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公開番号
2024173980
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-13
出願番号
2024164964,2021211116
出願日
2024-09-24,2021-12-24
発明の名称
リン-炭素複合材料、リン-炭素複合材料の製造方法、負極活物質、リチウム二次電池用負極及びリチウム二次電池
出願人
住友化学株式会社
,
国立大学法人京都大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01B
25/00 20060101AFI20241206BHJP(無機化学)
要約
【課題】リンと炭素とを含む新規なリン-炭素複合材料、リン-炭素複合材料の製造方法、リン-炭素複合材料を含む負極活物質、リチウム二次電池用負極及びリチウム二次電池の提供。
【解決手段】リン原子と、炭素原子とを含むリン-炭素複合材料であって、リン-炭素複合材料におけるリン原子の含有率が、10~95質量%であり、リン-炭素複合材料における炭素原子の含有率が、5~90質量%であり、下記条件の熱重量測定で求められる620℃の重量減少率WL
620
と、780℃の重量減少率WL
780
との比WL
620
/WL
780
が、0.1~0.9であるリン-炭素複合材料。(熱重量測定)10mgのリン-炭素複合材料を、熱重量測定装置を用いN
2
下で50℃から780℃まで10℃/分で加熱したときの重量変化を測定する。(重量減少率)精秤した試料の重量に対する、測定温度の試料の重量の割合を、測定温度の重量減少率(重量%)とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
リン原子と、炭素原子とを含むリン-炭素複合材料であって、
前記リン-炭素複合材料におけるリン原子の含有率が、10質量%以上95質量%以下であり、
前記リン-炭素複合材料における炭素原子の含有率が、5質量%以上90質量%以下であり、
下記条件の熱重量測定で求められる測定温度620℃における重量減少率WL
620
と、測定温度780℃における重量減少率WL
780
との比WL
620
/WL
780
が、0.1以上0.9以下であるリン-炭素複合材料。
(熱重量測定)
10mgのリン-炭素複合材料を精秤して試料とし、熱重量測定装置を用い、窒素気流下で50℃から780℃まで10℃/分の昇温速度で加熱したときの重量変化を測定する。
(重量減少率)
精秤した試料の重量に対する、測定温度における試料の重量の割合を、測定温度における重量減少率(重量%)とする。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
上記熱重量測定で求められる測定温度300℃における重量減少率WL
300
と、測定温度600℃における重量減少率WL
600
との比WL
300
/WL
600
が、-0.1以上0.1以下である請求項1に記載のリン-炭素複合材料。
【請求項3】
XPSスペクトルにおいて、リン原子と炭素原子との結合を示すピークを有する請求項1又は2に記載のリン-炭素複合材料。
【請求項4】
CuKα線を用いて測定したXRDプロファイルにおいて、2θ=20°の強度I
20
、2θ=26.3°の強度I
26.3
、及び2θ=40°の強度I
40
が、以下の式(1)~(3)を満たす請求項1から3のいずれか1項に記載のリン-炭素複合材料。
|P|/|B|<2 …(1)
P=I
26.3
-I
40
…(2)
B=(I
20
-I
40
)×(26.3-40)/(20-40) …(3)
【請求項5】
リン原子を含むコア粒子と、
前記コア粒子の表面を覆う炭素皮膜と、を有する請求項1から4のいずれか1項に記載のリン-炭素複合材料。
【請求項6】
炭素材料と、リンとを圧縮を伴う混合粉砕処理により複合化する工程を有するリン-炭素複合材料の製造方法。
【請求項7】
炭素材料と、リンとをボールミル混合する工程を有するリン-炭素複合材料の製造方法。
【請求項8】
前記炭素材料が、アモルファスカーボン、黒鉛、多孔性カーボン、メソカーボンマイクロビーズ、フラーレン、カーボンナノチューブ、グラフェン、グラフェンオキサイド、カーボンナイトライト(C
3
N
4
)及び積層カーボンナノファイバーからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項6又は7に記載のリン-炭素複合材料の製造方法。
【請求項9】
前記リンが黒リンである請求項6から8のいずれか1項に記載のリン-炭素複合材料の製造方法。
【請求項10】
請求項1から5のいずれか1項に記載のリン-炭素複合材料を含む負極活物質。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リン-炭素複合材料、リン-炭素複合材料の製造方法、負極活物質、リチウム二次電池用負極及びリチウム二次電池に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
リチウム二次電池は、携帯電話やノートパソコンなどの小型電子機器の電源として用いられている。近年では、リチウム二次電池は、自動車用途や電力貯蔵用途などの中型又は大型電源においても、実用化が進められている。
【0003】
リチウム二次電池の負極活物質として、炭素材料が知られている。従来、電池性能の向上を目的として、炭素材料にさらにリンを含有させた負極活物質が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の負極活物質では、炭素材料を含む負極活物質がさらにリンを含有することにより、充放電容量に優れた負極とすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-67207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
信頼性が高く高性能なリチウム二次電池を得るため、負極活物質としては、充放電容量の他に、耐久性にも優れた材料が求められている。従来の負極活物質は、リチウム二次電池の性能を向上させるため、未だ改善の余地がある。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、リンと炭素とを含む新規なリン-炭素複合材料を提供することを目的とする。また、このような新規なリン-炭素複合材料を好適に製造可能とするリン-炭素複合材料の製造方法を提供することを併せて目的とする。さらに、このような新規なリン-炭素複合材料を含む負極活物質、リチウム二次電池用負極及びリチウム二次電池を提供することを併せて目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明の一態様は、以下の態様を包含する。
【0008】
[1]リン原子と、炭素原子とを含むリン-炭素複合材料であって、前記リン-炭素複合材料におけるリン原子の含有率が、10質量%以上95質量%以下であり、前記リン-炭素複合材料における炭素原子の含有率が、5質量%以上90質量%以下であり、下記条件の熱重量測定で求められる測定温度620℃における重量減少率WL
620
と、測定温度780℃における重量減少率WL
780
との比WL
620
/WL
780
が、0.1以上0.9以下であるリン-炭素複合材料。
(熱重量測定)
10mgのリン-炭素複合材料を精秤して試料とし、熱重量測定装置を用い、窒素気流下で50℃から780℃まで10℃/分の昇温速度で加熱したときの重量変化を測定する。
(重量減少率)
精秤した試料の重量に対する、測定温度における試料の重量の割合を、測定温度における重量減少率(重量%)とする。
【0009】
[2]上記熱重量測定で求められる測定温度300℃における重量減少率WL
300
と、測定温度600℃における重量減少率WL
600
との比WL
300
/WL
600
が、-0.1以上0.1以下である[1]に記載のリン-炭素複合材料。
【0010】
[3]XPSスペクトルにおいて、リン原子と炭素原子との結合を示すピークを有する[1]又は[2]に記載のリン-炭素複合材料。
(【0011】以降は省略されています)
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