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公開番号2024114442
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023020221
出願日2023-02-13
発明の名称支持部材及び冷暖房システム
出願人個人,大建工業株式会社,株式会社ユカリラ
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E04F 15/024 20060101AFI20240816BHJP(建築物)
要約【課題】本体に蓋板を簡便かつ強固に取り付けることができる支持部材及び冷暖房システムを提供する。
【解決手段】冷暖房空間Rの区画板91を支持する支持部材1は、側面開口15が形成された本体10と、側面開口15を塞ぎ、区画板91に隣接する蓋板20とを備える。本体10と蓋板20とは、長手方向に延びる辺同士で嵌まり合う嵌合構造を有する。蓋板20で側面開口15が塞がれた本体10の内部に気体Aが移動可能な内部流路16が形成されており、蓋板20は、気体Aが内部流路16から流出する流出口22が形成されている。冷暖房システムは、支持部材1と、内部流路16に流入する気体Aの温度を調節する気体温度調節機とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
冷房又は暖房が行われる冷暖房空間を区画する区画板を支持する部材であって、
細長い中空の部材から長手方向に沿って側面が除去されて側面開口が形成された本体と、
前記側面開口を塞ぐ細長い蓋板であって、前記区画板に隣接する蓋板と、を備え、
前記本体と前記蓋板とは、長手方向に延びる辺同士で嵌まり合う嵌合構造を有し、
前記蓋板で前記側面開口が塞がれた前記本体の内部に気体が移動可能な内部流路が形成されており、
前記蓋板は、前記気体が前記内部流路から流出する流出口が形成されている、
支持部材。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記本体は、前記細長い中空の部材の前記側面開口を除いた部分の実側面を有すると共に、前記実側面と前記側面開口との境界を形成する一対の長辺から、前記細長い中空の部材の軸線に直交する断面において内側又は外側に延びる鍔部が、前記長手方向に沿って設けられており、
前記蓋板は、前記側面開口を覆う表面板と、前記表面板との間で前記鍔部を挟む挟持部材とを有する、
請求項1に記載の支持部材。
【請求項3】
前記蓋板は、前記表面板と前記挟持部材との間に前記鍔部が摺動可能なレールが形成されている、
請求項2に記載の支持部材。
【請求項4】
前記区画板が前記冷暖房空間の床を区画するものであり、
前記本体を支持する支持脚を備え、
前記支持脚は、前記本体の少なくとも一部が嵌合する嵌合溝が表面に形成されている、
請求項1に記載の支持部材。
【請求項5】
前記支持脚は、前記冷暖房空間の床下の空間を仕切る仕切板が差し込まれる差込溝が形成されており、
前記差込溝に差し込まれて前記支持脚に保持された前記仕切板を備える、
請求項4に記載の支持部材。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の支持部材と、
前記内部流路に流入する前記気体の温度を調節する気体温度調節機と、を備える、
冷暖房システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は支持部材及び冷暖房システムに関し、特に輻射による冷暖房が行われる冷暖房空間を区画する区画板を支持する支持部材及び冷暖房システムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
省エネルギーと快適性とを両立する冷暖房方式として、輻射冷暖房システムが採用される事例が増えてきている。輻射冷暖房システムは、天井面や床面等を、冷房時は冷やし暖房時は温めて、冷却又は加熱した天井面や床面等からの輻射熱により冷暖房室の冷暖房を行うシステムである。輻射冷暖房システムに適した支持部材セットとして、以下のものがある。それは、所定間隔で配列された複数の根太鋼と、根太鋼に取り付けられたパネル受とを備え、パネル受で開口面が塞がれた根太鋼の内部に気体流路が形成され、気体流路から気体が流出する流出口がパネル受に形成されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-051080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1には、パネル受(蓋板)を根太鋼(本体)に取り付けるための構成の開示がなく、ビス等で取り付けるとすれば施工に手間がかかることとなる。
【0005】
本開示は上述の課題に鑑み、本体に蓋板を簡便かつ強固に取り付けることができる支持部材及び冷暖房システムを提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の態様に係る支持部材は、冷房又は暖房が行われる冷暖房空間を区画する区画板を支持する部材であって、細長い中空の部材から長手方向に沿って側面が除去されて側面開口が形成された本体と、前記側面開口を塞ぐ細長い蓋板であって、前記区画板に隣接する蓋板と、を備え、前記本体と前記蓋板とは、長手方向に延びる辺同士で嵌まり合う嵌合構造を有し、前記蓋板で前記側面開口が塞がれた前記本体の内部に気体が移動可能な内部流路が形成されており、前記蓋板は、前記気体が前記内部流路から流出する流出口が形成されている。
【0007】
このように構成すると、本体と蓋板とが嵌合構造を有しているので、本体に蓋板を簡便かつ強固に取り付けることができる。
【0008】
また、本開示の第2の態様に係る支持部材は、上記本開示の第1の態様に係る支持部材において、前記本体は、前記細長い中空の部材の前記側面開口を除いた部分の実側面を有すると共に、前記実側面と前記側面開口との境界を形成する一対の長辺から、前記細長い中空の部材の軸線に直交する断面において内側又は外側に延びる鍔部が、前記長手方向に沿って設けられており、前記蓋板は、前記側面開口を覆う表面板と、前記表面板との間で前記鍔部を挟む挟持部材とを有する。
【0009】
このように構成すると、本体及び蓋板の構成を比較的シンプルにすることができる。
【0010】
また、本開示の第3の態様に係る支持部材は、上記本開示の第2の態様に係る支持部材において、前記蓋板は、前記表面板と前記挟持部材との間に前記鍔部が摺動可能なレールが形成されている。なお、前記蓋板は、少なくとも一方の端部に前記鍔部を前記レールに出し入れ可能な隙間が形成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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