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公開番号2024118141
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-30
出願番号2023024404
出願日2023-02-20
発明の名称盛土造成構造
出願人日本建設技術株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E02D 17/18 20060101AFI20240823BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】盛土荷重に長期間耐えることが可能な盛土造成構造の提供。
【解決手段】地山1の表層部2に形成された排水層3と、排水層3上に形成された盛土造成部4と、盛土造成部4に埋設され、排水層3に接続された排水管5と、地山1の支持地盤1Aに密着させて設置された重力式擁壁6と、重力式擁壁6の山側に比重0.3~0.5の独立間隙を有する多孔質構造の発砲ガラス材により形成された裏込め部7であり、排水層3に接続された裏込め部7とを含む盛土造成構造である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
地山の表層部に形成された排水層と、
前記排水層上に形成された盛土造成部と、
前記盛土造成部に埋設され、前記排水層に接続された排水管と、
前記地山の支持地盤に密着させて設置された突起物と、
前記突起物の山側に比重0.3~0.5の独立間隙を有する多孔質構造の発泡ガラス材により形成された裏込め部であり、前記排水層に接続された裏込め部と
を含む盛土造成構造。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記突起物は、前記地山の支持地盤に設置された重力式擁壁またはL型擁壁である請求項1記載の盛土造成構造。
【請求項3】
前記突起物は、前記地山の支持地盤に設置された地すべり防止杭と、前記地すべり防止杭上に連結された擁壁とから構成される請求項1記載の盛土造成構造。
【請求項4】
前記排水層は、比重0.3~0.5の独立間隙または連続間隙を有する多孔質構造の発泡ガラス材である請求項1から3のいずれか1項に記載の盛土造成構造。
【請求項5】
前記排水管は、不透水性パイプと、前記不透水性パイプ内に充填された独立間隙または連続間隙を有する多孔質構造の発泡ガラス材とからなる請求項1から3のいずれか1項に記載の盛土造成構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、山合の谷部に造成される盛土造成構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
山合の谷部を盛土造成した宅地や残土処分場は、年月が経つにつれて盛土材が粘性土へと風化が進む。また、降雨による雨水は、旧谷部に沿って浸透し、低地へと流下し、水みちを再形成していく。近年、線状降水帯や前線の停滞による非常に発達した積乱雲や雨雲が形成され、広範囲にわたって集中豪雨が頻繁に発生するようになっており、水みちが再形成されることで、地すべりや斜面崩壊が誘発される可能性がある。したがって、盛土造成地においては、排水性の改良が望まれている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ガラス製発泡体を通気・通水性を有する生分解性の袋内に充填した通気・通水性改良材が開示されている。この通気・通水性改良材では、空気や水は袋を通過することができるので、地盤や土壌に適用したときから直ちに袋を介してガラス製発泡体の優れた通気・通水作用を発揮せしめるとされている。
【0004】
また、特許文献2には、発泡性ポリスチレンを、直径40~200mmでほぼ球形に成形してなる発泡成形充填材を、透水性を有する袋状体に充填してなる直径が300~1000mm、長さが400~3000mmの円筒形状である土木用軽量埋込材が開示されている。この埋込材を用いた盛土中の水は埋込材を通して速やかに排水されるので、盛土中に雨水等が溜まって崩れたりするといったことがないとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
登録実用新案第3096492号公報
特許第3736650号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1,2に記載の改良材・埋込材は、いずれも透水性の袋内に充填材を充填したものであり、周囲の水を袋内に集水して排水するものである。したがって、盛土中の水は速やかに排出できるものの、改良材・埋込材は長期間に渡って上部盛土の荷重に耐えうる構造ではない。
【0007】
そこで、本発明においては、盛土荷重に長期間耐えることが可能な盛土造成構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の盛土造成構造は、地山の表層部に形成された排水層と、排水層上に形成された盛土造成部と、盛土造成部に埋設され、排水層に接続された排水管と、地山の支持地盤に密着させて設置された突起物と、突起物の山側に比重0.3~0.5の独立間隙を有する多孔質構造の発泡ガラス材により形成された裏込め部であり、排水層に接続された裏込め部とを含むものである。
【0009】
本発明の盛土造成構造によれば、突起物の山側には比重0.3~0.5の独立間隙を有する多孔質構造の発泡ガラス材により裏込め部が形成されており、この独立間隙を有する多孔質構造の発泡ガラス材は吸水しないため裏込め部の重量が増すことがなく、突起物への土圧が軽減され、盛土造成部の滑りを突起物により抑制することができる。また、突起物の山側に浸透した雨水は裏込め部の吸水しない独立間隙を有する多孔質構造の発泡ガラス材の間隙を通じて地山の表層部に形成された排水層に浸透し、盛土造成部から地山の表層部に形成された排水層へ浸透した雨水とともに、この排水層に接続された排水管によって外部へ排水される。
【発明の効果】
【0010】
本発明の盛土造成構造によれば、盛土造成部の滑りを突起物により抑制することができ、高盛土部の脆弱化によるすべりに対応することが可能となる。また、裏込め部を通じて地山の表層部に形成された排水層に浸透した雨水は盛土造成部から地山の表層部に形成された排水層へ浸透した雨水とともに、この排水層に接続された排水管によって外部へ排水されるので、雨水による水みちの再形成を防止することができ、地すべりや斜面崩壊の誘発を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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