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公開番号2024140159
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051177
出願日2023-03-28
発明の名称プロテクタ
出願人株式会社FTS,トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60K 15/03 20060101AFI20241003BHJP(車両一般)
要約【課題】密閉型樹脂燃料タンクに取付けられ、燃料タンクの膨張による変形、後方からの衝突時の変形を抑制するプロテクタを提供する。
【解決手段】車両1に配置される樹脂製燃料タンク10に取付けられるプロテクタ20は、樹脂製燃料タンク10のタンク上面13から上方に突出するカットオフバルブ40の上方を覆う上方カバー部21と、上方カバー部21に連結し、樹脂製燃料タンク10の後方を覆う後方カバー部27を備え、上方カバー部21の前方側は開放され、上方カバー部21は、カットオフバルブ40以外の部位で樹脂製燃料タンク10に固定され、後方カバー部27は、樹脂製燃料タンク10のタンク後部側面14に固定される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に配置される樹脂製燃料タンクに取付けられるプロテクタであって、
前記プロテクタは、前記樹脂製燃料タンクのタンク上面から上方に突出する機能部品の上方を覆う上方カバー部と、
前記上方カバー部に連結し、前記樹脂製燃料タンクの後方を覆う後方カバー部を備え、
前記上方カバー部の前方側は開放され、
前記上方カバー部は、前記機能部品以外の部位で前記樹脂製燃料タンクに固定され、
前記後方カバー部は、前記樹脂製燃料タンクのタンク後部側面に固定されることを特徴とするプロテクタ。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記上方カバー部は、前記機能部品の上方領域に形成される平面形状の第1カバー部と、前記第1カバー部より下方の前記タンク上面側に位置し、平面部を有する第2カバー部と、前記第1カバー部と前記第2カバー部を接続する連結部を備え、前記第2カバー部の前記平面部が前記タンク上面に固定される請求項1に記載のプロテクタ。
【請求項3】
前記上方カバー部には、緩衝材が取付けられる請求項1又は請求項2に記載のプロテクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、車両用の燃料を貯留する密閉型の樹脂製燃料タンクに取付けられ、樹脂製燃料タンクの膨張による変形、後方からの衝突時の変形を抑制するプロテクタに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
自動車などの車両には、エンジンに供給されるガソリン等の燃料を貯留する燃料タンクが、車両の適宜の位置、例えば、前席や後席の下部に搭載されている。この燃料タンクは、気化した蒸発燃料の大気中への拡散を防止するために、密閉型が採用されている。
【0003】
又、軽量化、車体のフロアパネルの形状への追従性向上や車両バランスへの貢献の観点から、樹脂製の燃料タンクが広く採用されている。
【0004】
このような密閉型の樹脂製燃料タンクにおいては、外気温が上昇した場合において、タンクの内圧が上昇して樹脂製燃料タンクが上下方向に膨張する。この場合、特に上方向の膨張は、車体のフロアパネルのパネル下面との隙間が狭くなり、樹脂製燃料タンクの上面に溶着されている機能部品、例えば、カットオフバルブのフロアパネルのパネル下面への当接に起因する誤作動や破損が問題となる。
【0005】
図4は、内圧上昇による燃料タンクの膨張、変形を抑制する技術として、特許文献1に記載された技術である。特許文献1は、車両用の燃料を貯留する密閉型の燃料タンク本体100と、上下方向における燃料タンク本体100の変形を抑制する変形抑制部材200とを備えた車両用燃料タンク構造であって、燃料タンク本体100が、車両の図示しないバッテリケースフレームに設けた車体側固定部に締結固定される第1被固定部120、第2被固定部130、及び図示しない燃料タンク本体100の後方に配置される第3被固定部を備え、変形抑制部材200が、燃料タンク本体100の上面部110に当接する環状当接部210と、環状当接部210に接合されるとともに、燃料タンク本体100の第1被固定部120、及び第3被固定部を介して車体側固定部に締結固定される一組の連結脚部220とで構成されている。
【0006】
これにより、車両用燃料タンク構造は、燃料タンク本体100の内圧が上昇した際、燃料タンク本体100の一方の面を膨張させる荷重によって、燃料タンク本体100の一方の面に対する変形抑制部材200の当接部の相対位置が変動することを抑制できる。
【0007】
一方、内圧上昇への対策ではないが、図5は、車両後方から衝突された際に、車両後方から侵入した衝突物がタンク機能部品へ衝突することを防ぐ技術であり、特許文献2に記載された技術である。特許文献2は、車両後方に配置される燃料タンク100と、燃料タンク100の上面部110に固定されるカットオフバルブ400と、を備える車両後部構造であって、カットオフバルブ400のうち燃料タンク100の上面部110から上方へ向かって突出した部分の周囲を取り囲み、下端が燃料タンク100の上面部110に固定される円筒部420と上面部430から構成されるプロテクタ410と、プロテクタ410の上方を覆う平面部510と、平面部510の後端から後方かつ下方へ向かって斜めに延びる斜面部520と、を有するリアフロアパン500と、を備え、燃料タンク100の上面部110には、プロテクタ410の周囲を取り囲む環状の変形可能部140が設けられている。
【0008】
これにより、車両後方から衝突された際に、燃料タンク100の上面部110の変形可能部140を変形させてカットオフバルブ400を衝突物侵入エリアより下方へ逃がして、衝突物がカットオフバルブ400へ衝突することを避けることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第6468336号公報
特開2022-88834号公報ド
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、特許文献1の技術では、変形抑制部材200は、燃料タンク本体100の上面部110に当接する環状当接部210を一組の連結脚部220と接続させ、連結脚部220を車両の前後から挟むように、バッテリケースフレームに設けた車体側固定部に固定するため、燃料タンク本体100が大きくなった時には、変形抑制部材200は、非常に大きなものになる。又、連結脚部220以外は、燃料タンク本体100をカバーしていない。したがって、変形抑制部材200は、燃料タンク本体100の後方を十分保護できていない。
(【0011】以降は省略されています)

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