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公開番号2024100319
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-26
出願番号2023004233
出願日2023-01-16
発明の名称動力伝達装置
出願人株式会社SUBARU
代理人弁理士法人太田特許事務所
主分類F16F 15/10 20060101AFI20240719BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ドライブピニオンシャフトの1次固有モードによる振動を抑制する。
【解決手段】ドライブピニオンシャフトの第1の端部側を回転自在に軸支する第1の軸受と、ドライブピニオンシャフトの第2の端部側を回転自在に軸支する第2の軸受と、を備えた動力伝達装置において、ドライブシャフトは、軸方向に少なくとも3つに分割された複数の構成部分を含むとともに、隣り合う上記構成部分同士を結合する複数の結合部を有し、複数の結合部のうち、軸方向の所定の基準位置よりも第1の端部側に存在する一つ又は複数の結合部の剛性の和を、所定の基準位置よりも第2の端部側に存在する一つ又は複数の結合部の剛性の和よりも小さくした。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
軸方向の両端部のうちの第1の端部にドライブピニオンギヤが設けられたドライブシャフトを有するドライブピニオンシャフトと、
前記ドライブシャフトの前記第1の端部側を回転自在に軸支する第1の軸受と、
前記ドライブシャフトの前記第1の端部とは反対側の第2の端部側を回転自在に軸支する第2の軸受と、
を備えた動力伝達装置において、
前記ドライブシャフトは、前記軸方向に少なくとも3つに分割された複数の構成部分を含むとともに、隣り合う前記構成部分同士を結合する複数の結合部を有し、
前記複数の結合部のうち、前記軸方向の所定の基準位置よりも前記第1の端部側に存在する一つ又は複数の前記結合部の剛性の和が、前記所定の基準位置よりも前記第2の端部側に存在する一つ又は複数の前記結合部の剛性の和よりも小さい、
動力伝達装置。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記所定の基準位置は、前記ドライブシャフトを同一の径の一本の軸とみなしたときに1次固有モードによる振動の大きさが所定値以上となる位置である、
請求項1に記載の動力伝達装置。
【請求項3】
前記結合部の直径が異なることにより、前記所定の基準位置よりも前記第1の端部側に存在する一つ又は複数の前記結合部の剛性の和が、前記所定の基準位置よりも前記第2の端部側に存在する一つ又は複数の前記結合部の剛性の和よりも小さい、
請求項1に記載の動力伝達装置。
【請求項4】
前記第1の軸受の剛性と前記所定の基準位置よりも前記第1の端部側に存在する一つ又は複数の前記結合部の剛性との和と、前記第2の軸受の剛性と前記所定の基準位置よりも前記第2の端部側に存在する一つ又は複数の前記結合部の剛性との和と、の差が所定の基準範囲内である、
請求項1に記載の動力伝達装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、動力伝達装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
車両には、エンジン等の動力源から出力される動力を駆動輪と接続された左右一対の駆動軸に分配して伝達するデファレンシャル装置と、デファレンシャル装置へ動力源からの動力を伝達するドライブピニオンシャフトとを有する動力伝達装置が設けられている。デファレンシャル装置はリングギヤを有し、当該リングギヤには、ドライブピニオンシャフトの一端に設けられたハイポイドギヤからなるドライブピニオンギヤが噛合される。
【0003】
一般に、変速機では、動力が入力される入力部と動力を出力する出力部とが離れた位置に設けられるため、動力伝達装置が変速機に組み込まれる場合、ドライブピニオンシャフトが長軸化する傾向がある。例えばドライブピニオンシャフトの軸方向が車両の前後方向に沿って配置される縦置き型変速機の場合、フロントデファレンシャル装置の最適な配置位置は前輪駆動軸と同軸上の位置となる。したがって、フロントデファレンシャル装置を駆動するドライブピニオンシャフトが必然的に長くなる傾向がある。ドライブピニオンシャフトの軸方向が車両の左右方向に沿って配置される横置型変速機についても同様であり、変速機構の全長にほぼ相当するドライブピニオンシャフトが用いられる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-190748号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、ドライブピニオンシャフトは、軸方向の両端側でそれぞれ軸受により回転自在に軸支されている。ドライブピニオンシャフトの軸方向の長さが長くなると、低周波数の回転帯域において1次固有モードによる振動が発生しやすくなる。このため、1次固有モードによる振動が軸受からハウジングへと伝達され、最終的に車室内で聞こえる騒音が大きくなるおそれがある。
【0006】
本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本開示の目的とするところは、ドライブピニオンシャフトの1次固有モードによる振動を抑制可能な動力伝達装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示のある観点によれば、
軸方向の両端部のうちの第1の端部にドライブピニオンギヤが設けられたドライブシャフトを有するドライブピニオンシャフトと、
上記ドライブシャフトの上記第1の端部側を回転自在に軸支する第1の軸受と、
上記ドライブシャフトの上記第1の端部とは反対側の第2の端部側を回転自在に軸支する第2の軸受と、
を備えた動力伝達装置において、
上記ドライブシャフトは、上記軸方向に少なくとも3つに分割された複数の構成部分を含むとともに、隣り合う上記構成部分同士を結合する複数の結合部を有し、
上記複数の結合部のうち、上記軸方向の所定の基準位置よりも上記第1の端部側に存在する一つ又は複数の上記結合部の剛性の和が、上記所定の基準位置よりも上記第2の端部側に存在する一つ又は複数の上記結合部の剛性の和よりも小さい、
動力伝達装置が提供される。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように本開示によれば、動力伝達装置のドライブピニオンシャフトの1次固有モードによる振動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態に係る動力伝達装置を示す説明図である。
本実施形態に係る動力伝達装置のドライブピニオンシャフトを軸心に沿って切断した断面図である。
第1の比較例のドライブシャフトを示す図である。
第2の比較例のドライブシャフトを示す図である。
第1の比較例及び第2の比較例による振動を説明するための図である。
本実施形態に係る動力伝達装置による振動を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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