2モードにおいて、操作者の操作に応じて入金処理および出金処理を行うと共に、入金処理および出金処理の少なくとも一部を制限することを特徴とする、貨幣処理方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、顧客および係員が利用する貨幣処理装置において、利用者に応じて実行可能な処理に制限を設定可能な貨幣処理装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態が適用される店舗システムの構成例を示す図である。
入出金機の構成を示す図である。
動作モードごとに実行可能な動作を示す図である。
顧客モードにおける手数料の設定例を示す図である。
係員モードにおける手数料の設定例を示す図である。
顧客モードにおける処理の制限の例を示す図である。
係員モードにおける処理の制限の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<システム構成>
図1は、本実施形態が適用される店舗システムの構成例を示す図である。図1に示す店舗システムにおいて、店舗10は、例えばスーパーマーケット等の量販店である。店舗10には、入出金機100と、管理サーバ210と、釣銭機220と、入金機230とが設置されている。店舗10に設置されたこれらの機器は、店舗10内に設けられた内部ネットワーク310により接続されている。内部ネットワーク310としては、例えばLAN(Local Area Network)が用いられる。また、内部ネットワーク310は、ルータ等のゲートウェイを介して外部ネットワーク320に接続されている。このため、店舗10内の機器は、内部ネットワーク310および外部ネットワーク320を介して、店舗10外のセンターに設けられたセンターサーバ400や警備会社の警備会社サーバ500に接続可能である。外部ネットワーク320としては、例えばインターネットを利用したVPN(Virtual Private Network)等が用いられる。
【0010】
入出金機100は、店舗10における売上金等の入金処理および出金処理に用いられる装置である。入出金機は、貨幣処理装置の一例である。入出金機100は、特定の係員の他、店舗10の顧客により操作される。係員は、入出金機100の操作に関して予め定められた権限を有する操作者であり、例えば店舗10の店員等である。顧客には、一般の顧客(以下、「一般顧客」と呼ぶ)および特定の顧客(以下、「特定顧客」と呼ぶ)が含まれる。一般顧客は、認証を必要としない操作者であり、例えば店舗10に買い物に来た買い物客などである。特定顧客は、認証により特定される操作者であり、例えば近隣店舗の店員などである。
(【0011】以降は省略されています)

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