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公開番号2024106035
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-07
出願番号2023010094
出願日2023-01-26
発明の名称包装物及びそれを用いた水素発生装置
出願人NACOL株式会社
代理人彩雲弁理士法人
主分類C01B 3/06 20060101AFI20240731BHJP(無機化学)
要約【課題】水素発生装置へ水素貯蔵材料の供給と反応後の副生成物の回収がより容易な固体の水素貯蔵材料を包含する包装物及びそれを用いた水素発生装置を提供する。
【解決手段】、水と反応することで水素を発生させる化合物又は混合物からなる固体の水素貯蔵材料Mを包含する包装物1において、包装体10を有するものとし、水素貯蔵材料Mを、包装体10内に包含し、包装体10を、複数の細孔を有するものとし、該細孔を、水及び水素を透過可能で且つ粉粒体の透過を阻止可能な大きさに形成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
固体の水素貯蔵材料を包含する包装物であって、ここで、該水素貯蔵材料は、水と反応することで水素を発生させる化合物又は混合物であり、
包装体を有し、該水素貯蔵材料は、該包装体内に包含され、
該包装体は、細孔を有しており、
該細孔は、水及び水素を透過可能で且つ粉粒体の透過を阻止可能な大きさに形成されていることを特徴とする包装物。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
請求項1に記載の包装物を用いた水素発生装置であって、
該包装物又は水素貯蔵材料を、貯蔵するための貯蔵部と、
該包装物に包含された水素貯蔵材料と水とを反応させるための反応部と、
該反応部と接続された水供給部及び水素貯留部と、
反応後の該包装物を回収するための回収部と、
該包装物を、該貯蔵部から、該反応部を経て、該回収部へと移送する移送手段と、を備え、
該反応部は、該包装物を、該反応部内へと搬入するために開閉可能に設けられていることを特徴とする水素発生装置。
【請求項3】
前記反応部は、開閉手段によって開閉可能に設けられており、
該開閉手段は、水圧駆動となっていることを特徴とする請求項2に記載の水素発生装置。
【請求項4】
請求項2に記載の水素発生装置に用いられる前記包装物であって、
前記反応部を密封するための封止部を更に有することを特徴とする包装物。
【請求項5】
前記水素貯蔵材料は、水素化ホウ素ナトリウムであることを特徴とする請求項1若しくは4に記載の包装物又は請求項2若しくは3に記載の水素発生装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、包装物及びそれを用いた水素発生装置に関し、より詳細には、固体の水素貯蔵材料を包含する包装物及びそれを用いた水素発生装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化等の懸念から、水素がエネルギー源として利用されつつある。しかしながら、水素単体は、可燃性ガスであるため、移送等に難があり、そのため、固体の水素貯蔵材料が、着目されている。
【0003】
水素貯蔵材料として、例えば、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH
4
、以下、SBHと略記する)がある。SBHは、水と反応することで、水素を発生し、副生成物であるメタホウ酸ナトリウム(NaBO
2
、以下、SMBと略記する)を回収して、アルミニウム等と共に水素と反応させることにより、再度、SBHに再生可能であることから着目されている(特許文献1を参照)。
【0004】
一方、この様なSBHを用いた水素発生装置として、SBHをカートリッジ化し、このカートリッジを反応容器として、カートリッジ内でSBHを水と反応させ、水素を発生させる装置がある(特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2015/190403号
特開2020-183336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の水素発生装置においては、カートリッジが、反応容器を兼ねているため、水素発生装置にSBHの供給及びSMBの回収をする際に、反応容器ごと交換する必要があり、決して、SBHの供給と反応後のSMBの回収が、容易とはいえないものであった。
【0007】
そこで、本発明は、水素発生装置へ水素貯蔵材料の供給と反応後の副生成物の回収がより容易な固体の水素貯蔵材料を包含する包装物及びそれを用いた水素発生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は。固体の水素貯蔵材料を包含する包装物であって、ここで、該水素貯蔵材料は、水と反応することで水素を発生させる化合物又は混合物であり、包装体を有し、該水素貯蔵材料は、該包装体内に包含され、該包装体は、細孔を有しており、該細孔は、水及び水素を透過可能で且つ粉粒体の透過を阻止可能な大きさに形成されていることを特徴とする包装物である。
【0009】
又、本発明は、前記包装物を用いた水素発生装置であって、該包装物又は水素貯蔵材料を、貯蔵するための貯蔵部と、該包装物に包含された水素貯蔵材料と水とを反応させるための反応部と、該反応部と接続された水供給部及び水素貯留部と、反応後の該包装物を回収するための回収部と、該包装物を、該貯蔵部から、該反応部を経て、該回収部へと移送する移送手段と、を備え、該反応部は、該包装物を、該反応部内へと搬入するために開閉可能に設けられていることを特徴とする水素発生装置である。
【0010】
尚、本発明は、前記反応部を、開閉手段によって開閉可能に設け、該開閉手段を、水圧駆動とすることが可能である。又、本発明は、前記水素発生装置に用いられる前記包装物において、前記反応部を密封するための封止部を更に有するものとすることが可能である。又、本発明は、前記水素貯蔵材料を、水素化ホウ素ナトリウムとすることが可能である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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