TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025011954
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023114428
出願日
2023-07-12
発明の名称
押付治具および細胞培養方法
出願人
株式会社SCREENホールディングス
,
京ダイアグノスティクス株式会社
,
国立大学法人京都大学
代理人
個人
主分類
C12M
1/00 20060101AFI20250117BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】ゲル状培地を用いて細胞を培養する場合に、ゲル状培地を所望の形状に成型できる技術を提供する。
【解決手段】この押付治具2は、上部が開口したカップ状の培養室10を有する培養容器1とともに用いられる。押付治具2は、固定部22と、押付面20とを有する。固定部22は、上部において水平方向に延びる。押付面20は、固定部22よりも下方に配置され、培養室10の底部11と間隔を空けて向かい合う。押付治具2を培養容器1に取り付けた状態において、固定部22は、培養室10の開口の縁部に載置されるとともに、押付面20は、培養室10の底面11と間隔を空けて向かい合う。これにより、ゲル状培地を所望の形状に成型できる。したがって、ゲル状培地による細胞の3次元培養を行う場合に、観察や撮像を行いやすくなる。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
上部が開口したカップ状の培養室を有する培養容器とともに用いられる押付治具であって、
上部において水平方向に延びる固定部と、
前記固定部よりも下方に配置され、水平方向に拡がる押付面と、
を有し、
前記押付治具を前記培養容器に取り付けた状態において、前記固定部は、前記培養容器の前記培養室の開口の縁部に載置されるとともに、前記押付面は、前記培養室の底面と間隔を空けて向かい合う、押付治具。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の押付治具であって、
筒状に延びる外周面を有し、下端部に前記押付面を有する胴部
をさらに有し、
前記固定部は、前記胴部の上端部から水平方向に延びる、押付治具。
【請求項3】
請求項2に記載の押付治具であって、
前記胴部の下端部の外周部から下方へ延びる脚部
をさらに有する、押付治具。
【請求項4】
請求項2に記載の押付治具であって、
前記胴部は、
上端面に設けられた上部開口と、前記押付面の中央に設けられた下部開口との間において、上下方向に貫通する貫通孔
を有する、押付治具。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の押付治具であって、
前記培養容器は、複数の前記培養室を有するウェルプレートであり、
複数の前記押付面を有する、押付治具。
【請求項6】
請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の押付治具を用いた細胞培養方法であって、
a)細胞および液状化ゲルの懸濁液を前記培養室に滴下する工程と、
b)前記押付治具を前記培養容器に固定し、前記押付面を前記懸濁液に接触させる工程と、
c)前記液状化ゲルを固化させて、前記細胞を内包するゲルを得る工程と、
d)前記押付治具を前記培養容器から取り外す工程と、
e)前記培養室に液体培地を滴下し、前記細胞を培養する工程と、
を有する、細胞培養方法。
【請求項7】
請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の押付治具を用いた細胞培養方法であって、
A)液状化ゲルを前記培養室に滴下する工程と、
B)前記押付治具を前記培養容器に固定し、前記押付面を前記液状化ゲルに接触させる工程と、
C)前記液状化ゲルを固化させて、細胞を含まないゲルを得る工程と、
D)前記押付治具を前記培養容器から取り外す工程と、
E)前記培養室に細胞と液体培地との懸濁液を滴下し、前記細胞を培養する工程と、
を有する、細胞培養方法。
【請求項8】
請求項4に記載の押付治具を用いた細胞培養方法であって、
p)前記押付治具を前記培養容器に固定する工程と、
q)前記貫通孔を介して、前記押付面の下方に細胞および液状化ゲルの懸濁液を注入する工程と、
r)前記液状化ゲルを固化させて、前記細胞を内包するゲルを得る工程と、
s)前記押付治具を前記培養容器から取り外す工程と、
t)前記培養室に液体培地を滴下し、前記細胞を培養する工程と、
を有する、細胞培養方法。
【請求項9】
請求項4に記載の押付治具を用いた細胞培養方法であって、
P)前記押付治具を前記培養容器に固定する工程と、
Q)前記貫通孔を介して、前記押付面の下方に液状化ゲルを注入する工程と、
R)前記液状化ゲルを固化させて、細胞を含まないゲルを得る工程と、
S)前記押付治具を前記培養容器から取り外す工程と、
T)前記培養室に細胞と液体培地との懸濁液を滴下し、前記細胞を培養する工程と、
を有する、細胞培養方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞を培養する際に用いられる押付治具、および当該押付治具を用いた細胞培養方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、容器内で培養された細胞の薬剤感受性の画像解析が行われている。このような研究において、3次元細胞塊を用いることにより、2次元的に培養された細胞に比べて生体内に近い条件になることから、3次元細胞塊の培養を行うことが求められている。
【0003】
特に、がん細胞に対する抗がん剤の評価においては、2次元培養では腫瘍微小環境が再現できないことから、3次元培養の必要性が高いことが知られている。がん細胞の3次元培養、特にスフェロイド培養では、アガロースゲル、ハイドロゲルといった各種ゲル成分を含むゲル状培地を用いて3次元培養を行う。このように、ゲル状培地を用いて3次元培養を行うことについては、例えば、特許文献1に記載されている。
【0004】
特に、Corning社のゲル状培地「マトリゲル」は、EHSマウス腫瘍細胞から単離された基底膜成分を含んでおり、マトリゲルに包埋されたがん細胞は、部位特有の挙動を示すことがわかっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-181076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ゲル状培地による細胞の3次元培養を行う場合、ゲル状培地の形状によって観察が行いにくくなる場合がある。例えば、その細胞に特異的なタンパク質の局在を可視化するために、蛍光染色を行う場合には、蛍光物質に励起光を照射し、放出された蛍光を検出する。このとき、ゲルに厚みがあると、励起光の減衰および散乱が生じるため、検出できる蛍光が弱くなる。
【0007】
また、ゲルの厚みが大きい場合、明視野撮像、蛍光撮像に関わらず、Z方向(高さ方向)に細胞が分布するため、Z方向の各位置にフォーカスして画像を取得しようとすると、撮影に多大な時間がかかるという問題が生じる。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、ゲル状培地を用いて細胞を培養する場合に、ゲル状培地を所望の形状に成型できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、上部が開口したカップ状の培養室を有する培養容器とともに用いられる押付治具であって、上部において水平方向に延びる固定部と、前記固定部よりも下方に配置され、水平方向に拡がる押付面と、を有し、前記押付治具を前記培養容器に取り付けた状態において、前記固定部は、前記培養容器の前記培養室の開口の縁部に載置されるとともに、前記押付面は、前記培養室の底面と間隔を空けて向かい合う。
【0010】
本願の第2発明は、第1発明の押付治具であって、筒状に延びる外周面を有し、下端部に前記押付面を有する胴部をさらに有し、前記固定部は、前記胴部の上端部から水平方向に延びる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
マグネデザイン株式会社
磁気顕微鏡
2日前
株式会社ゴーフォトン
PCR方法
10日前
個人
セルロース性物質の製造方法
1か月前
SMC株式会社
気体供給装置
20日前
株式会社GSP研究所
miRNA検出方法
1か月前
鹿島建設株式会社
褐藻の冷凍保存方法
6日前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
6日前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
1か月前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
1か月前
株式会社テクノーブル
乳酸菌及び皮膚外用剤
6日前
アサヒビール株式会社
容器詰麦芽発酵飲料
1か月前
新東工業株式会社
培養システム
14日前
株式会社SUPER BLOOM
スピリッツ
6日前
新東工業株式会社
培養システム
14日前
学校法人君が淵学園
核酸の部位特異的アシル修飾剤
1か月前
株式会社エムスタイル
微生物群の賦活化方法
1か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
1か月前
ヤマサ醤油株式会社
アルギニン非分解性乳酸菌株の取得方法
27日前
サッポロビール株式会社
茶風味アルコール飲料
22日前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
1か月前
サムコ株式会社
ポアデバイス
1か月前
学校法人近畿大学
好気性微生物の培養方法および培養器
1か月前
学校法人帝京大学
油脂を過剰蓄積する油脂生産酵母変異株
6日前
株式会社豊田中央研究所
環境核酸モニタリング方法
1か月前
国立大学法人富山大学
T細胞受容体およびその利用
1か月前
学校法人帝京大学
細胞周期同調が可能な油脂生産酵母変異株
6日前
三浦工業株式会社
試料液に含まれる微生物の生体の抽出方法
1か月前
学校法人関西医科大学
ポリペプチド
1か月前
個人
細胞処理装置、細胞処理システム及び細胞処理方法
1か月前
個人
液滴処理装置、液滴処理システム及び液滴処理方法
28日前
サントリーホールディングス株式会社
ビールテイスト飲料
1か月前
花王株式会社
目的タンパク質の生産方法
1か月前
ヤマト科学株式会社
生体由来物質の濃縮方法
27日前
理研食品株式会社
マツモの付着器の培養方法
2か月前
アサヒビール株式会社
ビール様飲料の静菌性を増強する方法
2か月前
キヤノン株式会社
細胞剥離方法及び細胞剥離装置
28日前
続きを見る
他の特許を見る