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公開番号2024086309
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022201373
出願日2022-12-16
発明の名称表面材
出願人日本バイリーン株式会社
代理人
主分類D04H 1/4382 20120101AFI20240620BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】
熱と圧力を受けた表面材である場合、あるいは、熱と圧力を受けた不織布を備えている表面材である場合であっても、優れた触感を有している、内装材として好適に使用可能な表面材の提供を課題とする。
【解決手段】
本発明にかかる表面材を構成する不織布は、加熱されると、その主面に第一繊維と第二繊維とが絡み合い生じた、縮緬のような細かなシボを発生し易い。そして、発生した当該シボの存在によって、圧力を受けた際にもその主面のMIUが低くなることが防止されており、熱と圧力を受けた表面材、あるいは、熱と圧力を受けた不織布を備える表面材であっても、MIUの低下が防止されていることでMIUが大きい主面を有する不織布を備えた表面材を提供できる。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
不織布を備えた表面材であって、
前記不織布は、第一繊維と第二繊維が混在している不織布であり、
前記第一繊維の構成樹脂は、第一有機樹脂であり、
前記第二繊維の構成樹脂は、前記第一有機樹脂と前記第一有機樹脂以外の別の有機樹脂とが混合してなる第二有機樹脂である、
表面材。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記第二繊維において、
前記第二繊維の構成樹脂の質量に占める、前記第一有機樹脂の質量の割合が、
前記第二繊維の構成樹脂の質量に占める、前記別の有機樹脂の質量の割合よりも多い、
請求項1に記載の表面材。
【請求項3】
前記第一繊維の平均繊維径および平均繊維長と、前記第二繊維の平均繊維径および平均繊維長とが、同じである、
請求項1または請求項2に記載の表面材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は自動車などの内装を構成可能な、表面材に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から自動車などの内装を構成可能な表面材として、不織布を備えた表面材が使用されている。そして、当該表面材を意図した形状に成形(例えば、熱と圧力を加え意図した形状に成形)して、内装材を製造することが行われている。
【0003】
更に、近年では自動車などの内装にも触感の向上が求められている。これまで本願出願人は、触感に優れる内装材を調製可能な表面材を提供するための検討を通し、特開2017-144803(特許文献1)に記載したように、表面試験機(KES-FB4)で測定した平均動摩擦係数(以降、MIUと称することがある)が大きい主面を備える不織布は、触感に優れているという知見を得た。具体例として、MIUが0.30以上の主面を備える不織布は柔軟性に富み、手にまとわり付くような感覚を覚えるビロードのような優れた触感を有しているものであった。
そのため、当該不織布を備えた表面材もまた、ビロードのような優れた触感を有するものとなり、内装材として好適に使用できるものであった。
【0004】
なお、特許文献1にかかる発明は、表面材が備える不織布の構成繊維について、その樹脂組成や平均繊維長あるいは平均繊維径などの詳細な構成を特に限定していない。そのため、特許文献1の実施例には、一種類の繊維を用いて製造された不織布を備えた表面材のみが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-144803
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように不織布を備えた表面材によって、優れた触感を有しており、内装材として好適に使用可能な表面材を提供可能なものである。しかし、内装材へ求められる物性や用途によっては、その製造工程において、表面材あるいは表面材を構成する不織布へ熱と圧力を作用させ、その厚さや見掛け密度などを調整することがある。
【0007】
しかし、熱と圧力を受けた表面材、あるいは、熱と圧力を受けた不織布を備える表面材は、その主面のMIUが0.30未満になるなど低下して柔軟性に劣ることがあり、つるりとした触感を感じさせるものとなった。その結果、前述したような優れた触感を有する表面材を提供できないことがあった。
【0008】
以上のことから、熱と圧力を受けた表面材である場合、あるいは、熱と圧力を受けた不織布を備えている表面材である場合であっても、優れた触感を有している、内装材として好適に使用可能な表面材の実現が求められた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は「不織布を備えた表面材であって、
前記不織布は、第一繊維と第二繊維が混在している不織布であり、
前記第一繊維の構成樹脂は、第一有機樹脂であり、
前記第二繊維の構成樹脂は、前記第一有機樹脂と前記第一有機樹脂以外の別の有機樹脂とが混合してなる第二有機樹脂である、
表面材。」である。
【0010】
また、別の本発明は「前記第二繊維において、
前記第二繊維の構成樹脂の質量に占める、前記第一有機樹脂の質量の割合が、
前記第二繊維の構成樹脂の質量に占める、前記別の有機樹脂の質量の割合よりも多い、
請求項1に記載の表面材。」である。
(【0011】以降は省略されています)

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