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公開番号2024106114
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-07
出願番号2023010233
出願日2023-01-26
発明の名称画像形成装置
出願人沖電気工業株式会社
代理人個人
主分類G03G 15/08 20060101AFI20240731BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】現像剤の十分な撹拌と該現像剤の付着の抑制とを両立し得るようにする。
【解決手段】プリンタ1は、撹拌体50において、近接範囲ANと同等の中心角を有する扇形状の検知板52に反射部材55を設け、トナー残量がニアエンド残量であった場合、トナーセンサ36により該反射部材55を検知した時点で当該撹拌体50を停止させ、停止範囲AS内に位置させる。このためプリンタ1は、撹拌体50をトナーカートリッジ13の外装から引き離すことができ、該撹拌体50によりトナーを付着させることを回避し得る。これによりプリンタ1は、ユーザにより交換されるトナーカートリッジ13がIDユニット14から取り外された際に、その外装からトナーが剥離してプリンタ筐体2の内部や周囲を汚損させることを、良好に抑制できる。
【選択図】図4


特許請求の範囲【請求項1】
現像剤担持体に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像部と、
前記現像部に設けられ、前記静電潜像を現像するための前記現像剤を収容する現像剤収容部と、
前記現像部に対し着脱可能であり、前記現像剤が収容され、当該現像剤を供給口から前記現像剤収容部へ供給する現像剤容器と、
前記現像部に設けられ、前記現像剤収容部内において前記現像剤容器における前記供給口に近接した近接範囲、及び当該近接範囲と異なる停止範囲を含む複数の範囲を通過するように変位し、当該現像剤収容部内の前記現像剤を撹拌する撹拌体と、
前記撹拌体又は当該撹拌体と連動して回転する回転体に対し、当該撹拌体又は当該回転体の回転軸を中心とした周方向に関する一部の範囲である被検知範囲に設けられた被検知体と、
前記被検知体を検知する検知部と、
前記撹拌体に駆動力を供給する駆動部と、
前記検知部により前記被検知体を検知したときに前記撹拌体を停止させるよう前記駆動部を制御する制御部と
を具え、
前記被検知範囲は、前記撹拌体が前記停止範囲内にあるときに、前記検知部により前記被検知体を検知する範囲である
ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記停止範囲は、前記現像剤が無い状態で前記撹拌体が重力の作用により安定する位置である重力安定位置と、前記撹拌体が前記近接範囲に進入する位置である近接進入位置とに挟まれた範囲である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記駆動部の駆動速度を低速に切り替えさせてから、前記検知部により得られた検知結果を基に、前記撹拌体を前記停止範囲において停止させるよう前記駆動部を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記現像剤収容部における前記現像剤の残量を検知する残量検知部
をさらに具え、
前記制御部は、前記残量が所定の閾値以上であった場合、前記撹拌体を任意の位置で停止させ、前記残量が当該閾値未満であった場合、前記撹拌体を前記離隔範囲内において停止させるよう、前記駆動部を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記駆動部からの前記駆動力を、所定の周期における一部の期間のみ前記撹拌体に伝達する駆動伝達体
をさらに具え、
前記撹拌体は、前記現像剤収容部内における前記現像剤の前記残量に応じて、前記停止範囲に滞在する期間が変化し、
前記検知部は、前記撹拌体が前記停止範囲内に位置するか否かを検知し、
前記残量検知部は、前記検知部により前記撹拌体が前記停止範囲内に位置することを検知した期間を基に、前記現像剤収容部における前記現像剤の前記残量を検知する
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記残量検知部は、前記被検知体の検知結果を基に前記現像剤の前記残量を検知し、
前記制御部は、前記撹拌体が1回転するのに要する1周期内に前記検知部により前記被検知体を検知し得なかった場合、以降の周期において当該検知部により前記被検知体を検知させる
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記検知部により前記被検知体を検知できなかった場合、前記駆動部の駆動速度を低速に切り替えさせる
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記残量検知部は、前記被検知体の検知結果を基に前記現像剤の前記残量を検知し、
前記撹拌体は、所定の撹拌中心軸を中心として回転し、当該撹拌中心軸上に位置する中心部と、当該中心部から所定の放射方向に離隔した外郭部とを有し、前記現像剤及び前記駆動部の影響を受けない状態において当該外郭部が重力の作用により重力安定位置において安定し、
前記被検知体は、前記外郭部が前記重力安定位置に位置するときに、前記回転体の前記回転軸を中心とした周方向に関する前記被検知範囲と当該被検知範囲以外の範囲との境界が前記検知部により検知されるよう、当該回転体に設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記被検知体は、光を反射する反射部材を有し、
前記検知部は、光を発光する発光素子及び光を受光する受光素子を有し、前記発光素子から発光された前記光が前記反射部材において反射され、前記受光素子において受光された場合に、当該反射部材を検知したことを前記制御部に通知する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に関し、例えば電子写真式の画像形成装置(いわゆるプリンタ)に適用して好適なものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、プリンタとして、例えば露光処理等を行う画像形成部によりトナー(現像剤とも呼ぶ)を用いてトナー画像を生成し、これを用紙に転写して定着させることにより、画像を印刷するものが広く普及している。
【0003】
この画像形成部としては、例えばイメージドラム等を有するイメージドラムユニットに対して着脱可能なトナーカートリッジに、粉状体であり消耗品であるトナーを収容し、当該トナーカートリッジからトナーをイメージドラムユニット内のトナー収容部へ補給するものが知られている。また画像形成部として、トナー収容部内においてトナーを撹拌する撹拌部材を設けることにより、トナーの安定的な供給や当該トナー収容部内におけるトナーの凝固の防止を図ったものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-196534号公報(図2等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、かかる構成のプリンタでは、撹拌部材がトナー収容部内におけるトナーカートリッジの直近となる箇所においてもトナーを撹拌するため、当該トナー収容部の外側面にトナーを付着させる恐れがある。この場合、トナーカートリッジを交換するために着脱した際に、当該トナーカートリッジの外側面に付着していたトナーが剥離して落下し、周囲を汚損させてしまう恐れがある、という問題があった。
【0006】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、現像剤の十分な撹拌と該現像剤の付着の抑制とを両立し得る画像形成装置を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するため本発明の画像形成装置においては、現像剤担持体に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像部と、現像部に設けられ、静電潜像を現像するための現像剤を収容する現像剤収容部と、現像部に対し着脱可能であり、現像剤が収容され、当該現像剤を供給口から現像剤収容部へ供給する現像剤容器と、現像部に設けられ、現像剤収容部内において現像剤容器における供給口に近接した近接範囲、及び当該近接範囲と異なる停止範囲を含む複数の範囲を通過するように変位し、当該現像剤収容部内の現像剤を撹拌する撹拌体と、撹拌体又は当該撹拌体と連動して回転する回転体に対し、当該撹拌体又は当該回転体の回転軸を中心とした周方向に関する一部の範囲である被検知範囲に設けられた被検知体と、被検知体を検知する検知部と、撹拌体に駆動力を供給する駆動部と、検知部により被検知体を検知したときに撹拌体を停止させるよう駆動部を制御する制御部とを設け、被検知範囲は、撹拌体が停止範囲内にあるときに、検知部により被検知体を検知する範囲であるようにした。
【0008】
本発明は、検知部により被検知体を検知した時点で駆動部を停止させるだけで、撹拌体を近接範囲から外れた停止範囲で停止させることができる。このとき本発明では、撹拌体を現像剤収容器から十分に引き離すことができ、該撹拌体により現像剤収容器の外側面における供給口付近に現像剤が付着することを抑制できる。これにより本発明は、現像剤収容器が画像形成装置から取り外され交換される際に、該現像剤収容器の外側面から現像剤が剥離して周囲を汚損させることを良好に回避できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、現像剤の十分な撹拌と該現像剤の付着の抑制とを両立し得る画像形成装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
画像形成装置の全体構成を示す略線図である。
画像形成装置の回路構成を示す略線図である。
画像形成部の構成を示す略線図である。
撹拌部の構成を示す略線的斜視図である。
撹拌体の回転による変位を示す略線図である。
駆動伝達体による撹拌体への駆動力の伝達を示す略線図である。
トナー残量が比較的多い場合における各部の状態を示すタイミングチャートである。
トナー残量が比較的多い場合における撹拌部の状態を示す略線図である。
トナー残量が比較的少ない場合における各部の状態を示すタイミングチャートである。
トナー残量が比較的少ない場合における撹拌部の状態を示す略線図である。
撹拌部における離隔範囲及び近接範囲を示す略線図である。
印刷処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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