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公開番号
2024115113
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-26
出願番号
2023020603
出願日
2023-02-14
発明の名称
プレスフィット端子、コネクタ、およびワイヤハーネス
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類
H01R
12/58 20110101AFI20240819BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】圧入部を基板のスルーホールにより適正に取り付けることができるプレスフィット端子、コネクタ、およびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【解決手段】プレスフィット端子1は、弾性を有し、基板50のスルーホール51に圧入される圧入部10と、コネクタハウジング5の端子挿通口5eに挿入される端子部20と、圧入部10と端子部20との間に設けられ、軸線方向Xと交差する幅方向Yにおいて端子挿通口5eよりも幅広に形成され当該端子挿通口5eの周縁部と軸線方向Xに係止される幅広部30と、を備え、圧入部10は、幅広部30の軸線方向Xの一端面33と接続されると共に、幅広部30の中心線Cに対して幅方向Yの一方側にずれて位置され、端子部20は、幅広部30の軸線方向Xの他端面34に設けられた肩部32と接続されると共に、中心線Cに対して幅方向Yの他方側にずれて位置される。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
弾性を有し、基板のスルーホールに圧入される圧入部と、
前記スルーホールの軸線方向において前記圧入部とは反対側に設けられ、コネクタハウジングの端子挿通口に挿入される端子部と、
前記圧入部と前記端子部との間に設けられ、前記軸線方向と交差する幅方向において前記端子挿通口よりも幅広に形成され当該端子挿通口の周縁部と前記軸線方向に係止される幅広部と、
を備え、
前記圧入部は、前記幅広部の前記軸線方向の一端面と接続されると共に、前記幅広部の前記幅方向の中央部を通りかつ前記軸線方向に沿って延びる中心線に対して前記幅方向の一方側にずれて位置され、
前記端子部は、前記幅広部の前記軸線方向の他端面に設けられた肩部と接続されると共に、前記中心線に対して前記幅方向の他方側にずれて位置される、
プレスフィット端子。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記肩部には、前記軸線方向の一方側に向けて凹み、前記端子挿通口の周縁部に設けられた凸部と係合する凹部が設けられる、
請求項1に記載のプレスフィット端子。
【請求項3】
前記凹部は、前記肩部において前記圧入部と前記軸線方向に重なるように設けられる、
請求項2に記載のプレスフィット端子。
【請求項4】
プレスフィット端子と、
前記プレスフィット端子を保持するコネクタハウジングと、を備え、
前記プレスフィット端子は、
弾性を有し、基板のスルーホールに圧入される圧入部と、
前記スルーホールの軸線方向において前記圧入部とは反対側に設けられ、前記コネクタハウジングの端子挿通口に挿入される端子部と、
前記圧入部と前記端子部との間に設けられ、前記軸線方向と交差する幅方向において前記端子挿通口よりも幅広に形成され当該端子挿通口の周縁部と前記軸線方向に係止される幅広部と、
を備え、
前記圧入部は、前記幅広部の前記軸線方向の一端面と接続されると共に、前記幅広部の前記幅方向の中央部を通りかつ前記軸線方向に沿って延びる中心線に対して前記幅方向の一方側にずれて位置され、
前記端子部は、前記幅広部の前記軸線方向の他端面に設けられた肩部と接続されると共に、前記中心線に対して前記幅方向の他方側にずれて位置される、
コネクタ。
【請求項5】
前記幅方向に互いに間隔をあけて並んだ一対の前記プレスフィット端子を備え、
前記一対のプレスフィット端子は、それぞれの前記圧入部が前記幅方向の中央部側に位置されると共に、それぞれの前記端子部が前記幅方向の外側に位置された状態で前記コネクタハウジングに保持される、
請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記幅方向に互いに間隔をあけて並んだ一対の前記プレスフィット端子を備え、
前記一対のプレスフィット端子は、それぞれの前記圧入部が前記幅方向の一方側に位置されると共に、それぞれの前記端子部が前記幅方向の他方側に位置された状態で前記コネクタハウジングに保持される、
請求項4に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記幅方向に互いに間隔をあけて並んだ一対の前記プレスフィット端子を備え、
前記一対のプレスフィット端子は、それぞれの前記圧入部が前記幅方向の外側に位置されると共に、それぞれの前記端子部が前記幅方向の中央部側に位置された状態で前記コネクタハウジングに保持される、
請求項4に記載のコネクタ。
【請求項8】
導電性を有する配索材と、
前記配索材の端末に設けられる相手側コネクタと、
前記相手側コネクタと電気的かつ機械的に接続され、プレスフィット端子と、前記プレスフィット端子を保持するコネクタハウジングと、を有したコネクタと、
前記プレスフィット端子と電気的に接続される基板と、を備え、
前記プレスフィット端子は、
弾性を有し、前記基板のスルーホールに圧入される圧入部と、
前記スルーホールの軸線方向において前記圧入部とは反対側に設けられ、前記コネクタハウジングの端子挿通口に挿入される端子部と、
前記圧入部と前記端子部との間に設けられ、前記軸線方向と交差する幅方向において前記端子挿通口よりも幅広に形成され当該端子挿通口の周縁部と前記軸線方向に係止される幅広部と、
を備え、
前記圧入部は、前記幅広部の前記軸線方向の一端面と接続されると共に、前記幅広部の前記幅方向の中央部を通りかつ前記軸線方向に沿って延びる中心線に対して前記幅方向の一方側にずれて位置され、
前記端子部は、前記幅広部の前記軸線方向の他端面に設けられた肩部と接続されると共に、前記中心線に対して前記幅方向の他方側にずれて位置される、
ワイヤハーネス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレスフィット端子、コネクタ、およびワイヤハーネスに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来のプレスフィット端子に関する技術として、例えば、特許文献1には、基板のスルーホールに圧入される圧入部と、スルーホールの軸線方向において圧入部とは反対側に設けられコネクタハウジングの端子挿通口に挿入される端子部と、圧入部と端子部との間に設けられ端子挿通口よりも幅広に形成され当該端子挿通口の周縁部と軸線方向に係止される幅広部と、を備えたプレスフィット端子が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-134257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した特許文献1に記載のプレスフィット端子では、例えば、圧入部と端子部とが幅広部の中心線上に設けられているため、端子部の両サイドにおける肩部での加圧力のバランスが取れないと、圧入部が基板のスルーホールへの圧入時に軸線方向に対して傾いて取り付けられてしまう虞があった。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、圧入部を基板のスルーホールにより適正に取り付けることができるプレスフィット端子、コネクタ、およびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るプレスフィット端子は、弾性を有し、基板のスルーホールに圧入される圧入部と、前記スルーホールの軸線方向において前記圧入部とは反対側に設けられ、コネクタハウジングの端子挿通口に挿入される端子部と、前記圧入部と前記端子部との間に設けられ、前記軸線方向と交差する幅方向において前記端子挿通口よりも幅広に形成され当該端子挿通口の周縁部と前記軸線方向に係止される幅広部と、を備え、前記圧入部は、前記幅広部の前記軸線方向の一端面と接続されると共に、前記幅広部の前記幅方向の中央部を通りかつ前記軸線方向に沿って延びる中心線に対して前記幅方向の一方側にずれて位置され、前記端子部は、前記幅広部の前記軸線方向の他端面に設けられた肩部と接続されると共に、前記中心線に対して前記幅方向の他方側にずれて位置される。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るプレスフィット端子、コネクタ、およびワイヤハーネスは、圧入部は、幅広部の軸線方向の一端面と接続されると共に、幅広部の中心線に対して幅方向の一方側にずれて位置され、端子部は、幅広部の軸線方向の他端面に設けられた肩部と接続されると共に、幅広部の中心線に対して幅方向の他方側にずれて位置される。この構成により、プレスフィット端子、コネクタ、およびワイヤハーネスは、例えば、圧入部の基板のスルーホールへの圧入時に、端子挿通口の周縁部のうち圧入部と軸線方向に重なる部分によって幅広部の他端面に設けられた肩部を軸線方向の一方側にバランス良く加圧することができ、ひいては圧入部が基板のスルーホールに対して傾いて取り付けられることを抑制できる。この結果、プレスフィット端子、コネクタ、およびワイヤハーネスは、圧入部を基板のスルーホールにより適正に取り付けることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るプレスフィット端子およびコネクタが適用されるワイヤハーネスの例示的な斜視図である。
図2は、実施形態に係るプレスフィット端子が適用されるコネクタの例示的な斜視図である。
図3は、実施形態に係るプレスフィット端子およびコネクタが適用されるワイヤハーネスの例示的な断面図である。
図4は、実施形態に係るプレスフィット端子の例示的な断面図である。
図5は、第1変形例に係るプレスフィット端子が適用されるコネクタの例示的な断面図である。
図6は、第2変形例に係るプレスフィット端子が適用されるコネクタの例示的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態および変形例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、下記実施形態および変形例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態および変形例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0010】
また、以下に開示される実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれる。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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