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公開番号2024113714
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023018829
出願日2023-02-10
発明の名称樹脂用難燃剤、組成物及び樹脂発泡体
出願人東ソー株式会社,公益財団法人相模中央化学研究所
代理人
主分類C08L 101/00 20060101AFI20240816BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】少ない添加量で樹脂に高い難燃性を付与することができるとともに、樹脂発泡体の長期断熱性能を維持することができる、樹脂用難燃剤を提供すること。
【解決手段】下記式(1)で表される構造単位を含む環状ホスファゼン化合物を含む、樹脂用難燃剤。
【化1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024113714000022.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">38</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">53</com:WidthMeasure> </com:Image> [式(1)中、R1は、少なくとも一つの水素原子が塩素原子で置換された、炭素数2~8のアルキレン基又は炭素数6~18のアリーレン基を示し、*は、他の構造単位との結合位置を示す。]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表される構造単位を含む環状ホスファゼン化合物を含む、樹脂用難燃剤。
JPEG
2024113714000018.jpg
38
53
[式(1)中、R

は、少なくとも一つの水素原子が塩素原子で置換された、炭素数2~8のアルキレン基又は炭素数6~18のアリーレン基を示し、*は、他の構造単位との結合位置を示す。]
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記環状ホスファゼン化合物が、下記式(3)で表される化合物である、請求項1に記載の樹脂用難燃剤。
JPEG
2024113714000019.jpg
44
93
[式(3)中、R

は前記式(1)中のR

と同義であり、R

は2価の炭化水素基を示す。R

が複数存在する場合、複数のR

は互いに同一であっても異なっていてもよい。同様に、R

が複数存在する場合、複数のR

は互いに同一であっても異なっていてもよい。mは、1~5の整数を示し、nは、0~4の整数を示す。ただし、mとnとの和(m+n)は3~5である。]
【請求項3】
前記環状ホスファゼン化合物が、下記式(4)で表される化合物である、請求項1に記載の樹脂用難燃剤。
JPEG
2024113714000020.jpg
47
68
[式(4)中、R

は、前記式(1)中のR

と同義であり、複数のR

は、互いに同一であっても異なっていてもよい。]
【請求項4】
窒素雰囲気下での熱重量分析(TGA)における5%重量減少温度が120~330℃の範囲にある、請求項1に記載の樹脂用難燃剤。
【請求項5】
前記環状ホスファゼン化合物が、R

として、下記式(c-1)~(c-6)で表される基のうちの少なくとも一つの基を含む、請求項1に記載の樹脂用難燃剤。
JPEG
2024113714000021.jpg
89
139
[式(c-1)~(c-6)中、*は、酸素原子との結合位置を示す。]
【請求項6】
前記環状ホスファゼン化合物が、R

として、前記式(c-1)で表される基を含む、請求項5に記載の樹脂用難燃剤。
【請求項7】
前記環状ホスファゼン化合物以外の難燃剤をさらに含む、請求項1に記載の樹脂用難燃剤。
【請求項8】
前記環状ホスファゼン化合物以外の難燃剤が、常温で液状である、請求項7に記載の樹脂用難燃剤。
【請求項9】
前記環状ホスファゼン化合物と前記環状ホスファゼン化合物以外の難燃剤との合計量100質量部を基準として、前記環状ホスファゼン化合物を、20~100質量部の範囲で含有する、請求項7に記載の樹脂用難燃剤。
【請求項10】
前記環状ホスファゼン化合物以外の難燃剤が、リン系難燃剤である、請求項7に記載の樹脂用難燃剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂用難燃剤、組成物及び樹脂発泡体に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
硬質ポリウレタンフォーム等の樹脂発泡体は、断熱性能、寸法安定性、施工性等に優れることから、冷蔵庫、冷凍倉庫、建築材料等の断熱材用途、スプレー用途などに広く使用されている。一方、樹脂発泡体においては、熱伝導率が継続的に上昇(すなわち、断熱性能が経時的に低下)する点が課題である。また、火災発生時の延焼防止の観点から、建築用断熱材には高い難燃性も要求される。
【0003】
これに対し、例えば、特許文献1には、硬質ポリウレタンフォームの発泡樹脂断熱材を作製するにあたり、特定のポリオールと発泡剤を使用し、特定量のリン酸エステル系難燃剤を含有させることにより低い熱伝導率初期値(高い初期断熱性能)と難燃性能を両立させる手法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-278290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に使用される難燃剤は添加量増大に伴い樹脂の機械強度を低下させると共に、樹脂発泡体の長期断熱性能を低下させる点が問題であった。
【0006】
そこで、本発明は、少ない添加量で樹脂に高い難燃性を付与することができ、また、樹脂発泡体の長期断熱性能を維持することができる樹脂用難燃剤を提供することを目的とする。本発明はまた、上記樹脂用添加剤を含む組成物、及び、上記樹脂用難燃剤を含む樹脂発泡体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、特定の構造を有する環状ホスファゼン化合物が、樹脂への難燃性付与と樹脂発泡体の長期断熱性能維持(断熱性能の経時的な低下の抑制)の両立に有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
本発明のいくつかの側面は、下記[1]~[17]を提供する。
【0009】
[1]
下記式(1)で表される構造単位を含む環状ホスファゼン化合物を含む、樹脂用難燃剤。
【0010】
JPEG
2024113714000001.jpg
38
53
[式(1)中、R

は、少なくとも一つの水素原子が塩素原子で置換された、炭素数2~8のアルキレン基又は炭素数6~18のアリーレン基を示し、*は、他の構造単位との結合位置を示す。]
(【0011】以降は省略されています)

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