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公開番号
2024152713
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2024064774
出願日
2024-04-12
発明の名称
粘着テープ、及び、電子ペーパー
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C09J
7/38 20180101AFI20241018BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】高い粘着力と優れた透明性とを有し、かつ、低い体積抵抗率を有し導電性に優れる粘着テープを提供する。また、該粘着テープを含む電子ペーパーを提供する。
【解決手段】粘着剤層を有し、前記粘着剤層はベースポリマーを含有し、前記ベースポリマーは(メタ)アクリル共重合体を含み、前記粘着剤層は、リチウムイオンを含む導電性化合物とアルキレングリコール構造を有する化合物とを含有し、前記粘着剤層は、23℃、50%RHにおける体積抵抗率が3.50×10
8
Ω・cm以下であり、前記粘着剤層は、ゲル分率が85質量%以下である粘着テープ。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
粘着剤層を有し、
前記粘着剤層はベースポリマーを含有し、前記ベースポリマーは(メタ)アクリル共重合体を含み、
前記粘着剤層は、リチウムイオンを含む導電性化合物とアルキレングリコール構造を有する化合物とを含有し、
前記粘着剤層は、23℃、50%RHにおける体積抵抗率が3.50×10
8
Ω・cm以下であり、
前記粘着剤層は、ゲル分率が85質量%以下である
ことを特徴とする粘着テープ。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記(メタ)アクリル共重合体は、アルキレングリコール構造を有する(メタ)アクリレートに由来する構成単位を有する請求項1記載の粘着テープ。
【請求項3】
前記(メタ)アクリル共重合体中における、前記アルキレングリコール構造を有する(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有割合が19質量%以上である請求項2記載の粘着テープ。
【請求項4】
前記(メタ)アクリル共重合体は、SP値が9.65(J/cm
3
)
1/2
以上である請求項1、2又は3記載の粘着テープ。
【請求項5】
前記(メタ)アクリル共重合体100質量部に対する、前記リチウムイオンを含む導電性化合物の含有量が1.5質量部以上15質量部以下である請求項1、2又は3記載の粘着テープ。
【請求項6】
23℃におけるゼラチンに対する180°剥離力が2.00N/25mm以上である請求項1、2又は3記載の粘着テープ。
【請求項7】
電子部品を固定するために用いられる請求項1、2又は3記載の粘着テープ。
【請求項8】
請求項1、2又は3記載の粘着テープを含む、電子ペーパー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着テープに関する。また、本発明は、該粘着テープを含む電子ペーパーに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
粘着テープは多様な分野で広く用いられており、例えば、携帯電話、携帯情報端末(Personal Digital Assistants、PDA)等の携帯電子機器の組み立てのために、又は、車載用パネル等の車載用電子機器部品を車両本体に固定するために用いられている(例えば、特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-242541号公報
特開2009-258274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、電子ペーパーを搭載した電子書籍リーダーの普及が進んでおり、なかでも、電気泳動方式の電子ペーパーの開発や普及が進んでいる。電気泳動方式の電子ペーパーでは、透明電極とマイクロカプセルとが、又は透明電極とマイクロカプセルを担持させた高分子材料とが直接接触する場合がある。この時、マイクロカプセル又は高分子材料の種類によっては、透明電極の腐食や劣化が起こる場合がある。これを抑制する一つの方法として、透明電極とマイクロカプセル又はマイクロカプセルを担持させた高分子材料とを粘着テープを用いて固定し、透明電極を保護することが挙げられる。
【0005】
粘着テープを用いて透明電極とマイクロカプセル又はマイクロカプセルを担持させた高分子材料とを固定して保護する場合、電子ペーパーの電気泳動方式を駆動可能とする電力を厚み方向に与えるため、用いる粘着テープは体積抵抗率を低くし導電性を向上させる必要がある。しかし、従来のこのような粘着テープでは、高分子材料との粘着力や、視認性を確保するための透明性が不充分であった。
【0006】
本発明は、高い粘着力と優れた透明性とを有し、かつ、低い体積抵抗率を有し導電性に優れる粘着テープを提供することを目的とする。また、本発明は、該粘着テープを含む電子ペーパーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示1は、粘着剤層を有し、上記粘着剤層はベースポリマーを含有し、上記ベースポリマーは(メタ)アクリル共重合体を含み、上記粘着剤層は、リチウムイオンを含む導電性化合物とアルキレングリコール構造を有する化合物とを含有し、上記粘着剤層は、23℃、50%RHにおける体積抵抗率が3.50×10
8
Ω・cm以下であり、上記粘着剤層は、ゲル分率が85質量%以下である粘着テープである。
本開示2は、上記(メタ)アクリル共重合体は、アルキレングリコール構造を有する(メタ)アクリレートに由来する構成単位を有する本開示1の粘着テープである。
本開示3は、上記(メタ)アクリル共重合体中における、上記アルキレングリコール構造を有する(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有割合が19質量%以上である本開示2の粘着テープである。
本開示4は、上記(メタ)アクリル共重合体は、SP値が9.65(J/cm
3
)
1/2
以上である本開示1、2又は3の粘着テープである。
本開示5は、上記(メタ)アクリル共重合体100質量部に対する、上記リチウムイオンを含む導電性化合物の含有量が1.5質量部以上15質量部以下である本開示1、2、3又は4の粘着テープである。
本開示6は、23℃におけるゼラチンに対する180°剥離力が2.00N/25mm以上である本開示1、2、3、4又は5の粘着テープである。
本開示7は、電子部品を固定するために用いられる本開示1、2、3、4、5又は6の粘着テープである。
本開示8は、本開示1、2、3、4、5、6又は7の粘着テープを含む、電子ペーパーである。
以下、本発明を詳述する。
【0008】
本発明者らは、(メタ)アクリル共重合体を含むベースポリマーを含有する粘着剤層について、粘着剤層にリチウムイオンを含む導電性化合物とアルキレングリコール構造を有する化合物とを含有させることを検討した。更に、該粘着剤層の体積抵抗率及びゲル分率を適切な範囲に調整することにより、高い粘着力と優れた透明性とを有し、かつ、低い体積抵抗率を有し導電性に優れる粘着テープを得ることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
なお、本明細書中において、「(メタ)アクリル」とは、アクリル又はメタクリルのことを意味する。
【0009】
本発明の粘着テープは、粘着剤層を有する。
上記粘着剤層は、23℃、50%RHにおける体積抵抗率の上限が3.50×10
8
Ω・cmである。上記粘着剤層の23℃、50%RHにおける体積抵抗率が3.50×10
8
Ω・cm以下であることにより、本発明の粘着テープの導電性が向上する。上記粘着剤層の23℃、50%RHにおける体積抵抗率の好ましい上限は2.00×10
8
Ω・cm、より好ましい上限は1.50×10
8
Ω・cmである。
また、体積抵抗値が低いほど装置を駆動しやすい観点から、上記粘着剤層の体積抵抗率の下限はないが、技術的な限界から体積抵抗率の下限は1.00×10
5
Ω・cm程度である。
なお、上記粘着剤層の23℃、50%RHにおける体積抵抗率を測定する方法としては、例えば、JIS K6271を参考とし、抵抗率計(日東精工アナリテック社製、「ハイレスタUX MCP-HT-800」等)を用いて、23℃、50%RHにおける体積抵抗率を測定する方法等が挙げられる。
【0010】
上記粘着剤層は、ゲル分率の上限が85質量%である。上記粘着剤層のゲル分率が85質量%以下であることにより、上記粘着剤層は適度な柔軟性を有し、本発明の粘着テープは充分な粘着力を有するものとなるため、被着体を強固に固定することができる。上記粘着剤層のゲル分率の好ましい上限は80質量%、より好ましい上限は75質量%、更に好ましい上限は70質量%、更により好ましい上限は65質量%、特に好ましい上限は60質量%、殊更好ましい上限は55質量%である。
また、上記粘着剤層は、ゲル分率の好ましい下限が10質量%である。上記粘着剤層のゲル分率が10質量%以上であることにより、上記粘着剤層は凝集力がより向上し、本発明の粘着テープは被着体を固定するためにより充分な粘着力を有するものとなる。上記粘着剤層のゲル分率のより好ましい下限は15質量%、更に好ましい下限は20質量%、更により好ましい下限は25質量%、特に好ましい下限は30質量%である。
なお、上記粘着剤層のゲル分率の測定方法は、例えば、以下の方法等により行うことができる。
即ち、上記粘着剤層W
0
(g)を採取し、採取した上記粘着剤層を酢酸エチル50mL中に浸漬し、振とう機で温度23℃、200rpmの条件で24時間振とうする。振とう後、金属メッシュ(目開き#200メッシュ、質量:W
1
(g))を用いて、酢酸エチルを吸収し膨潤した粘着剤層を濾過し、分離後の粘着剤層を110℃の条件下で1時間乾燥させた後、金属メッシュを含む粘着剤層の質量W
2
(g)を測定する。そして、得られたW
0
、W
1
、及び、W
2
を用いて、下記式(I)からゲル分率を算出する方法等により、測定することができる。
ゲル分率(質量%)=100×(W
2
-W
1
)/W
0
(I)
(W
0
:初期粘着剤層の質量、W
1
:金属メッシュの初期質量、W
2
:乾燥後の金属メッシュを含む粘着剤層の質量)
(【0011】以降は省略されています)
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