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公開番号
2024108243
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-13
出願番号
2023012509
出願日
2023-01-31
発明の名称
物品保持装置
出願人
株式会社ニフコ
代理人
個人
,
個人
主分類
B60N
3/10 20060101AFI20240805BHJP(車両一般)
要約
【課題】物品の収容負荷を軽減可能にした物品保持装置を提供する。
【解決手段】ホルダーとアームとのいずれか一方の部材に軸部22を備え、ホルダーとアームとのなかの他方の部材に軸受け部35を備え、軸受け部35は、作動部35Aに対する軸部22の回転、および作動部35Aに対する軸部22の並進を可能に、軸部22が挿入された作動部35Aを備え、作動部35Aは、上向きの付勢力に並進を抑制され、かつ並進を伴う軸部22の移動によってアーム上部である第1従動傾斜面31Tを退出させる形状を有する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
収容部の上方から物品を受け入れる前記収容部を備えたホルダーと、
前記収容部に入る前記物品に当接するアーム上部が前記物品から下向きの外力を受けて前記収容部から退出するように軸部を中心に回転する摺接面であるアームと、
を備える物品保持装置であって、
前記ホルダーと前記アームとのいずれか一方の部材に前記軸部を備え、
前記ホルダーと前記アームとのなかの前記部材以外に軸受け部を備え、
前記軸受け部は、スロットに対する前記軸部の回転、および前記スロットに対する前記軸部の並進を前記外力によって可能に、前記軸部が挿入された前記スロットを備え、
前記スロットは、付勢力に前記並進を抑制され、かつ前記並進を伴う前記軸部の移動によって前記アーム上部を退出させる形状を有する
ことを特徴とする物品保持装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記ホルダーと前記アームとのいずれか一方のガイド部材がガイド面を備え、
前記ホルダーと前記アームとのなかの前記ガイド部材以外が被ガイド部を備え、
前記被ガイド部は、前記外力によって前記ガイド面に沿って移動し、
前記ガイド部材は、前記ガイド面に沿った前記被ガイド部の移動に、前記スロットに対する前記軸部の移動を連動させる
請求項1に記載の物品保持装置。
【請求項3】
前記ガイド部材は、前記ホルダーであり、
前記ガイド面は、前記収容部の外周面から前記収容部の外側下方に向けて延びる
請求項2に記載の物品保持装置。
【請求項4】
前記被ガイド部は、前記アームの側面から前記ガイド面上に延びる突起である
請求項3に記載の物品保持装置。
【請求項5】
前記軸部に装着されて前記アームを内向きに付勢する付勢部を備え、
前記付勢部は、前記スロットを備える部材から前記軸部に前記付勢力を加える
請求項1に記載の物品保持装置。
【請求項6】
前記軸受け部を備える部材は、当該部材の外部から前記スロットに前記軸部を入れる通路である取付部を備え、
前記取付部は、前記スロットの延びる方向とは異なる方向に延びる
請求項1に記載の物品保持装置。
【請求項7】
前記取付部は、前記スロットに連なる端部とは反対側の端部に前記軸部を通過させる開口部を備える
請求項6に記載の物品保持装置。
【請求項8】
収容部の上方から物品を受け入れる前記収容部を備えたホルダーと、
前記収容部の内側下方に向けて延びるアーム上部を備え、前記収容部に入る前記物品に当接する前記アーム上部が前記物品から下向きの外力を受けて前記収容部から退出するように軸部を中心に回転する摺接面であるアームと、
を備える物品保持装置であって、
前記ホルダーと前記アームとのいずれか一方の部材に前記軸部を備え、
前記ホルダーと前記アームとのなかの前記部材以外に軸受け部を備え、
前記軸受け部は、前記収容部の外側下方に向けて延びるスロットを備え、前記スロットに対する前記軸部の回転、および前記スロットに対する前記軸部の並進を前記外力によって可能に、前記軸部が挿入された前記スロットを備え、
前記スロットは、付勢力に前記並進を抑制され、かつ前記並進を伴う前記軸部の移動によって前記アーム上部を退出させる
ことを特徴とする物品保持装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ボトルやカップなどの物品を保持する物品保持装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
物品保持装置の一例であるカップホルダーは、ホルダー、付勢部、およびアームを備える(例えば、特許文献1を参照)。ホルダーは、進退開口と軸受け部とを備える。ホルダーの進退開口は、ホルダーの収容部にアームを進退させる。ホルダーの軸受け部は、側壁の外周面からホルダーの外側に向けて突き出るように進退開口の下方に配置されている。
【0003】
アームの下端部は、軸部を備える。軸受け部に軸支された軸部は、(i)収容部からアームを退出させたり(ii)収容部にアームを進入させたりする。付勢部は、収容部にアームを進入させるようにアームを付勢する。カップがホルダーの底部に向けて押し込まれるとき、カップによる押圧がアームの斜面に作用する。アームの斜面に作用する押圧力は、カップからホルダーの外側に向けてアームの斜面を押し出すように、付勢部の付勢力に抗して(i)収容部からアームを退出させる。カップがホルダーのなかから引き抜かられるとき、付勢部の付勢が(ii)収容部にアームを進入させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-159641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
シリコン樹脂製やABS樹脂製の底カバーは、載置面でボトルの姿勢を安定させる。一方、底カバーを取り付けられたボトルが物品保持装置に収容される場合、底カバーとアームの斜面との間に大きな摩擦力が生じる。ボトルとアームとの間の摩擦力は、アームの斜面に対するボトルの相対移動を抑制すると共に、進退開口からアームの斜面を押し出しにくくする。結果として、(i)収容部からアームを退出させることが過大な摩擦力によって妨げられてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための物品保持装置は、収容部の上方から物品を受け入れる前記収容部を備えたホルダーと、前記収容部に入る前記物品に当接するアーム上部が前記物品から下向きの外力を受けて前記収容部から退出するように軸部を中心に回転する摺接面であるアームと、を備える物品保持装置であって、前記ホルダーと前記アームとのいずれか一方の部材に前記軸部を備え、前記ホルダーと前記アームとのなかの前記部材以外に軸受け部を備え、前記軸受け部は、スロットに対する前記軸部の回転、および前記スロットに対する前記軸部の並進を前記外力によって可能に、前記軸部が挿入された前記スロットを備え、前記スロットは、付勢力に前記並進を抑制され、かつ前記並進を伴う前記軸部の移動によって前記アーム上部を退出させる形状を有する。
【0007】
上記課題を解決するための物品保持装置は、収容部の上方から物品を受け入れる前記収容部を備えたホルダーと、前記収容部の内側下方に向けて延びるアーム上部を備え、前記収容部に入る前記物品に当接する前記アーム上部が前記物品から下向きの外力を受けて前記収容部から退出するように軸部を中心に回転する摺接面であるアームと、を備える物品保持装置であって、前記ホルダーと前記アームとのいずれか一方の部材に前記軸部を備え、前記ホルダーと前記アームとのなかの前記部材以外に軸受け部を備え、前記軸受け部は、前記収容部の外側下方に向けて延びるスロットを備え、前記スロットに対する前記軸部の回転、および前記スロットに対する前記軸部の並進を前記外力によって可能に、前記軸部が挿入された前記スロットを備え、前記スロットは、付勢力に前記並進を抑制され、かつ前記並進を伴う前記軸部の移動によって前記アーム上部を退出させる。
【0008】
上記各物品保持装置によれば、物品からアーム上部に作用する下向きの外力は、アーム上部のなかで物品に当接する部位を押し下げるように作用する。
この際、物品がアームに対して滑りやすい場合のように、物品の摩擦係数が小さい場合、アーム上部が物品に対して摺動しやすい。このため、物品の摩擦係数が小さい場合、物品に当接する部位がアーム上部のなかで変位するように、物品の押し下げがアーム上部を回転させる。これによって、アームが収容部から退出する。
【0009】
一方、物品がアームに対して滑りにくい場合のように、物品の摩擦係数が大きい場合は、アーム上部が物品に対して摺動しにくい。このため、物品の摩擦係数が大きい場合、物品に当接する部位がアーム上部のなかで変位することが抑えられながら、当該部位が押し下げられるように、下向きの外力がアーム上部を移動させる。このとき、軸部を挿入されたスロットは、スロットに対する軸部の回転のみならず、スロットに対する軸部の並進を許容する。このため、下向きの外力がスロットに対する軸部の移動に並進を含める。これによって、物品の摩擦係数が大きい場合も、アームが収容部から退出する。
結果として、物品の摩擦係数が小さい場合であれ、物品の摩擦係数が大きい場合であれ、物品保持装置は、物品の収容を円滑にする。
【0010】
上記物品保持装置において、前記ホルダーと前記アームとのいずれか一方のガイド部材がガイド面を備え、前記ホルダーと前記アームとのなかの前記ガイド部材以外が被ガイド部を備え、前記被ガイド部は、前記外力によって前記ガイド面に沿って移動し、前記ガイド部材は、前記ガイド面に沿った前記被ガイド部の移動に、前記スロットに対する前記軸部の移動を連動させてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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