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公開番号2024107247
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-08
出願番号2024093535,2022112171
出願日2024-06-10,2022-07-13
発明の名称固形粉体化粧料
出願人株式会社佐野商会,大王製紙株式会社
代理人弁理士法人永井国際特許事務所
主分類A61K 8/73 20060101AFI20240801BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】衝撃に対する耐性を備えるとともに、滑らかな固形粉体化粧料を提供する。
【解決手段】課題は、平均粒子径が1~25μm、かつアスペクト比が0.6~0.9であるセルロース粉体を含み、前記セルロース粉体は、添加剤、及び平均繊維幅が1~500nmの微細繊維状セルロースを含む凝集体であることを特徴とする固形粉体化粧料によって解決される。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
平均粒子径が1~25μm、かつアスペクト比が0.6~0.9であるセルロース粉体を含み、
前記セルロース粉体は、添加剤及び平均繊維幅が1~500nmの微細繊維状セルロースを含む凝集体である、
ことを特徴とする固形粉体化粧料。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記セルロース粉体は、前記微細繊維状セルロースが凝集して形成されたものである、
請求項1記載の固形粉体化粧料。
【請求項3】
前記セルロース粉体を含む粉体を60~99.9質量%、及び油分を0.1~40質量%含む、
請求項1記載の固形粉体化粧料。
【請求項4】
前記添加剤がグリセリンである、
請求項1記載の固形粉体化粧料。
【請求項5】
前記セルロース粉体は、湿度50%雰囲気下での水分率が1~15%である、
請求項1記載の固形粉体化粧料。
【請求項6】
前記セルロース粉体は、嵩比重が0.5g/cm

以下である、
請求項1記載の固形粉体化粧料。
【請求項7】
前記セルロース粉体は、比表面積が1.0m

/g以上である、
請求項1記載の固形粉体化粧料。
【請求項8】
前記セルロース粉体を1~99質量%含む、
請求項1記載の固形粉体化粧料。
【請求項9】
前記セルロース粉体は、セルロースのパルプ粘度が1.0~7.0mPa・sとなるものである、
請求項1記載の固形粉体化粧料。
【請求項10】
ベースメイク化粧料である、
請求項1記載の固形粉体化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固形粉体化粧料に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ファンデーション、アイシャドウ等の固形粉体化粧料は、容器に化粧料の組成物を充填し、圧縮して固化させるプレス成形法により製造されている。固形粉体化粧料は、油分の配合量が相対的に少ないので、粉体間の結合力が弱く固まりにくい。そのため、プレス圧を高めて成形することになるが、このようにして製造された成形品は、固く、粉っぽい感触になる。
【0003】
そこで、固形粉体化粧料において、しっとり感があり、滑らかで柔らかい感触が得られるようにシリコーンエラストマーやポリウレタンのような弾性のある球状の樹脂粉体を用いることがある。ところが、この樹脂粉体を多く配合させると、固形粉体化粧料が成形性に乏しく衝撃によって容易に割れたりしてしまうという不具合がある。このように滑らかさと耐衝撃性を兼ね備えた固形粉体化粧料を製造するのには、一定の困難性があった。
【0004】
特許文献1では、平均圧壊強度0.2~1kg/mm

のアシル化タウリン多価金属塩からなる有機粉体30~90重量%、並びに弾性率が1~100kg/cm

の皮膜形成性高分子を使用することで前述の困難性の解決を図っている。特許文献2では、保湿性に優れた油溶性コメヌカ抽出物に着目し、粉末化粧料中に含まれる油剤中に油溶性コメヌカ抽出物を特定の割合で配合した粉末化粧料を提案されている。この粉体化粧料は、粉末であるにもかかわらず、塗布時に摩擦が感じられず滑らかで、粉が肌に吸い付き、塗布後の肌がつるんと柔らかくなったような特有の感触が得られるとともに、落下による破壊が軽減されるものとなっている。また、引用文献3では、セルロース顆粒を含有するメイクアップ化粧料を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-80325号公報
特開2021-98674号公報
国際公開第2018/194050号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述の特許文献1,2記載の技術は、どちらも固形粉体化粧料に含まれる粉体ではなく、粉体以外の成分、例えば皮膜形成性高分子や油溶性コメヌカ抽出物に着目しており、これらの成分を混ぜることで、固形粉体化粧料に耐衝撃性や滑らかな感触を付与するものとなっている。これに対して、本発明の発明者は、粉体に着目し、固形粉体化粧料に含めることで耐衝撃性や滑らかな感触が得られるような粉体の研究に取り組んできた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そして、発明者等は、鋭意研究の結果、セルロース粉体を含む固形粉体化粧料であれば、前述の課題を解決することを見出し、完成させた発明の態様が次に示すものである。なお、引用文献3記載のセルロース顆粒は、本発明のセルロース粉体と異なるものである。
【0008】
(第1の態様)
平均粒子径が1~25μm、かつアスペクト比が0.6~0.9であるセルロース粉体を含み、
前記セルロース粉体は、添加剤及び平均繊維幅が1~500nmの微細繊維状セルロースを含む凝集体である、
ことを特徴とする固形粉体化粧料。
【0009】
前述の固形粉体化粧料に含まれるセルロース粉体は、微細繊維状セルロースを含むものである。微細繊維状セルロースはその名からも分かるとおり細長い繊維をなすものであるので、微細繊維状セルロースを含むセルロース粉体は、球形ではなく、球形から歪んだ形状となっている。当該歪んだ形状は、例えば、前述のアスペクト比の範囲で表すことができる。前述の平均粒子径の範囲かつアスペクト比の範囲のセルロース粉体を含む固形粉体化粧料であれば、衝撃に対する耐性(耐衝撃性)と滑らかさやしっとり感、柔らかい感触といった使用感を併せ持つことができる。当該セルロース粉体を含む固形粉体化粧料が耐衝撃性と使用感を両立させうるのは、おそらく次の理由によるものと思われる。
【0010】
従来の固形粉体化粧料の欠点である硬さ、粉っぽさの改良のため、弾性球形粒子の配合が検討されているが、弾性球形粒子は、柔らかく、球形の転動効果で、しっとりした感触で、滑らかな伸びが得られるが、圧縮成形された際、弾性変形されるため、成形後に圧力が解放された際、元に戻ろうとする力が働くため、成形しにくく、また成形後の耐衝撃性にも劣る。
(【0011】以降は省略されています)

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