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公開番号2024101055
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-26
出願番号2024089735,2023014345
出願日2024-06-03,2019-03-26
発明の名称煙識別方法
出願人ホーチキ株式会社
代理人個人
主分類G08B 17/107 20060101AFI20240719BHJP(信号)
要約【課題】火災の検出精度を向上させることが可能となる、火災検出装置、及び火災検出方法を提供することを目的とする。
【解決手段】火災検出装置1は、検出空間に第1検出光を照射する第1発光部101と、第2検出光を検出空間に照射する第2発光部102と、照射された第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、照射された第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光部103と、第1受光信号の出力値と第2受光信号の出力値との出力比と、第1受光信号又は第2受光信号の出力値の上昇率とに基づいて、検出空間にある煙の種別を特定する特定部107aと、特定部107aにて特定された煙の種別に応じて、第1受光信号の出力値又は第2受光信号の出力値が所定量以上を継続する時間に基づいた火災の有無の判定を行う火災判定部107cとを備えた。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
監視領域の火災を検出して報知するための火災検出装置であって、
当該火災検出装置の内部又は外部に位置する検出空間に第1検出光を照射する第1発光手段と、
前記第1検出光とは波長が異なる第2検出光を前記検出空間に照射する第2発光手段と、
前記第1発光手段から照射された前記第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、前記第2発光手段から照射された前記第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光手段と、
前記受光手段から出力された前記第1受光信号の出力値と前記第2受光信号の出力値との出力比と、当該第1受光信号又は当該第2受光信号の出力値の上昇率とに基づいて、前記検出空間にある煙の種別を特定する特定手段と、
前記特定手段にて特定された前記煙の種別に応じて、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値が所定量以上を継続する時間に基づいた前記火災の有無の判定を行う火災判定手段と、
を備える火災検出装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記特定手段にて特定された前記煙の種別に応じて、前記火災判定手段による判定で用いられる判定基準値であり、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値が所定量以上を継続する時間の基準となる時間を示す判定基準値を調整する調整手段を備え、
前記調整手段は、前記特定手段によって特定された煙の種別が特定の種別である場合に、当該特定の種別に応じて前記判定基準値を調整し、
前記火災判定手段は、前記調整手段にて調整された前記判定基準値を用いて、前記火災の有無の判定を行う、
請求項1に記載の火災検出装置。
【請求項3】
監視領域の火災を検出して報知するための火災検出方法であって、
第1発光手段が、火災検出装置の内部又は外部に位置する検出空間に第1検出光を照射する第1発光ステップと、
第2発光手段が、前記第1検出光とは波長が異なる第2検出光を前記検出空間に照射する第2発光ステップと、
受光手段が、前記第1発光ステップにおいて照射された前記第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、前記第2発光ステップにおいて照射された前記第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光ステップと、
特定手段が、前記受光ステップにおいて出力された前記第1受光信号の出力値と前記第2受光信号の出力値との出力比と、当該第1受光信号又は当該第2受光信号の出力値の上昇率とに基づいて、前記検出空間にある煙の種別を特定する特定ステップと、
火災判定手段が、前記特定ステップにおいて特定された前記煙の種別に応じて、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値が所定量以上を継続する時間に基づいた前記火災の有無の判定を行う火災判定ステップと、
を含む火災検出方法。
【請求項4】
調整手段が、前記特定ステップにおいて特定された前記煙の種別に応じて、前記火災判定ステップの判定で用いられる判定基準値であり、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値が所定量以上を継続する時間の基準となる時間を示す判定基準値を調整する調整ステップを含み、
前記調整ステップにおいては、前記調整手段は、前記特定ステップにおいて特定された煙の種別が特定の種別である場合に、当該特定の種別に応じて前記判定基準値を調整し、
前記火災判定ステップにおいては、前記火災判定手段は、前記調整ステップにおいて調整された前記判定基準値を用いて、前記火災の有無の判定を行う、
請求項3に記載の火災検出方法。
【請求項5】
監視領域の火災を検出して報知するための火災検出方法であって、
第1発光手段が、火災検出装置の内部又は外部に位置する検出空間に第1検出光を照射する第1発光ステップと、
第2発光手段が、前記第1検出光とは波長が異なる第2検出光を前記検出空間に照射する第2発光ステップと、
受光手段が、前記第1発光ステップにおいて照射された前記第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、前記第2発光ステップにおいて照射された前記第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光ステップと、
特定手段が、前記受光ステップにおいて出力された前記第1受光信号の出力値と前記第2受光信号の出力値との出力比と、当該第1受光信号又は当該第2受光信号の出力値の上昇率とに基づいて、前記検出空間にある煙の種別を特定する特定ステップと、
を含む火災検出方法。
【請求項6】
調整手段が、前記特定ステップにおいて特定された前記煙の種別に応じて、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値を調整する調整ステップと、
火災判定手段が、前記調整ステップにおいて調整された前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値に基づいて、前記火災の有無を判定する火災判定ステップと、を含む、
請求項5に記載の火災検出方法。
【請求項7】
火災判定手段が、前記火災の有無を判定する火災判定ステップと、
調整手段が、前記特定ステップにおいて特定された前記煙の種別に応じて、前記火災判定手段による判定で用いられる判定基準値を調整する調整ステップと、を含み、
前記火災判定ステップにおいては、前記調整ステップにおいて調整された前記判定基準値に基づいて、前記火災の有無を判定する、
請求項5に記載の火災検出方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、火災検出装置、及び火災検出方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、監視領域の火災を検出する煙感知器を対象として、煙の種別に基づいて火災を検出する技術の一つとして、検出空間にそれぞれ異なる波長の光を照射する2つの発光手段から交互に異なるタイミングで光を照射し、当該照射された光の煙による散乱光を受光手段でそれぞれ受光し、その後受光手段から出力される2つの受光信号であって各発光手段に対応する受光信号の出力値の比に基づいて煙の種別を特定する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-23458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年では、煙の種別をより詳細に判別して火災の検出精度を向上させたいというニーズが高まっている。しかしながら、上記従来の技術においては、上述したように、2つの受光信号の出力値の比のみに基づいて煙の種別を特定するにすぎなかったので、煙の種別を詳細に特定しにくいことから、例えば、着炎火災時の煙を早期に特定したり、又は人為的に発生した煙を正確に特定することが難しかった。したがって、火災の検出精度を向上させる観点からは改善の余地があった。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、火災の検出精度を向上させることが可能となる、火災検出装置、及び火災検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の火災検出装置は、監視領域の火災を検出して報知するための火災検出装置であって、当該火災検出装置の内部又は外部に位置する検出空間に第1検出光を照射する第1発光手段と、前記第1検出光とは波長が異なる第2検出光を前記検出空間に照射する第2発光手段と、前記第1発光手段から照射された前記第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、前記第2発光手段から照射された前記第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光手段と、前記受光手段から出力された前記第1受光信号の出力値と前記第2受光信号の出力値との出力比と、当該第1受光信号又は当該第2受光信号の出力値の上昇率とに基づいて、前記検出空間にある煙の種別を特定する特定手段と、前記特定手段にて特定された前記煙の種別に応じて、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値が所定量以上を継続する時間に基づいた前記火災の有無の判定を行う火災判定手段と、を備える。
【0007】
請求項2に記載の火災検出装置は、請求項1に記載の火災検出装置において、前記特定手段にて特定された前記煙の種別に応じて、前記火災判定手段による判定で用いられる判定基準値であり、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値が所定量以上を継続する時間の基準となる時間を示す判定基準値を調整する調整手段を備え、前記調整手段は、前記特定手段によって特定された煙の種別が特定の種別である場合に、当該特定の種別に応じて前記判定基準値を調整し、前記火災判定手段は、前記調整手段にて調整された前記判定基準値を用いて、前記火災の有無の判定を行う。
【0008】
請求項3に記載の火災検出方法は、監視領域の火災を検出して報知するための火災検出方法であって、第1発光手段が、火災検出装置の内部又は外部に位置する検出空間に第1検出光を照射する第1発光ステップと、第2発光手段が、前記第1検出光とは波長が異なる第2検出光を前記検出空間に照射する第2発光ステップと、受光手段が、前記第1発光ステップにおいて照射された前記第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、前記第2発光ステップにおいて照射された前記第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光ステップと、特定手段が、前記受光ステップにおいて出力された前記第1受光信号の出力値と前記第2受光信号の出力値との出力比と、当該第1受光信号又は当該第2受光信号の出力値の上昇率とに基づいて、前記検出空間にある煙の種別を特定する特定ステップと、火災判定手段が、前記特定ステップにおいて特定された前記煙の種別に応じて、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値が所定量以上を継続する時間に基づいた前記火災の有無の判定を行う火災判定ステップと、を含む。
【0009】
請求項4に記載の火災検出方法は、請求項3に記載の火災検出方法において、調整手段が、前記特定ステップにおいて特定された前記煙の種別に応じて、前記火災判定ステップの判定で用いられる判定基準値であり、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値が所定量以上を継続する時間の基準となる時間を示す判定基準値を調整する調整ステップを含み、前記調整ステップにおいては、前記調整手段は、前記特定ステップにおいて特定された煙の種別が特定の種別である場合に、当該特定の種別に応じて前記判定基準値を調整し、前記火災判定ステップにおいては、前記火災判定手段は、前記調整ステップにおいて調整された前記判定基準値を用いて、前記火災の有無の判定を行う。
【0010】
請求項5に記載の火災検出方法は、監視領域の火災を検出して報知するための火災検出方法であって、第1発光手段が、火災検出装置の内部又は外部に位置する検出空間に第1検出光を照射する第1発光ステップと、第2発光手段が、前記第1検出光とは波長が異なる第2検出光を前記検出空間に照射する第2発光ステップと、受光手段が、前記第1発光ステップにおいて照射された前記第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、前記第2発光ステップにおいて照射された前記第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光ステップと、特定手段が、前記受光ステップにおいて出力された前記第1受光信号の出力値と前記第2受光信号の出力値との出力比と、当該第1受光信号又は当該第2受光信号の出力値の上昇率とに基づいて、前記検出空間にある煙の種別を特定する特定ステップと、を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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