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公開番号2024103295
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2023007560
出願日2023-01-20
発明の名称積層体
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 27/40 20060101AFI20240725BHJP(積層体)
要約【課題】ポリウレタン発泡体と、該ポリウレタン発泡体の表面に積層された被膜層とを備える積層体であって、従来よりも難燃性の向上した積層体を提供すること。
【解決手段】ポリウレタン発泡体と、該ポリウレタン発泡体の表面に積層された被膜層とを備える積層体であって、前記ポリウレタン発泡体は固形リン系難燃剤を含有し、前記被膜層は石灰石及び水酸化金属を含有する、積層体である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリウレタン発泡体と、該ポリウレタン発泡体の表面に積層された被膜層とを備える積層体であって、
前記ポリウレタン発泡体は固形リン系難燃剤を含有し、
前記被膜層は石灰石及び水酸化金属を含有する、積層体。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記被膜層は、石灰石、水酸化金属、及び水を含有する被膜材により形成された、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記水酸化金属が、水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニウムからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項4】
前記被膜材における水酸化金属の含有量が、全固形分基準で3~80質量%である、請求項2に記載の積層体。
【請求項5】
前記ポリウレタン発泡体は、ポリオール、ポリイソシアネート、触媒、発泡剤、及び固形リン系難燃剤を含有するウレタン樹脂組成物から形成された、請求項1に記載の積層体。
【請求項6】
前記触媒が三量化触媒を含む、請求項5に記載の積層体。
【請求項7】
前記三量化触媒が4級アンモニウム塩を含む、請求項6に記載の積層体。
【請求項8】
前記触媒が、ビスマス及びスズからなる群から選択される少なくとも1種の金属触媒を含む、請求項5又は6に記載の積層体。
【請求項9】
前記触媒がイミダゾール誘導体を含む、請求項5又は6に記載の積層体。
【請求項10】
前記ウレタン樹脂組成物は吹付け用である、請求項5又は6に記載の積層体

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリウレタン発泡体と被膜層とを備える積層体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
ポリウレタン発泡体は、その優れた断熱性を利用して、マンション等の集合住宅、戸建住宅、商業ビル等の建築物の天井、屋根、壁面などの各構造物の断熱や結露防止に実用されている。ポリウレタン発泡体は、例えば各構造物の表面に、ポリオール組成物及びポリイソシアネートを含むウレタン樹脂組成物を吹付け、発泡及び硬化させることにより形成される。
【0003】
一般に使用されるポリウレタン発泡体は、断熱性に優れるものの、熱に弱い傾向があり、耐熱性に優れるポリウレタン発泡体が求められている。
特許文献1では、ポリウレタン発泡体などの合成樹脂フォームの表面に、セメント等の石灰質原料を主成分とするスラリー材料中にアルミニウム粉末を添加して得られる発泡モルタル硬化体よりなる無機質発泡組成物層を形成することを特徴とする複合断熱層形成法に関する発明が開示されている。そして、このような方法により、耐熱性が向上することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭61-72544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記したように、ポリウレタン発泡体の表面に、セメント材料などにより被膜層を形成することは一般的に知られており、表面の焦げ付きを防止するなど一定の難燃性を有する。
しかしながら、ポリウレタン発泡体の発火防止の観点から、より高い難燃性が求められている。具体的には、コーンカロリーメーター試験により評価される最高発熱速度及び総発熱量を従来よりも低減させることが課題となる。
そこで、本発明では、ポリウレタン発泡体と被膜層とを備える積層体において、従来よりも最高発熱速度及び総発熱量が低く、難燃性が向上した積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、鋭意検討の結果、ポリウレタン発泡体と、該ポリウレタン発泡体の表面に積層された被膜層とを備える積層体であって、前記ポリウレタン発泡体が固形リン系難燃剤を含有し、前記被膜層が石灰石及び水酸化金属を含有する積層体により上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、以下の[1]~[10]を提供する。
【0007】
[1]ポリウレタン発泡体と、該ポリウレタン発泡体の表面に積層された被膜層とを備える積層体であって、前記ポリウレタン発泡体は固形リン系難燃剤を含有し、前記被膜層は石灰石及び水酸化金属を含有する、積層体。
[2]前記被膜層は、石灰石、水酸化金属、及び水を含有する被膜材により形成された、上記[1]に記載の積層体。
[3]前記水酸化金属が、水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニウムからなる群から選択される少なくとも1種である、上記[1]又は[2]に記載の積層体。
[4]被膜材における水酸化金属の含有量が、全固形分基準で3~80質量%である、上記[2]又は[3]に記載の積層体。
[5]前記ポリウレタン発泡体は、ポリオール、ポリイソシアネート、触媒、発泡剤、及び固形リン系難燃剤を含有するウレタン樹脂組成物から形成された、上記[1]~[4]のいずれかに記載の積層体。
[6]前記触媒が三量化触媒を含む、上記[5]に記載の積層体。
[7]前記三量化触媒が4級アンモニウム塩を含む、上記[6]に記載の積層体。
[8]前記触媒が、ビスマス及びスズからなる群から選択される少なくとも1種の金属触媒を含む、上記[5]~[7]のいずれかに記載の積層体。
[9]前記触媒がイミダゾール誘導体を含む、上記[5]~[8]のいずれかに記載の積層体。
[10]前記ウレタン樹脂組成物は吹付け用である、上記[5]~[9]のいずれかに記載の積層体。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ポリウレタン発泡体と被膜層とを備える積層体において、従来よりも最高発熱速度及び総発熱量が低く、難燃性の向上した積層体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、ポリウレタン発泡体と、該ポリウレタン発泡体の表面に積層された被膜層とを備える積層体であって、前記ポリウレタン発泡体は、固形リン系難燃剤を含有し、前記被膜層は、石灰石及び水酸化金属を含有する、積層体である。
【0010】
本発明の積層体は、ポリウレタン発泡体の表面に被膜層が積層されている。被膜層は、好ましくはポリウレタン発泡体の一方の表面に積層されている。一般に、ポリウレタン発泡体は熱に弱いが、本発明の積層体は、ポリウレタン発泡体が固形リン系難燃剤を含んでおり、かつ被膜層に水酸化金属を含んでいるため、最高発熱速度及び総発熱量が低くなり、発火を防止し易くなる。
(【0011】以降は省略されています)

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