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公開番号
2025008867
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023111454
出願日
2023-07-06
発明の名称
皮むき用切込み装置及び皮むき用切込み方法
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02G
1/12 20060101AFI20250109BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】太物電線やボビンに巻かれて保管された被覆電線を対象としたときの切込み精度を向上させることができる皮むき用切込み装置及び皮むき用切込み方法を提供する。
【解決手段】皮むき用切込み装置1のカット機構11が、被覆電線2の外周面2aに対して接離可能なストッパー111と、ストッパー111を付勢する付勢部112と、カッター刃113と、切込み時には、カッター刃113とともにストッパー111を移動させて当該ストッパー111を外周面2aに当接させるストッパー移動機構114と、ストッパー111の当接後に、カッター刃113を指定された切込み深さに応じた位置まで繰出して切込みを入れさせるカッター移動機構115と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
被覆電線の電線軸回りに1つ又は複数配置され、前記被覆電線の外周面から指定された切込み深さで切込みを入れるカット機構と、
前記被覆電線に前記切込みを入れた状態の前記カット機構を前記電線軸回りに回転させて前記切込みを前記電線軸回りに延伸させることで、前記切込み深さに応じた皮むき部分を除去可能とする回転機構と、を備え、
前記カット機構が、
前記外周面と交差する交差方向について前記外周面に対して接離可能なストッパーと、
前記ストッパーを前記外周面に向かって前記交差方向に付勢する付勢部と、
前記交差方向について、前記ストッパーとともに移動可能であるとともに当該ストッパーに対して相対的にも移動可能なカッター刃と、
前記カッター刃とともに前記ストッパーを前記交差方向に移動させる機構であり、切込み時には、所定のカッター初期位置に位置付けられた前記カッター刃とともに前記ストッパーを移動させて当該ストッパーを前記外周面に当接させるストッパー移動機構と、
前記ストッパーに対して前記カッター刃を前記交差方向に相対移動させる機構であり、前記外周面への前記ストッパーの当接前に前記カッター刃を前記カッター初期位置に位置付け、前記ストッパーの当接後に、前記カッター刃を前記カッター初期位置から前記切込み深さに応じた位置まで繰出して前記切込みを入れさせるカッター移動機構と、
を備えたことを特徴とする皮むき用切込み装置。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記ストッパーが、前記電線軸に沿って前記交差方向と交差するコロ軸回りに回転可能なストッパーコロを有し、当該ストッパーコロで前記外周面に当接することを特徴とする請求項1に記載の皮むき用切込み装置。
【請求項3】
前記付勢部が、前記交差方向について、前記ストッパーにおける前記外周面側とは反対側から付勢圧を加えることで前記ストッパーを付勢することを特徴とする請求項1に記載の皮むき用切込み装置。
【請求項4】
前記カッター移動機構が、サーボモータを有し、当該サーボモータで前記カッター刃を移動させる機構であることを特徴とする請求項1に記載の皮むき用切込み装置。
【請求項5】
請求項1~4のうち何れか一項に記載の皮むき用切込み装置を用い、当該皮むき用切込み装置に前記被覆電線をセットするとともに、前記カッター刃を前記カッター初期位置に位置付け、前記ストッパーを前記外周面から離れたストッパー初期位置に位置付ける準備工程と、
前記ストッパーを前記外周面に当接させるストッパー当接工程と、
前記ストッパーの当接後、前記カッター刃を前記切込み深さに応じた位置まで繰出して前記切込みを入れさせる切込み工程と、
前記被覆電線に前記切込みを入れた状態の前記カット機構を前記電線軸回りに回転させて前記切込みを前記電線軸回りに延伸させることで前記皮むき部分を除去可能とする回転工程と、
を備えたことを特徴とする皮むき用切込み方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
被覆電線の皮むき用に外周面から切込みを入れる皮むき用切込み装置及び皮むき用切込み方法に関するものとなっている。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、被覆電線に対する端部処理の1つとして、被覆を除去して内部の芯線等の導体を露出させる皮むき処理が広く行われている。そして、この皮むきのために、被覆電線の外周面から切込みを入れることで皮むき部分を除去可能とする皮むき用切込み装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載されているタイプの皮むき用切込み装置では、外周面に食い込むように被覆電線を挟み付けた一対のV字カッター刃を電線軸回りに回転させることで、皮むき用の切込みが形成されることとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-350324号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、被覆電線には、芯線の周りに、例えば内部被覆、編組、金属箔、及び外部被覆等といった複数層の被覆材が積層されて設けられた太物電線がある。上述のタイプの皮むき用切込み装置では、多くの場合、被覆電線を挟み付けるときのV字カッター刃の移動の基準が電線軸に設定され、この電線軸からの距離としてV字カッター刃の移動先の位置が特定される。そして、V字カッター刃は、その特定された移動先に応じた切込み深さで食い込むように電線軸に向かって動かされて被覆電線を挟み付ける。例えば、上記の太物電線を切込み対象とする場合、芯線の半径、及び複数層の被覆材の各厚みの合計から皮むき対象の被覆材の厚みを差し引いた電線軸からの距離としてV字カッター刃の移動先の位置が特定される。このとき、太物電線では、電線軸を基準としたV字カッター刃の移動先の位置における公差が、芯線の半径の公差と皮むき対象以外の被覆材の厚みの公差との積上げ公差となるので大きくなりがちとなる。その結果、V字カッター刃の移動精度が低くなる。例えば上記の太物電線における所望の被覆材まで切込みを入れようとしたときに、V字カッター刃の移動精度の低さに起因して切込みが深過ぎ、内側に残すべき被覆材まで切込みが入ってしまう可能性がある。あるいは、切込みが浅過ぎ、皮むきに十分な切込みが入らなくなる可能性がある。
【0005】
また、被覆電線の多くはボビンに巻かれて保管されるが、この保管中に、自重による負荷によって芯線や被覆が変形して偏平となってしまったり、偏芯して電線軸が被覆電線の中心からずれてしまったりすることがある。このような変形や偏心が生じた被覆電線について上述のタイプの皮むき用切込み装置で切込みを入れると、一対のV字カッター刃を電線軸回りに回転させたとき、V字カッター刃による切込み深さが電線軸回りに変動することになる。その結果、電線軸回りに、ある個所では切込みが深過ぎて内部の残すべき部位まで切込みが入ってしまったり、他の箇所では逆に浅過ぎて十分な切込みが入らなかったりする可能性がある。
【0006】
このように、被覆電線を挟み付けた一対のV字カッター刃を電線軸回り回転させる上述のタイプの皮むき用切込み装置では、太物電線やボビンに巻かれて保管された被覆電線を対象としたときに切込みの精度が低下するという問題がある。
【0007】
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、太物電線やボビンに巻かれて保管された被覆電線を対象としたときの切込み精度を向上させることができる皮むき用切込み装置及び皮むき用切込み方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、皮むき用切込み装置は、被覆電線の電線軸回りに1つ又は複数配置され、前記被覆電線の外周面から指定された切込み深さで切込みを入れるカット機構と、前記被覆電線に前記切込みを入れた状態の前記カット機構を前記電線軸回りに回転させて前記切込みを前記電線軸回りに延伸させることで、前記切込み深さに応じた皮むき部分を除去可能とする回転機構と、を備え、前記カット機構が、前記外周面と交差する交差方向について前記外周面に対して接離可能なストッパーと、前記ストッパーを前記外周面に向かって前記交差方向に付勢する付勢部と、前記交差方向について、前記ストッパーとともに移動可能であるとともに当該ストッパーに対して相対的にも移動可能なカッター刃と、前記カッター刃とともに前記ストッパーを前記交差方向に移動させる機構であり、切込み時には、所定のカッター初期位置に位置付けられた前記カッター刃とともに前記ストッパーを移動させて当該ストッパーを前記外周面に当接させるストッパー移動機構と、前記ストッパーに対して前記カッター刃を前記交差方向に相対移動させる機構であり、前記外周面への前記ストッパーの当接前に前記カッター刃を前記カッター初期位置に位置付け、前記ストッパーの当接後に、前記カッター刃を前記カッター初期位置から前記切込み深さに応じた位置まで繰出して前記切込みを入れさせるカッター移動機構と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、上記課題を解決するために、皮むき用切込み方法は、上述の皮むき用切込み装置を用い、当該皮むき用切込み装置に前記被覆電線をセットするとともに、前記カッター刃を前記カッター初期位置に位置付け、前記ストッパーを前記外周面から離れたストッパー初期位置に位置付ける準備工程と、前記ストッパーを前記外周面に当接させるストッパー当接工程と、前記ストッパーの当接後、前記カッター刃を前記切込み深さに応じた位置まで繰出して前記切込みを入れさせる切込み工程と、前記被覆電線に前記切込みを入れた状態の前記カット機構を前記電線軸回りに回転させて前記切込みを前記電線軸回りに延伸させることで前記皮むき部分を除去可能とする回転工程と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
上記の皮むき用切込み装置及び皮むき用切込み方法によれば、太物電線やボビンに巻かれて保管された被覆電線を対象としたときの切込み精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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