TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024109540
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-14
出願番号
2024012390
出願日
2024-01-31
発明の名称
液化ガス貯蔵設備
出願人
ギャズトランスポルト エ テクニギャズ
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F17C
3/04 20060101AFI20240806BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】熱収縮に対する耐性を維持しながら、貯蔵設備のボイルオフ率を改善する。
【解決手段】密閉かつ断熱性を有するタンクと、前記タンクのタンク壁を貫通する密閉ダクト8と、を含み、断熱バリア15は、密閉ダクトを貫通する少なくとも1つの中空断熱パネル16を含み、密閉メンブレン17は、密閉ダクトが貫通する孔付きストレーキ21を含み、タンクは、密閉ダクトに固定され、かつ、孔付きストレーキに固定されるカラー27を含み、中空断熱パネルは、中空部25内に配置され、カラーを支持するように構成される断熱支持装置26を含み、断熱支持装置は、密閉ダクトの厚さ方向における熱収縮係数よりも大きいまたは等しく、かつ、中空断熱パネルの断熱フォームブロックの厚さ方向における熱収縮係数よりも小さい厚さ方向における熱収縮係数を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
ベアリング構造によって支持され、液体および蒸気の二相の平衡状態で液化ガスを貯蔵するための密閉断熱タンク(71)であって、前記液化ガスに接触するために設けられる少なくとも1つの密閉メンブレン(17)、および前記密閉メンブレンと前記ベアリング構造との間に配置される少なくとも1つの断熱バリア(15)を含むタンク壁(4)を備える密閉断熱タンク(71)と、
前記タンク壁(4)を貫通する密閉ダクト(8)と、
を備え、
前記断熱バリア(15)は、相互が並列に配置された複数の断熱パネルを含み、前記複数の断熱パネルは、前記密閉ダクト(8)が貫通する中空部(25)を含む少なくとも1つの中空断熱パネル(16)を有し、前記少なくとも1つの中空断熱パネル(16)は、底板(22)、カバープレート(23)、および厚さ方向にて前記底板(22)および前記カバープレート(23)の間に配置される断熱フォームブロック(24)を含み、
前記密閉メンブレン(17)は、突出したエッジを有し、互いにエッジ対エッジで溶接された複数のストレーキを含み、各ストレーキは、突出した2つの前記エッジの間に配置されるフラット部を含み、複数の前記ストレーキは、前記密閉ダクト(8)が貫通する孔を含む孔付きストレーキ(21)を含み、
前記密閉断熱タンクは、前記密閉ダクト(8)の全周にわたって前記密閉ダクト(8)に固定される内周(28)と、前記孔付きストレーキ(21)の全周にわたって前記孔付きストレーキ(21)に固定される外周とを含むカラー(27)を含み、
前記断熱バリア(15)は、前記中空部(25)内に配置される断熱支持装置(26)を含み、前記断熱支持装置(26)は、前記カラー(27)を少なくとも部分的に支持するように構成され、前記断熱支持装置(26)の前記厚さ方向における熱収縮係数は、前記密閉ダクト(8)の前記厚さ方向における熱収縮係数よりも大きいまたは等しいであり、かつ、前記中空断熱パネル(16)の前記断熱フォームブロック(24)の前記厚さ方向における熱収縮係数よりも小さい、液化ガス貯蔵設備。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記断熱支持装置(26)は、前記中空断熱パネル(16)の前記底板(22)に固定される、請求項1に記載の液化ガス貯蔵設備。
【請求項3】
前記断熱支持装置(26)は、互いに連結される複数のプレートを用いて製造されるボックス(30)を含み、前記ボックス(30)は、断熱パッキンによって充填される、請求項1または請求項2に記載の液化ガス貯蔵設備。
【請求項4】
前記断熱支持装置(26)は、強化断熱フォームブロック(36)を含み、前記強化断熱フォームブロック(36)は、前記厚さ方向に伸びる繊維を有する、請求項1または請求項2に記載の液化ガス貯蔵設備。
【請求項5】
前記断熱支持装置(26)は、前記カラー(27)の少なくとも前記外周(29)を支持するように構成される、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液化ガス貯蔵設備。
【請求項6】
前記断熱支持装置(26)は、5×10
-6
K
-1
と25×10
-6
K
-1
の間の範囲内にある前記厚さ方向の熱収縮係数を有する、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の液化ガス貯蔵設備。
【請求項7】
前記中空断熱パネル(16)の前記断熱フォームブロック(24)の前記厚さ方向の熱収縮係数は、40×10
-6
K
-1
と70×10
-6
K
-1
の間の範囲内にある、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の液化ガス貯蔵設備。
【請求項8】
前記密閉ダクト(8)の前記厚さ方向の熱収縮係数は、1×10
-6
K
-1
と14×10
-6
K
-1
の間の範囲内にある、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の液化ガス貯蔵設備。
【請求項9】
前記中空部(25)は、前記中空断熱パネル(16)の中心部に作製される、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の液化ガス貯蔵設備。
【請求項10】
前記複数の断熱パネルは、前記密閉ダクト(8)の両側に配置される2つの前記中空断熱パネル(16)を含み、前記各中空断熱パネル(16)は、前記中空断熱パネル(16)のエッジに位置する中空部(25)を含み、一方の前記中空断熱パネル(16)の前記中空部(25)が他方の前記中空断熱パネル(16)の前記中空部(25)に隣接し、かつ、2つの前記中空断熱パネル(16)は、前記密閉ダクト(8)を枠に囲むように構成される、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の液化ガス貯蔵設備。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、密閉された断熱メンブレンタンクの分野に関する。特に、本発明は、例えばマイナス50度と0度の間の範囲にある温度を有する液化石油ガス(LPGとも呼ばれる)を輸送するためのタンク、あるいは大気圧で約マイナス162度の液化天然ガス(LNG)を輸送するためのタンクなど、低温で液化ガスを貯蔵および/または輸送するための密閉断熱タンクの分野に関する。これらのタンクは、陸上または浮体式構造物に設置できる。浮体式構造物の場合、タンクは、浮体式構造物の推進用燃料として機能する液化ガスを輸送または受け取りを目的とすることができる。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
国際公開第2019162594号から、その天井壁が密閉ダクトによって貫通されている密閉断熱メンブレンタンクを備える液化ガス貯蔵設備が知られている。天井壁は、外側から内側に向かって、支持構造体に当接している二次断熱バリアと、二次断熱バリアに当接している二次密閉メンブレンと、二次密閉メンブレンに当接している一次断熱バリアと、タンク内に収容される液化ガスに接触することを目的とした一次密閉メンブレンとを含む多層構造を有する。
【0003】
この文献では、密閉ダクトは二次断熱パネルおよび一次断熱パネルを貫通し、カラーを使用して密閉メンブレンに結合される。こうして貫通された二次断熱パネルおよび一次断熱パネルは、仕切りのある合板ボックスの形式に製造され、かつ、断熱パッキンに充填される。
【0004】
このような構造には、合板ボックスの断熱性能レベルの制限により、ボイルオフ率(boil-off rate)が最適ではないという欠点がある。ボイルオフ率は、所定の期間にわたる液化ガスの蒸発により蒸気に変換される液化ガスの量で定義される。
【発明の概要】
【0005】
本発明の基礎となる1つのアイデアは、熱収縮に対する良好な耐性を維持しながら、貯蔵設備のボイルオフ率を改善することである。
【0006】
1つの実施形態によれば、本発明は、液化ガスの貯蔵設備を提供し、前記貯蔵設備は、ベアリング構造によって支持され、液体および蒸気の二相の平衡状態で液化ガスを貯蔵するための密閉断熱タンクであって、前記液化ガスに接触するために設けられる少なくとも1つの密閉メンブレン、および前記密閉メンブレンと前記ベアリング構造との間に配置される少なくとも1つの断熱バリアを含むタンク壁を備える密閉断熱タンクと、前記タンク壁を貫通する密閉ダクトと、を備え、前記断熱バリアは、相互が並列に配置された複数の断熱パネルを含み、前記複数の断熱パネルは、前記密閉ダクトが貫通する中空部を含む少なくとも1つの中空断熱パネルを有し、前記少なくとも1つの中空断熱パネルは、底板、カバープレート、および厚さ方向にて前記底板および前記カバープレートの間に配置される断熱フォームブロックを含み、前記密閉メンブレンは、突出したエッジを有し、互いにエッジ対エッジで溶接された複数のストレーキを含み、各ストレーキは、突出した2つの前記エッジの間に配置されるフラット部を含み、複数の前記ストレーキは、前記密閉ダクトが貫通する孔を含む孔付きストレーキを含み、前記密閉断熱タンクは、前記密閉ダクトの全周にわたって前記密閉ダクトに固定される内周と、前記孔付きストレーキの全周にわたって前記孔付きストレーキに固定される外周とを含むカラーを含み、前記断熱バリアは、前記中空部内に配置される断熱支持装置を含み、前記断熱支持装置は、前記カラーを少なくとも部分的に支持するように構成され、前記断熱支持装置の前記厚さ方向における熱収縮係数は、前記密閉ダクトの前記厚さ方向における熱収縮係数よりも大きいまたは等しいであり、かつ、前記中空断熱パネルの前記断熱フォームブロックの前記厚さ方向における熱収縮係数よりも小さい。
【0007】
これらの特徴により、従来技術の合板ボックスを密閉ダクトの周りの断熱フォームで作成されたパネルに置き換えることによって、少なくともこのゾーンにおけるボイルオフ率が改善される。さらに、この中空断熱パネルにおいて、カラーを少なくとも部分的に支持する断熱支持装置を設けることにより、密閉ダクトの熱収縮係数と断熱パネルフォームの熱収縮係数との顕著な差異に関連する「ステップ」現象またはレベル差現象(level-difference phenomenon)を制限することができる。実際、中空断熱パネルのフォームは、密閉ダクトよりもはるかに収縮する。その結果、カラーは、一方では密閉ダクトに固定され、他方では中空断熱パネルによって支持される密閉メンブレンに固定されるため、屈曲する。密封ダクトの熱収縮係数と中空断熱パネルのフォームの熱収縮係数との間の中間熱収縮係数を提供することにより、このゾーンにおける「ステップ」現象を大幅に軽減し、カラーの熱収縮に対する機械的耐性を向上させることができる。
【0008】
複数の異なる材料からなる要素の厚さ方向の熱収縮係数を定義する場合、厚さ方向に伸びて、かつ、収縮が最も少ない材料の熱収縮係数がその要素の熱収縮係数を最も影響する。例えば、該要素が厚さ方向に延びる合板のシートを有する合板ボックスおよびそのボックスの内側にある非構造的断熱パッキンを含む場合、該要素の熱収縮係数を最も与えるのは、その合板のシートである。言い換えれば、そのような要素については、厚さ方向に伸びて、かつ、収縮が最も少ない材料の熱収縮係数のみが考慮される。別の例では、厚さ方向において、合板カバープレート、構造上の機能を有するポリウレタンフォームからなる断熱フォームブロック、および底部合板シートによる積層体を含む断熱パネルの場合、断熱フォームブロックの材質の熱収縮係数のみが考慮される。
【0009】
いくつかの実施形態によれば、このような貯蔵設備は、下記の1つ以上の特徴を有する。
【0010】
1つの実施形態によれば、断熱支持装置は開口(orifice)を有し、前記ダクトは、前記断熱支持装置の前記開口を貫通する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
トヨタ自動車株式会社
タンク
9か月前
武蔵医研株式会社
圧力調整装置
4か月前
サムテック株式会社
蓄圧器ラック
1か月前
個人
高齢者用スプレー缶残留ガス抜き具
2か月前
大阪瓦斯株式会社
ガス監視システム
2か月前
川崎重工業株式会社
液化水素設備
4か月前
川崎重工業株式会社
液化水素設備
4か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
2か月前
川崎重工業株式会社
平底円筒タンク
2か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
2か月前
川崎重工業株式会社
液化ガスタンク
7か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
6か月前
川崎重工業株式会社
液化ガスタンク
7か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
7か月前
川崎重工業株式会社
液化ガスタンク
7か月前
株式会社ハイドロネクスト
水素活用システム
2か月前
トヨタ自動車株式会社
カードル
8か月前
株式会社タツノ
校正装置
3か月前
株式会社三井E&S
燃料供給装置
12日前
昭和産業株式会社
検視配管
4か月前
川崎重工業株式会社
粒状断熱材充填装置
5か月前
川崎重工業株式会社
液化水素貯蔵タンク
2か月前
トヨタ自動車株式会社
高圧タンク
6か月前
イビデンケミカル 株式会社
水素貯蔵容器
14日前
トヨタ自動車株式会社
水素供給装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
水素充填方法
9か月前
ミクニ総業株式会社
ガスカートリッジ取り付け具
9か月前
本田技研工業株式会社
タンクユニット
1か月前
豊田合成株式会社
圧力容器
5か月前
豊田合成株式会社
ガス容器
5か月前
株式会社タツノ
ガス充填装置
5か月前
株式会社タツノ
ガス充填装置
5か月前
豊田合成株式会社
ガス容器
5か月前
トヨタ自動車株式会社
貯蔵モジュール
5か月前
豊田合成株式会社
圧力容器
1か月前
豊田合成株式会社
圧力容器
1か月前
続きを見る
他の特許を見る