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公開番号2024107961
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2023012175
出願日2023-01-30
発明の名称媒体処理装置及び画像形成システム
出願人株式会社リコー
代理人弁理士法人武和国際特許事務所
主分類B65H 37/04 20060101AFI20240802BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】綴じられた複数セットの媒体束を排出トレイ上で適切に積層可能な媒体処理装置を提供する。
【解決手段】媒体処理装置は、シート状の媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、搬送部によって搬送された複数の媒体を支持可能な第一トレイと、第一トレイに支持された複数の媒体である媒体束を綴じる綴じ処理部と、綴じ処理部によって綴じられ且つ搬送部によって第一トレイから排出された媒体束を支持可能な第二トレイと、搬送部及び綴じ処理部を制御して、複数の媒体束を綴じるコントローラとを備える。コントローラは、複数の媒体束の1つである第一媒体束と、第一媒体束の次の媒体束である第二媒体束とで、異なる位置を綴じ処理部に綴じさせる。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
シート状の媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
前記搬送部によって搬送された複数の前記媒体を支持可能な第一トレイと、
前記第一トレイに支持された複数の前記媒体である媒体束を綴じる綴じ処理部と、
前記綴じ処理部によって綴じられ且つ前記搬送部によって前記第一トレイから排出された前記媒体束を支持可能な第二トレイと、
前記搬送部及び前記綴じ処理部を制御して、複数の前記媒体束を綴じるコントローラとを備え、
前記コントローラは、複数の前記媒体束の1つである第一媒体束と、前記第一媒体束の次の前記媒体束である第二媒体束とで、異なる位置を前記綴じ処理部に綴じさせることを特徴とする媒体処理装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第一トレイに支持された複数の前記媒体の前記搬送方向の下流側の端部に当接して、複数の前記媒体の前記搬送方向の位置を揃える搬送方向揃え部を備え、
前記搬送方向揃え部は、下流位置と、前記下流位置より前記搬送方向の上流側の上流位置とに移動可能であり、
前記コントローラは、
前記第一媒体束を、前記下流位置の前記搬送方向揃え部で揃えて、前記綴じ処理部に綴じさせ、
前記第二媒体束を、前記上流位置の前記搬送方向揃え部で揃えて、前記綴じ処理部に綴じさせることを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項3】
前記第一トレイに支持された前記媒体の前記搬送方向の下流側の端部に当接して前記搬送方向の上流側に移動することによって、前記媒体束を前記第一トレイから前記搬送部に向けて排出する媒体束排出部を備え、
前記媒体束排出部は、下流位置と、前記下流位置より前記搬送方向の上流側の上流位置と、前記上流位置より前記搬送方向の上流側の排出位置とに移動可能であり、
前記コントローラは、
前記第一媒体束を、前記下流位置の前記媒体束排出部に当接させて、前記綴じ処理部に綴じさせ、
前記第二媒体束を、前記上流位置の前記媒体束排出部に当接させて、前記綴じ処理部に綴じさせ、
前記媒体束排出部を前記排出位置に移動させることによって、前記綴じ処理部によって綴じられた前記媒体束を、前記第一トレイから排出することを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項4】
前記綴じ処理部は、
前記第一トレイに支持された前記媒体の表面に沿って、前記搬送方向に直交する主走査方向に移動可能であり、
前記媒体に当接する先端部の長手方向が前記主走査方向に対して傾斜する斜め綴じ姿勢と、前記先端部の長手方向が前記主走査方向を向く平行綴じ姿勢とに姿勢変化可能であり、
前記コントローラは、前記第一媒体束と前記第二媒体束とで、前記斜め綴じ姿勢の前記綴じ処理部に前記主走査方向の異なる位置を綴じさせることを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項5】
前記綴じ処理部は、前記媒体束を加圧変形させて綴じることを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項6】
前記第一媒体束と前記第二媒体束とで、同一の位置を綴じるか、異なる位置を綴じるかを選択する操作を受け付ける操作部を備え、
前記コントローラは、前記操作部が受け付けた操作に従って、前記綴じ処理部に複数の前記媒体束を綴じさせることを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項7】
前記媒体に画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置によって画像が形成された複数の前記媒体を綴じる請求項1に記載の媒体処理装置と、を備えることを特徴とする画像形成システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体処理装置及び画像形成システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、画像形成装置によって画像が形成されたシート状の媒体を束にして綴じる綴じ処理を行う媒体処理装置が知られている。なお、シート状の媒体の例として用紙が広く知られているので、本明細書では、シート状の媒体の束に関しては複数の用紙を積層した「用紙束」を例に用いることとする。
【0003】
このような媒体処理装置において、シート枚数など綴じ量によって見開き部の画像隠れ、綴じ縁部の破損欠落を防止することを目的として、用紙束の綴じ位置を変更する技術がある(例えば、特許文献1を参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の媒体処理装置では、同一条件の用紙束の綴じ位置は同一位置となるので、複数セットの用紙束が排出トレイ上に積層されたときに、圧着痕(または、綴じ針)同士が重なり合って、圧着痕(または、綴じ針)の部分だけが高くなったり、排出トレイ上における用紙束の積層の乱れが生じる可能性がある。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、綴じられた複数セットの媒体束を排出トレイ上で適切に積層可能な媒体処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、シート状の媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送された複数の前記媒体を支持可能な第一トレイと、前記第一トレイに支持された複数の前記媒体である媒体束を綴じる綴じ処理部と、前記綴じ処理部によって綴じられ且つ前記搬送部によって前記第一トレイから排出された前記媒体束を支持可能な第二トレイと、前記搬送部及び前記綴じ処理部を制御して、複数の前記媒体束を綴じるコントローラとを備え、前記コントローラは、複数の前記媒体束の1つである第一媒体束と、前記第一媒体束の次の前記媒体束である第二媒体束とで、異なる位置を前記綴じ処理部に綴じさせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、綴じられた複数セットの媒体束を排出トレイ上で適切に積層することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
画像形成システムの全体構成を示す図。
後処理装置の内部構造を示す図。
圧着綴じを行う端綴じ処理部の構成を示す模式図。
内部トレイを用紙Pの厚み方向から見た図。
後処理装置のハードウェア構成図。
綴じ位置設定画面の画面例。
エンドフェンスを用いて綴じ位置をずらす綴じ処理のフローチャート。
排出爪を用いて綴じ位置をずらす綴じ処理のフローチャート。
端綴じ処理部を用いて綴じ位置をずらす綴じ処理のフローチャート。
図7及び図8の綴じ処理で綴じられた複数の用紙束が排出トレイに積層された状態を示す図。
図9の綴じ処理で綴じられた複数の用紙束が積層された状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る画像形成システム1について、図面を参照しながら説明する。図1は、画像形成システム1の全体構成を示す図である。画像形成システム1は、用紙P(シート状の媒体)に画像を形成し、画像が形成された用紙Pに対して後処理を施す機能を有する。図1に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置2と、後処理装置3(媒体処理装置)とで構成される。
【0010】
画像形成装置2は、用紙Pに画像を形成し、画像を形成した用紙Pを後処理装置3に排出する。画像形成装置2は、用紙Pが支持されたトレイと、トレイに支持された用紙Pを搬送する搬送部と、搬送部によって搬送された用紙Pに画像を形成する画像形成部とを主に備える。画像形成部は、インクを用いて画像を形成するインクジェット方式でもよいし、トナーを用いて画像を形成する電子写真方式でもよい。画像形成装置2の構成は既に周知なので、詳細な説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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