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公開番号
2024101140
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-29
出願番号
2023004910
出願日
2023-01-17
発明の名称
高圧ガス貯留装置
出願人
株式会社FTS
,
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人グランダム特許事務所
主分類
F17C
13/12 20060101AFI20240722BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】外殻体で包囲されたタンクのメンテナンスを容易に行えるようにする。
【解決手段】高圧ガス貯留装置は、高圧ガスを貯留するタンク10と、タンク10の外面との間に間隔を空けて配置され、タンク10の全体を包囲する外殻体20とを備え、外殻体20は、互いに別体の部品からなるロアケース21とアッパケース22とをシール部材36を介して接合して構成されており、ロアケース21とアッパケース22との接合部には、下側フランジ部31と上側フランジ部48が形成され、突き合わせた下側フランジ部31と上側フランジ部48を締結ボルト65とナット34によって固定することにより、ロアケースと21アッパケース22が接合されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
高圧ガスを貯留するタンクと、
前記タンクの外面との間に間隔を空けて配置され、前記タンクの全体を包囲する外殻体とを備え、
前記外殻体は、互いに別体の部品からなるロアケースとアッパケースとをシール部材を介して接合して構成されており、
前記ロアケースと前記アッパケースとの接合部には、フランジ部が形成され、
突き合わせた前記フランジ部同士を締結部材によって固定することにより、前記ロアケースと前記アッパケースが接合されている高圧ガス貯留装置。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記ロアケースが金属製であり、
前記アッパケースが、前記ロアケースよりも比重の小さい材料からなる請求項1に記載の高圧ガス貯留装置。
【請求項3】
前記タンクが、前記外殻体のうち前記ロアケースのみに支持されている請求項2に記載の高圧ガス貯留装置。
【請求項4】
前記タンクと前記外殻体のうち一方に設けられ、前記タンクを前記外殻体に支持する支持部と、
前記タンクと前記外殻体のうち他方に設けられ、前記支持部を位置決めする位置決め部とを備えている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の高圧ガス貯留装置。
【請求項5】
前記タンクと前記外殻体との間には、前記タンクを前記外殻体に支持する脚部が設けられ、
前記脚部には、易変形部が形成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の高圧ガス貯留装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高圧ガス貯留装置に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、内槽を外槽で包囲した形態の二重殻タンクが開示されている。内槽には、液化ガスが貯留されている。内槽と外槽との間には、真空空間が形成されている。内槽の全体を外槽で包囲するためには、外槽を複数の構成部材からなる分割構造にする必要がある。また、内槽と外槽との間の空間を真空状態に保つためには、外槽の構成部材を接合した状態で、構成部品間の気密を保つ必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-152260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1においては、外槽の構成部材同士を接合する構造に関して記載も図示も無いため、構成部材同士が溶接によって接合されていると推察される。しかしながら、構成部材を溶接した場合、内槽のメンテナンスを容易に行うことはできない。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、外殻体で包囲されたタンクのメンテナンスを容易に行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
高圧ガスを貯留するタンクと、
前記タンクの外面との間に間隔を空けて配置され、前記タンクの全体を包囲する外殻体とを備え、
前記外殻体は、互いに別体の部品からなるロアケースとアッパケースとをシール部材を介して接合して構成されており、
前記ロアケースと前記アッパケースとの接合部には、フランジ部が形成され、
突き合わせた前記フランジ部同士を締結部材によって固定することにより、前記ロアケースと前記アッパケースが接合されている。
【発明の効果】
【0007】
この構成によれば、締結部材をフランジ部から外すことによって、ロアケースとアッパケースとを分離させることができる。外殻体が分割可能なので、タンクのメンテナンスを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1の高圧ガス貯留装置の側断面図
図1のX-X線断面図
高圧ガス貯留装置の平面図
タンクと外殻体を分離した状態をあらわすX-X線相当断面図
外殻体の部分拡大側断面図
外殻体を分割した状態の部分拡大側断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
前記ロアケースが金属製であり、前記アッパケースが、前記ロアケースよりも比重の小さい材料からなることが好ましい。この構成によれば、アッパケースをロアケースよりも比重の小さい材料としたので、外殻体の全体を金属製にした場合に比べると、外殻体を軽量化することができる。
【0010】
前記タンクが、前記外殻体のうち前記ロアケースのみに支持されていることが好ましい。この構成によれば、金属製のロアケースによってタンクを安定して支持することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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