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公開番号
2025009303
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023112215
出願日
2023-07-07
発明の名称
白金系抗癌薬の効果予測方法
出願人
国立大学法人京都大学
,
国立研究開発法人国立国際医療研究センター
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12N
15/11 20060101AFI20250110BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】白金系抗癌薬の治療効果予測方法を提供する。
【解決手段】本開示は、対象における白金系抗癌薬の効果を予測するための方法であって、対象のrs12876842で特定される一塩基多型(SNP)の遺伝子型を調べることを含む方法;前記SNPに隣接するゲノム領域又は前記SNPを含むゲノム領域に結合することができるオリゴヌクレオチド;前記オリゴヌクレオチドを含む白金系抗癌薬の効果を予測するための組成物又はキットなどを含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
対象における白金系抗癌薬の効果を予測するための方法であって、対象のrs12876842で特定される一塩基多型(SNP)の遺伝子型を調べることを含む方法。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
遺伝子型がCTまたはTTである場合に白金系抗癌薬が有効であると予測される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
遺伝子型がTTである場合に白金系抗癌薬が有効であると予測される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
対象が、癌患者である、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
白金系抗癌薬が、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、又はネダプラチンである、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
rs12876842で特定されるSNPに隣接するゲノム領域又は前記SNPを含むゲノム領域に結合することができる、オリゴヌクレオチド。
【請求項7】
配列番号1の501番目に隣接する領域の配列またはこれに相補的な配列と90%以上の配列同一性を有する配列を含む、請求項6に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項8】
配列番号1の501番目を含む領域の配列またはこれに相補的な配列と90%以上の配列同一性を有する配列を含む、請求項6に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項9】
請求項6~8のいずれかに記載のオリゴヌクレオチドを少なくとも1つ含む、白金系抗癌薬の効果を予測するための組成物。
【請求項10】
請求項6~8のいずれかに記載のオリゴヌクレオチドを少なくとも1つ含む、白金系抗癌薬の効果を予測するためのキット。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、白金系抗癌薬の効果予測方法などに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
白金系抗癌薬は、食道癌、胃癌、大腸癌など各種癌の治療における中心的薬剤である。白金系抗癌薬は、治療が有効な患者とそうでない患者があり、治療成績向上のためには効果が得られる患者を抽出して投与する(効果が得られない患者には別の治療法を選択する)ことが必要である。また、白金系抗癌薬は、末梢神経障害をはじめとする副作用が高頻度であることが報告されている。この副作用は長期に持続することが知られており、患者の著しいQOL(quality of life=生活の質)の低下を招く。このように、白金系抗癌薬の治療効果予測因子の発見が望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、白金系抗癌薬の治療効果予測方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ある態様において、本開示は、対象における白金系抗癌薬の効果を予測するための方法であって、対象のrs12876842で特定される一塩基多型(SNP)の遺伝子型を調べることを含む方法に関する。
【0005】
ある態様において、本開示は、rs12876842で特定されるSNPに隣接するゲノム領域又は前記SNPを含むゲノム領域に結合することができるオリゴヌクレオチドに関する。
【0006】
ある態様において、本開示は、前記オリゴヌクレオチドを含む白金系抗癌薬の効果を予測するための組成物に関する。
【0007】
ある態様において、本開示は、前記オリゴヌクレオチドを含む白金系抗癌薬の効果を予測するためのキットに関する。
【発明の効果】
【0008】
本開示により、ゲノム情報に基づく白金系抗癌薬の治療効果予測が可能となる。本開示のSNPは白金系抗癌薬の治療効果と高い相関性を有し、その関係は複数の独立したコホートにおいて確認されている。本開示は、患者のQOL向上および医療費抑制に貢献する。また、本開示によれば、侵襲性の低く採取しやすい対象の試料を用いて治療効果を予測することが可能である。例えば、対象が癌患者であるとき、癌細胞を含む病変部位の組織を採取せずとも白金系抗癌薬の治療効果を予測することができ、対象たる患者に対する侵襲性を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、食道癌患者の白金系抗癌薬による1次治療後の再発の有無に関しての全ゲノム相関解析結果を示す。
図2は、白金系抗癌薬を含む1次治療が施行された食道癌患者118名における、rs12876842の遺伝子型による全生存期間(overall survival,OS)(左)と無増悪生存期間(progression-free survival,PFS)(右)のカプランマイヤー法による解析結果を示す。
図3は、バイオバンクジャパンでの臨床情報及びゲノム情報に基づき抽出した症例において、rs12876842の遺伝子型と治療効果のオッズ比を計算した結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
特に具体的な定めのない限り、本明細書で使用される用語は、有機化学、医学、薬学、分子生物学、微生物学等の分野における当業者に一般に理解されるとおりの意味を有する。以下にいくつかの本明細書で使用される用語についての定義を記載するが、これらの定義は、本明細書において、一般的な理解に優先する。
(【0011】以降は省略されています)
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