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公開番号2024094732
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2022211468
出願日2022-12-28
発明の名称伸縮性経編地の製造方法
出願人ウラベ株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類D04B 21/00 20060101AFI20240703BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】伸縮を繰り返した後においても裁断端部にカールが生じにくくする。
【解決手段】編成組織Aは、1繰り返し単位(1R)の全てのコースにおいてループが形成されており、連続したコースにおいて同一ウェール上で編み目が形成されていない。編成組織Bは、1繰り返し単位(1R)の全てのコースにおいてループが形成されており、1コース毎に二目編みWと一目編みXとが交互に繰り返されている。編成組織Cは、1繰り返し単位(1R)の全てのコースにおいてループが形成されていない。編成組織Dは、1繰り返し単位(1R)の全てのコースにおいてループが形成されておらず、編成組織Cとは異なっている。編成組織A~Dの各々は、コース方向に延びる仮想線V1~V4に関して1/2繰り返し単位(R/2)が交互に線対称に配置されて千鳥状に編成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
非弾性糸で編成される編成組織A、第1弾性糸で編成される編成組織B、第2弾性糸で編成される編成組織C、および、第3弾性糸で編成される編成組織Dが、シンカーループ面側からこの順に編成される伸縮性経編地であって、
前記編成組織Aは、第1筬によってフルセットで編成され、1繰り返し単位の全てのコースにおいてループが形成されており、連続したコースにおいて同一ウェール上で編み目が形成されておらず、コース方向に延びる仮想線に関して1/2繰り返し単位が交互に線対称に配置されて千鳥状に編成されており、
前記編成組織Bは、第2筬によってフルセットで編成され、1繰り返し単位の全てのコースにおいてループが形成されており、1コース毎に二目編みと一目編みとが交互に繰り返され、コース方向に延びる仮想線に関して1/2繰り返し単位が交互に線対称に配置されて千鳥状に編成されており、
前記編成組織Cは、第3筬によってフルセットで編成され、1繰り返し単位の全てのコースにおいてループが形成されておらず、コース方向に延びる仮想線に関して1/2繰り返し単位が交互に線対称に配置されて千鳥状に編成されており、
前記編成組織Dは、第4筬によってフルセットで編成され、1繰り返し単位の全てのコースにおいてループが形成されておらず、コース方向に延びる仮想線に関して1/2繰り返し単位が交互に線対称に配置されて千鳥状に編成されており、前記編成組織Cとは異なっている、伸縮性経編地の製造方法。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記編成組織Aは、1繰り返し単位が4コースのアトラス組織である、請求項1に記載の伸縮性経編地の製造方法。
【請求項3】
前記編成組織Cのシンカーループは、前記編成組織Aのシンカーループとは、2コース連続して同一方向に亘っていない、請求項1または2に記載の伸縮性経編地の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、伸縮性経編地の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
インナー衣料の分野では、一般的に、生地を裁断した後、縁を折り返して縫い付けたり、細幅レースなどの端処理不要の生地を縫い付けるといった縁処理が行なわれる。しかし、縁処理した部分だけが分厚くなることで、インナー衣料の上にタイトなシルエットのアウター衣料を着用した場合に、縁処理した部分が凸状にアウター衣料の外観に表れてしまうことがある。そのため、生地を裁断したまま縁処理をせずに衣料を製造することができる分割可能な伸縮性経編地などが用いられている。
【0003】
分割可能な伸縮性経編地を開示した先行文献として、特許第3488947号(特許文献1)がある。特許文献1に記載された分割可能な伸縮性経編地は、非弾性糸で編成された経編の地組織に弾性糸が挿入または編成されている複数の伸縮性経編地片から成り、対向する一対の伸縮性経編地片間に少なくとも1ウェールの抜き糸による編地を配置し、この抜き糸による編地に対向するそれぞれの伸縮性経編地片をそれぞれの耳弾性糸で編成することによって隣接する伸縮性経編地片が結合されており、且つ上記複数の伸縮性経編地片が振りの異なる少なくとも2種の弾性糸と少なくとも一種の非弾性糸とからなり、上記耳弾性糸が、伸縮性経編地片に用いられる少なくとも2種の弾性糸中の振りの大きい弾性糸と同一の編組織で編成され、且つ振りの大きい弾性糸よりも太い弾性糸であり、且つ伸縮性経編地の組織が6コース-完全組織である。
【0004】
また、端処理不要な伸縮性経編地を開示した先行技術文献として、特許第4102829号(特許文献2)がある。特許文献2に記載された伸縮性経編地は、非弾性糸と弾性糸とを組み合わせて編成された伸縮性経編地であって、非弾性糸が、1コース毎に1ウェール分の振り幅で1繰り返し単位では合計2ウェール分の振り幅でウェール方向に振られて全てのコースでループを形成する編成組織aと、弾性糸のうち第1の弾性糸が、同じコース内で複数針間オーバーラップするコースと、コース間で前のコースから1ウェール分の振り幅でウェール方向に振られて次のコースに移る個所とを、1コース毎または2コース毎に有し、全てのコースでループを形成する編成組織bと、弾性糸のうち第2の弾性糸が、1コース毎に1ウェール分の振り幅で左右交互に振られて挿入された編成組織cとを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第3488947号
特許第4102829号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載された分割可能な伸縮性経編地においては、抜き糸を抜いて形成される伸縮性経編地片の耳が同一ウェール上に位置して編み方向と平行な直線となる。そのため、伸縮性経編地片を裁断する際の裁断パネルの配置の自由度が低く、製品形状の制約および生地のロスが生じやすい。
【0007】
特許文献2に記載された伸縮性経編地においては、カールの発生が抑制されているが、編成組織cが寄与しにくい裁断方向で裁断された場合には、伸縮を繰り返した後にカールが生じる可能性がある。
【0008】
伸縮性経編地を使用したインナー衣料は、一般的に肌に密着して使用されるよう設計されているため、日常動作により伸縮性経編地が伸縮を繰り返すことは避けられない。着用による伸縮を繰り返した後に裁断端部にカールが生じると、カールした部分が折り重なって分厚くなった状態で着用されてしまうため、端処理不要の利点が損なわれる。
【0009】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされてものであって、裁断パネルの配置の自由度を大きくして、製品形状の制約および生地のロスを少なくするとともに、伸縮を繰り返した後においても裁断端部にカールが生じにくくすることができる、伸縮性経編地の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に基づく伸縮性経編地の製造方法は、非弾性糸で編成される編成組織A、第1弾性糸で編成される編成組織B、第2弾性糸で編成される編成組織C、および、第3弾性糸で編成される編成組織Dが、シンカーループ面側からこの順に編成される伸縮性経編地である。編成組織Aは、第1筬によってフルセットで編成され、1繰り返し単位の全てのコースにおいてループが形成されており、連続したコースにおいて同一ウェール上で編み目が形成されておらず、コース方向に延びる仮想線に関して1/2繰り返し単位が交互に線対称に配置されて千鳥状に編成されている。編成組織Bは、第2筬によってフルセットで編成され、1繰り返し単位の全てのコースにおいてループが形成されており、1コース毎に二目編みと一目編みとが交互に繰り返され、コース方向に延びる仮想線に関して1/2繰り返し単位が交互に線対称に配置されて千鳥状に編成されている。編成組織Cは、第3筬によってフルセットで編成され、1繰り返し単位の全てのコースにおいてループが形成されておらず、コース方向に延びる仮想線に関して1/2繰り返し単位が交互に線対称に配置されて千鳥状に編成されている。編成組織Dは、第4筬によってフルセットで編成され、1繰り返し単位の全てのコースにおいてループが形成されておらず、コース方向に延びる仮想線に関して1/2繰り返し単位が交互に線対称に配置されて千鳥状に編成されており、編成組織Cとは異なっている。
(【0011】以降は省略されています)

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