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公開番号2024151674
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065217
出願日2023-04-12
発明の名称圧力開放弁
出願人株式会社ニフコ
代理人個人,個人,個人
主分類A62C 13/62 20060101AFI20241018BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】筐体の内部の火災を効率よく消火できる圧力開放弁を、低いコストで提供する。
【解決手段】圧力開放弁は、筐体の開口部に部分的に重なるよう筐体の表面に固定されているベース部20と、開口部を覆うことができるルーフ部31を含み、開口部を開放するよう移動可能な弁部材30と、ベース部20と弁部材30との間に位置し、消火剤42が充填された充填部材40と、消火剤42を充填部材40から放出させる起点部材35と、を備える。弁部材30は、流体の内圧が増加すると、第1閉位置から開位置へ移動し、その後、流体の内圧が減少すると、開位置から第2閉位置へ移動する。弁部材30は、第1閉位置及び第2閉位置にあるとき、開口部を覆う。弁部材30は、開位置にあるとき、開口部を開放する。起点部材35は、弁部材30が第2閉位置にあるときに消火剤42を充填部材40から放出させる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
筐体の内部の流体の内圧が上昇したときに筐体の開口部から流体を逃がす圧力開放弁であって、
前記筐体の前記開口部に部分的に重なるよう前記筐体の表面に固定されているベース部と、
前記開口部を覆うことができるルーフ部を含み、前記開口部を開放するよう移動可能な弁部材と、
前記ベース部と前記弁部材との間に位置し、消火剤が充填された充填部材と、
前記消火剤を前記充填部材から放出させる起点部材と、を備え、
前記弁部材は、前記流体の内圧が閾値を下回っているときは、閉位置にあり、前記弁部材は、前記流体の内圧が前記閾値を超えているときは、開位置にあり、
前記弁部材は、前記弁部材が前記閉位置にあるとき、前記開口部を閉鎖し、
前記弁部材は、前記開位置にあるとき、前記開口部を開放し、
前記起点部材は、前記弁部材が前記開位置から前記閉位置へ移動するときに前記消火剤を前記充填部材から放出させる、圧力開放弁。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記起点部材は、前記弁部材に取り付けられている、請求項1に記載の圧力開放弁。
【請求項3】
前記弁部材は、前記流体の内圧が増加すると、第1閉位置から開位置へ移動し、その後、前記流体の内圧が減少すると、前記開位置から第2閉位置へ移動し、
前記弁部材は、前記弁部材が前記第1閉位置及び前記第2閉位置にあるとき、前記開口部を閉鎖し、
前記起点部材は、前記弁部材が前記第2閉位置にあるときに前記消火剤を前記充填部材から放出させる、請求項1又は2に記載の圧力開放弁。
【請求項4】
前記充填部材は、前記消火剤と、前記消火剤が収容される容器と、前記容器を封止するフィルムと、を含み、
前記起点部材は、前記弁部材が前記第2閉位置にあるときに前記フィルムを突き破る鋭利構造を含む、請求項3に記載の圧力開放弁。
【請求項5】
前記充填部材は、前記弁部材が前記第1閉位置にあるときに前記起点部材に接触しない待機部を含む、請求項4に記載の圧力開放弁。
【請求項6】
前記弁部材は、前記ルーフ部から下方へ延びる軸部を含み、
前記圧力開放弁は、前記軸部を中心とする周方向において、前記第1閉位置にあるときの前記弁部材の周方向位置と、前記第2閉位置にあるときの前記弁部材の周方向位置とを異ならせるためのカム構造を備える、請求項3に記載の圧力開放弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体の内部の圧力を調整する圧力開放弁に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
圧力開放弁は、筐体の内部の圧力を調整するための装置である。筐体は、例えば、自動車に搭載されるバッテリーパックである。バッテリーパックの内部には、バッテリーセルなどのデバイスが収容され、密閉されている。圧力開放弁は、バッテリーパックなどの筐体に取り付けられている。例えば、圧力開放弁は、筐体に形成されている開口部を覆うように配置されている。圧力開放弁は、筐体の内部の圧力が閾値を超えると、筐体の内部の流体を外部に放出するよう動作する。圧力開放弁は、圧力の上昇に起因して筐体の内部のデバイスが損傷することを抑制できる。これにより、バッテリーパックの安全性が高められる。
【0003】
筐体の内部の圧力が上昇する状況では、筐体の内部で発火が生じる可能性もある。消火のため、例えば特許文献1は、圧力が上昇したときに破壊される破壊弁を圧力開放弁に設けることを提案している。破壊弁には消火剤が充填されている。破壊弁が破壊されると、消火剤が放出される。その他にも、例えば特許文献2は、バッテリーパック内の火災を感知する感知センサと、消火剤が貯蔵された貯蔵タンクと、を備える火災鎮圧装置を提案している。火災が感知されると、消火剤が流出弁からバッテリーパックの内部に注入される。バッテリーパックは、内部で発生したガスを放出させる排出弁を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-55587号公報
特許第6132289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1においては、筐体の内部のガスを逃がしているときに消火剤が筐体の内部へ放出される。筐体の内部と外部が連通していると、筐体の外部の酸素が筐体の内部に流入する可能性がある。酸素が筐体の内部に流入すると、消火に要する時間が長くなり、消火に要する消火剤の量も多くなる。特許文献2の火災鎮圧装置は、高いコストを要する。
【0006】
本発明は、このような課題を解決できる圧力開放弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の[1]~[6]に関する。
[1] 筐体の内部の流体の内圧が上昇したときに筐体の開口部から流体を逃がす圧力開放弁であって、
前記筐体の前記開口部に部分的に重なるよう前記筐体の表面に固定されているベース部と、
前記開口部を覆うことができるルーフ部を含み、前記開口部を開放するよう移動可能な弁部材と、
前記ベース部と前記弁部材との間に位置し、消火剤が充填された充填部材と、
前記消火剤を前記充填部材から放出させる起点部材と、を備え、
前記弁部材は、前記流体の内圧が閾値を下回っているときは、閉位置にあり、前記弁部材は、前記流体の内圧が前記閾値を超えているときは、開位置にあり、
前記弁部材は、前記弁部材が前記閉位置にあるとき、前記開口部を閉鎖し、
前記弁部材は、前記開位置にあるとき、前記開口部を開放し、
前記起点部材は、前記弁部材が前記開位置から前記閉位置へ移動するときに前記消火剤を前記充填部材から放出させる、圧力開放弁。
【0008】
[2] [1]に記載の圧力開放弁において、前記起点部材は、前記弁部材に取り付けられていてもよい。
【0009】
[3] [1]又は[2]に記載の圧力開放弁において、前記弁部材は、前記流体の内圧が増加すると、第1閉位置から開位置へ移動し、その後、前記流体の内圧が減少すると、前記開位置から第2閉位置へ移動してもよい。前記弁部材は、前記弁部材が前記第1閉位置及び前記第2閉位置にあるとき、前記開口部を閉鎖する。前記起点部材は、前記弁部材が前記第2閉位置にあるときに前記消火剤を前記充填部材から放出させてもよい。
【0010】
[4] [3]に記載の圧力開放弁において、前記充填部材は、前記消火剤と、前記消火剤が収容される容器と、前記容器を封止するフィルムと、を含んでいてもよく、前記起点部材は、前記弁部材が前記第2閉位置にあるときに前記フィルムを突き破る鋭利構造を含んでいてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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