TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024113716
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023018832
出願日2023-02-10
発明の名称硬化性組成物、硬化物、硬化物の製造方法及び硬化物の製造装置
出願人株式会社リコー
代理人個人,個人,個人
主分類C08F 290/06 20060101AFI20240816BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】硬化時の反りを防止でき、造形精度及び造形速度に優れる硬化物を製造できる硬化性組成物の提供。
【解決手段】単官能アクリルモノマー、多官能アクリルモノマー、多官能アクリル系オリゴマー、及びポリアルキレングリコール構造を有する化合物を含み、前記ポリアルキレングリコール構造を有する化合物の分子量が、1,500以上であり、前記ポリアルキレングリコール構造を有する化合物の含有量が、前記単官能アクリルモノマー、前記多官能アクリルモノマー、及び前記多官能アクリル系オリゴマーの合計100質量部に対し、5質量部以上15質量部以下である硬化性組成物。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
単官能アクリルモノマー、
多官能アクリルモノマー、
多官能アクリル系オリゴマー、及び
ポリアルキレングリコール構造を有する化合物を含み、
前記ポリアルキレングリコール構造を有する化合物の分子量が、1,500以上であり、
前記ポリアルキレングリコール構造を有する化合物の含有量が、前記単官能アクリルモノマー、前記多官能アクリルモノマー、及び前記多官能アクリル系オリゴマーの合計100質量部に対し、5質量部以上15質量部以下であることを特徴とする硬化性組成物。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記ポリアルキレングリコール構造を有する化合物が、ポリアルキレングリコール、及びポリアルキレングリコール構造を有する界面活性剤の少なくともいずれかを含む請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
前記ポリアルキレングリコール構造を有する化合物が、前記ポリアルキレングリコール、及び前記ポリアルキレングリコール構造を有する界面活性剤を含む請求項2に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
前記ポリアルキレングリコール構造を有する界面活性剤が、非イオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、及びシリコーン系界面活性剤の少なくともいずれかを含む請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
前記多官能アクリル系オリゴマーが、多官能脂肪族ウレタンアクリレート、多官能ポリエステルアクリレート、及び多官能エポキシアクリレートの少なくともいずれかである請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項6】
請求項1から4のいずれかに記載の硬化性組成物を硬化してなることを特徴とする硬化物。
【請求項7】
ステージの上又はステージの下に請求項1から4のいずれかに記載の硬化性組成物を供給する供給工程と、
供給した硬化性組成物の少なくとも一部を、波長が350nm~420nmである光を照射することにより硬化する硬化工程と、を含むことを特徴とする硬化物の製造方法。
【請求項8】
請求項1から4のいずれかに記載の硬化性組成物を収容した収容容器と、
ステージの上又はステージの下に前記硬化性組成物を供給する供給手段と、
供給した硬化性組成物の少なくとも一部を、波長が350nm~420nmである光を照射することにより硬化する硬化手段と、を有することを特徴とする硬化物の製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性組成物、硬化物、硬化物の製造方法及び硬化物の製造装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
3次元の立体物(立体造形物)を造形する技術として、付加製造(AM:Additive Manufacturing)と呼ばれる技術が知られている。この技術は、立体造形物の積層方向について薄く切った断面形状を算出し、算出した断面形状に従って層状造形物(造形層)を形成して積層することにより立体造形物を製造する技術である。
【0003】
立体造形物を製造する装置としては、例えば、SLA(Stereolithography;ステレオリソグラフィー)方式の造形装置が知られている(例えば、特許文献1、2)。このステレオリソグラフィー方式の造形装置は、硬化性樹脂溶液を紫外線レーザーで一層ずつ硬化させて積層していくことにより、硬化性樹脂溶液の硬化物からなる立体造形物を造形する。
【0004】
ステレオリソグラフィー方式の造形装置における、硬化性樹脂溶液に用いる材料としては、例えば、ジメチルアクリレート、ウレタンアクリレートなどが知られている(例えば、特許文献3)。
また、ステレオリソグラフィー方式の造形装置において、(メタ)アクリレート化合物やウレタン(メタ)アクリレート化合物が含まれる放射線硬化性組成物を用いることが知られている(例えば、特許文献4)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、硬化時の反りを防止でき、造形精度及び造形速度に優れる硬化物を製造できる硬化性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための手段としての本発明の硬化性組成物は、単官能アクリルモノマー、多官能アクリルモノマー、多官能アクリル系オリゴマー、及びポリアルキレングリコール構造を有する化合物を含み、前記ポリアルキレングリコール構造を有する化合物の分子量が、1,500以上5,500以下であり、前記ポリアルキレングリコール構造を有する化合物の含有量が、前記単官能アクリルモノマー、前記多官能アクリルモノマー、及び前記多官能アクリル系オリゴマーの合計100質量部に対し、5質量部以上15質量部以下である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、硬化時の反りを防止でき、造形精度及び造形速度に優れる硬化物を製造できる硬化性組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1Aは、本発明の硬化物の製造方法の一実施形態を説明するための説明図である。
図1Bは、本発明の硬化物の製造方法の一実施形態を説明するための説明図である。
図1Cは、本発明の硬化物の製造方法の一実施形態を説明するための説明図である。
図2Aは、本発明の硬化物の製造方法の他の一実施形態を説明するための説明図である。
図2Bは、本発明の硬化物の製造方法の他の一実施形態を説明するための説明図である。
図2Cは、本発明の硬化物の製造方法の他の一実施形態を説明するための説明図である。
図3は、実施例20~21、及び比較例1~3の硬化物の膜厚300nmにおける反り評価の結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(硬化性組成物)
本発明の硬化性組成物は、単官能アクリルモノマー、多官能アクリルモノマー、多官能アクリル系オリゴマー、及びポリアルキレングリコール構造を有する化合物を含み、重合開始剤を含むことが好ましく、更に必要に応じてその他の成分を含む。
前記ポリアルキレングリコール構造を有する化合物の分子量が、1,500以上5,500以下であり、前記ポリアルキレングリコール構造を有する化合物の含有量が、前記単官能アクリルモノマー、前記多官能アクリルモノマー、及び前記多官能アクリル系オリゴマーの合計100質量部に対し、5質量部以上15質量部以下である。
【0010】
本発明の硬化性組成物は、本発明者らが、以下の従来技術における問題点を見出したことに基づく発明である。
すなわち、従来の硬化性組成物では、樹脂等の強度の弱い材料がメインであり、高硬度の造形物を得るためにエポキシ樹脂などを添加し、2次硬化に熱を長時間充てる必要があるという問題があった。また、一般的なアクリル樹脂では、硬化時の反りが非常に大きいため、硬化するに足る光量を短時間で照射すると硬化物の反りが生じるため、造形精度が劣り、造形失敗につながるという問題がある。そのため、必要な積算光量を出すために照射エネルギーを弱くしてゆっくりと照射すると、1層1層の硬化に時間がかかるため造形速度が遅くなるという問題があった。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
フィルム
3日前
ユニチカ株式会社
シート
2か月前
日精株式会社
プリプレグ
24日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
13日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
1か月前
東レ株式会社
フィルムロール
6日前
株式会社日本触媒
樹脂組成物
2か月前
東レ株式会社
多孔質フィルム
17日前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
3日前
東ソー株式会社
ゴム支承用加硫ゴム
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
2か月前
大同化成株式会社
樹脂組成物
2か月前
東ソー株式会社
エチレン系重合用触媒
20日前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
25日前
株式会社スリーボンド
導電性樹脂組成物
12日前
三洋化成工業株式会社
ブロックポリマー
1か月前
DIC株式会社
イミド樹脂
1か月前
大同化成株式会社
軟質樹脂組成物
2か月前
松本油脂製薬株式会社
粒子及びその用途
24日前
株式会社大阪ソーダ
熱伝導用素材組成物
5日前
三菱ケミカル株式会社
ポリウレタン
1か月前
東ソー株式会社
ポリエチレン系樹脂組成物
24日前
東ソー株式会社
樹脂粘土及びその製造方法
2か月前
四国化成工業株式会社
難燃剤及びその用途
26日前
ダイキン工業株式会社
複合材料
1か月前
株式会社カネカ
グラフト共重合体
1か月前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
1か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
2か月前
信越ポリマー株式会社
アロイ樹脂
23日前
トヨタ自動車株式会社
ホイールキャップ
13日前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物
1か月前
帝人株式会社
熱可塑性樹脂および光学部材
17日前
東ソー株式会社
廃プラスチックのリサイクル方法
1か月前
三井化学ファイン株式会社
発泡通気シート
19日前
東レ株式会社
ポリオレフィンフィルムの製造方法
1か月前
株式会社スリーダムアライアンス
ポリイミド多孔膜
2か月前
続きを見る