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公開番号
2024112771
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-21
出願番号
2023221378
出願日
2023-12-27
発明の名称
多環芳香族化合物
出願人
国立大学法人京都大学
,
エスケーマテリアルズジェイエヌシー株式会社
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
C07F
5/02 20060101AFI20240814BHJP(有機化学)
要約
【課題】有機電界発光素子等の有機デバイス用材料として有用な化合物の提供。
【解決手段】例えば、以下の式(1)で表される多環芳香族化合物である。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024112771000276.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">41</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式(1-A)、式(1-B)、式(1-C)、式(1-D)、または式(1-E)のいずれか1つで表される多環芳香族化合物;
TIFF
2024112771000245.tif
174
170
式(1-A)、式(1-B)、式(1-C)、式(1-D)、および式(1-E)中、
R
1
~R
19
はそれぞれ独立して、水素、または置換基であり、
R
1
~R
19
のうち、1つのベンゼン環上で隣接する2つが互いに結合して、当該ベンゼン環とともに置換もしくは無置換のアリール環または置換もしくは無置換のヘテロアリール環を形成していてもよく、
R
1
~R
19
のうち、1つのベンゼン環上で隣接する2つが互いに結合して、式(A20)で表される置換基を形成していてもよく、
ただし、
式(1-A)中、
R
1
~R
6
の少なくとも1つは、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、かつR
9
は無置換アリールではなく、
式(1-B)および式(1-C)の各式中、R
1
~R
6
の少なくとも1つは、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、
式(1-D)および式(1-E)の各式中、
R
1
~R
6
の少なくとも1つは、置換もしくは無置換のシクロアルカンで縮合されているアリール、置換もしくは無置換のシクロアルキルで置換されたアリール、置換もしくは無置換のシクロアルカンで縮合されているヘテロアリール、置換もしくは無置換のシクロアルキルで置換されたヘテロアリール、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、
式(1-B)および式(1-C)の各式中、
Aは>Oまたは>C(-R
CX
)
2
であり、R
CX
はそれぞれ独立して水素、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、2つのR
CX
は互いに結合して環を形成していてもよく、
TIFF
2024112771000246.tif
37
170
式(A20)で表される置換基は、2つの*の位置においてベンゼン環上で隣接する2つの原子にそれぞれ結合し、Lは>N-R
NL
、>O、>Si(-R
IL
)
2
または>Sであり、R
NL
は、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアルキルまたは置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、R
IL
は、それぞれ独立して、水素、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアルキルまたは置換されていてもよいシクロアルキルであり、2つのR
IL
は互いに結合して環を形成していてもよく、また、R
NL
およびR
IL
の少なくとも1つは連結基または単結合により前記ベンゼン環と結合していてもよく、
rは1~4の整数であり、
R
A
はそれぞれ独立して水素、置換もしくは無置換のアルキルまたは置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、任意のR
A
は他の任意のR
A
と連結基または単結合により互いに結合していてもよく、
式(1-A)、式(1-B)、式(1-C)、式(1-D)、および式(1-E)の各式における、アリール環またはヘテロアリール環の少なくとも1つは、少なくとも1つのシクロアルカンで縮合されていてもよく、前記シクロアルカンは少なくとも1つの置換基で置換されていてもよく、当該シクロアルカンにおける少なくとも1つの-CH
2
-は-O-で置き換えられていてもよく、
式(1-A)、式(1-B)、式(1-C)、式(1-D)、および式(1-E)の各式において、少なくとも1つの水素は重水素で置き換えられていてもよく、少なくとも1つの窒素は窒素-15(
15
N)で置き換えられていてもよく、少なくとも1つの硫黄は硫黄-33(
33
S)、硫黄-34(
34
続きを表示(約 2,500 文字)
【請求項2】
式(1-A)で表される請求項1に記載の多環芳香族化合物。
【請求項3】
以下式のいずれかで表される請求項2に記載の多環芳香族化合物。
TIFF
2024112771000247.tif
213
170
TIFF
2024112771000248.tif
200
170
TIFF
2024112771000249.tif
150
170
TIFF
2024112771000250.tif
152
170
TIFF
2024112771000251.tif
187
170
TIFF
2024112771000252.tif
228
170
TIFF
2024112771000253.tif
226
170
TIFF
2024112771000254.tif
176
170
TIFF
2024112771000255.tif
225
170
TIFF
2024112771000256.tif
220
170
TIFF
2024112771000257.tif
202
170
TIFF
2024112771000258.tif
143
170
TIFF
2024112771000259.tif
152
170
TIFF
2024112771000260.tif
178
170
TIFF
2024112771000261.tif
223
170
TIFF
2024112771000262.tif
223
170
式中、Meはメチル、tBuはt-ブチル、Dは重水素である。
【請求項4】
式(1)、式(6)、式(9)、式(14)、式(36)、式(37)、式(41)、式(48)、式(50)、式(53)、式(62)、式(64)、式(65)、式(67)、式(70)、式(73)、式(87)、式(88)、式(95)、式(96)、式(105)、式(128)、式(131)、式(138)、式(140)、式(150)、式(153)、式(154)、式(155)、式(160)、式(177)、式(190-1)、式(198-1)、または式(199-1)のいずれか1つで表される、請求項3に記載の多環芳香族化合物。
【請求項5】
式(1-B)または式(1-C)で表される、請求項1に記載の多環芳香族化合物。
【請求項6】
以下式のいずれかで表される請求項5に記載の多環芳香族化合物。
TIFF
2024112771000263.tif
209
170
TIFF
2024112771000264.tif
105
170
TIFF
2024112771000265.tif
157
170
TIFF
2024112771000266.tif
216
170
TIFF
2024112771000267.tif
224
170
式中、Meはメチル、tBuはt-ブチル、Dは重水素である。
【請求項7】
式(31)、式(32)、式(46)、式(63)、式(78)、式(121)、式(146)、式(152)、式(157)、式(185)、式(187)、式(190)、または式(196)、式(200-2)、式(201-2)、式(203-2)、式(204-2)、式(209-2)、または式(210-2)のいずれか1つで表される、請求項6に記載の多環芳香族化合物。
【請求項8】
式(1-D)または式(1-E)で表される、請求項1に記載の多環芳香族化合物。
【請求項9】
以下式のいずれかで表される請求項8に記載の多環芳香族化合物。
TIFF
2024112771000268.tif
135
170
TIFF
2024112771000269.tif
185
170
TIFF
2024112771000270.tif
197
170
TIFF
2024112771000271.tif
201
170
TIFF
2024112771000272.tif
166
170
TIFF
2024112771000273.tif
214
170
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2024112771000274.tif
218
170
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2024112771000275.tif
217
170
式中、Meはメチル、tBuはt-ブチル、Dは重水素である。
【請求項10】
式(17)、式(24)、式(29)、式(30)、式(39)、式(44)、式(57)、式(60)、式(61)、式(66)、式(75)、式(77)、式(114)、式(119)、式(129)、式(134)、式(143)、式(148)、式(158)、式(201-3)、式(202-3)、式(204-3)、式(205-3)、または式(207-3)のいずれか1つで表される、請求項9に記載の多環芳香族化合物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、多環芳香族化合物に関する。本発明は特に、窒素とホウ素を含む多環芳香族化合物に関する。本発明はまた、上記多環芳香族化合物を含む有機デバイス用材料、有機電界発光素子、並びに、表示装置および照明装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、電界発光する発光素子を用いた表示装置は、省電力化や薄型化が可能なことから、種々研究され、さらに、有機材料から成る有機電界発光素子は、軽量化や大型化が容易なことから活発に検討されてきた。特に、光の三原色の1つである青色などの発光特性を有する有機材料の開発、および正孔、電子などの電荷輸送能(半導体や超電導体となる可能性を有する)を備えた有機材料の開発については、高分子化合物、低分子化合物を問わず、これまで活発に研究されてきた。
【0003】
有機電界発光素子は、陽極および陰極からなる一対の電極と、当該一対の電極間に配置され、有機化合物を含む一層または複数の層とからなる構造を有する。有機化合物を含む層には、発光層や、正孔、電子などの電荷を輸送または注入する電荷輸送/注入層などがあるが、これらの層に適当な種々の有機材料が開発されている。
【0004】
その中で、特許文献1~7では、ホウ素を含有する多環芳香族化合物が、有機電界発光素子等の材料として有用であることが開示されている。この多環芳香族化合物を含有する有機電界発光素子は、良好な外部量子効率を有することが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2015/102118号
中国特許出願公開第114014883号明細書
中国特許出願公開第114276374号明細書
国際公開第2022/119297号
韓国公開特許第2021-0043468号公報
中国特許出願公開第107417715号明細書
中国特許出願公開第112745342号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように、有機EL素子に用いられる材料としては種々の材料が開発されているが、有機EL素子用材料の選択肢を増やすために、新規化合物からなる材料の開発が望まれている。
本発明は有機EL素子等の有機デバイス用材料として有用な新規化合物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討し、特許文献1~7に記載の化合物と類似の構造を有する多環芳香族化合物において、より発光特性に優れる新規多環芳香族化合物の製造に成功した。また、この多環芳香族化合物を含有する層を一対の電極間に配置して有機EL素子を構成することにより、優れた有機EL素子が得られることを見出し、本発明を完成させた。すなわち本発明は、以下のような多環芳香族化合物、さらには以下のような多環芳香族化合物を含む有機デバイス用材料等を提供する。
本発明は、具体的には以下の構成を有する。
【0008】
<1>式(1-A)、式(1-B)、式(1-C)、式(1-D)、または式(1-E)のいずれか1つで表される多環芳香族化合物;
TIFF
2024112771000001.tif
174
170
【0009】
式(1-A)、式(1-B)、式(1-C)、式(1-D)、および式(1-E)中、
R
1
~R
19
はそれぞれ独立して、水素、または置換基であり、
R
1
~R
19
のうち、1つのベンゼン環上で隣接する2つが互いに結合して、当該ベンゼン環とともに置換もしくは無置換のアリール環または置換もしくは無置換のヘテロアリール環を形成していてもよく、
R
1
~R
19
のうち、1つのベンゼン環上で隣接する2つが互いに結合して、式(A20)で表される置換基を形成していてもよく、
ただし、
式(1-A)中、
R
1
~R
6
の少なくとも1つは、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、かつR
9
は無置換アリールではなく、
式(1-B)および式(1-C)の各式中、R
1
~R
6
の少なくとも1つは、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、
式(1-D)および式(1-E)の各式中、
R
1
~R
6
の少なくとも1つは、置換もしくは無置換のシクロアルカンで縮合されているアリール、置換もしくは無置換のシクロアルキルで置換されたアリール、置換もしくは無置換のシクロアルカンで縮合されているヘテロアリール、置換もしくは無置換のシクロアルキルで置換されたヘテロアリール、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、
式(1-B)および式(1-C)の各式中、
Aは>Oまたは>C(-R
CX
)
2
であり、R
CX
はそれぞれ独立して水素、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、2つのR
CX
は互いに結合して環を形成していてもよく、
【0010】
TIFF
2024112771000002.tif
37
170
(【0011】以降は省略されています)
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