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公開番号
2024092993
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-08
出願番号
2023217530
出願日
2023-12-25
発明の名称
編物の製造方法
出願人
滋賀県
代理人
個人
主分類
D04B
1/14 20060101AFI20240701BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】麻糸による編物を得ること。
【解決手段】本発明は、芯糸である水溶性の糸と、前記芯糸をその軸方向に巻回する鞘糸である麻糸と、を含む交撚糸を用いて編成する編物の製造方法に関する。前記のように得られた編物を水に浸漬して水溶性の糸を除去することにより、麻糸を含む、好ましくは麻糸のみで編成された編物を得ることができる。必要に応じて麻糸及び交撚糸の撚り係数を調整する事により、麻糸を用いた編物をより容易にかつより効率よく製造することが可能となる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
芯糸である水溶性の糸と、前記芯糸をその軸方向に巻回する鞘糸である麻糸と、を含む交撚糸を用いて編成する編物の製造方法。
続きを表示(約 210 文字)
【請求項2】
前記麻糸がラミーの糸である、請求項1に記載の編物の製造方法。
【請求項3】
Z方向への撚り数を+の数値とし、S方向への撚り数を-の数値とした場合において、前記麻糸の撚り数+前記交撚糸の撚り数の絶対値に基づいて計算した撚り係数が0~7.7の範囲である、請求項1に記載の編物の製造方法。
【請求項4】
前記水溶性の糸の素材が水溶性ビニロン樹脂である、請求項1に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、編物、特に麻糸を用いた編物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
麻糸は、繊維の強度が高く丈夫で、その光沢による高い意匠性が得られ、さらに身につけたときに清涼感を得ることができるため、被服や身の回り品を製造する際に好んで使用されている。
【0003】
前記の通り、麻糸は高い繊維強度を有しているが、それ故に生じる問題も抱えている。麻糸は、繊維の強度は高いが固くて柔軟性に乏しく、その軸方向に引っ張られることにより容易に切断してしまう。編み機等の機器を用いて編物を編む際には、編み糸がその軸方向に引っ張られるため、麻糸を用いた場合には糸切れが頻繁に生じ、編物を編み上げることが困難となる。したがって、麻糸を被服や身の回り品用途で使用する際、麻糸を織る事により得られる布を縫製して作成される事がほとんどである。前記の通り、身につけた際の清涼感が麻糸の大きな特徴であることから、織物と比較して伸縮性の高い編物を麻糸で製造できることが望まれる。
【0004】
ここで、以下に挙げる特許文献1は、芯部が単糸繊度0.6~2.2dtexのアルカリ易溶性短繊維から構成され、鞘部が単糸繊度0.6~2.2dtexのセルロース短繊維から構成され、かつ芯部と鞘部との質量比率(芯:鞘)が10:90~60:40の範囲にある紡績糸であり、撚係数が2.5~5.7で、太さが10~60番手であることを特徴とする複重層糸を開示している。特許文献1では、前記糸により軽量感と嵩高性が得られるとし、前記糸を用いて織編物が製造できるとしている。また、特許文献1では、前記セルロース短繊維がリネン又はラミーである事を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-69755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記特許文献1において実施例で実際に製造されているのは綿繊維による織物であり、麻繊維を用いた編物は製造されておらず、麻糸を用いて編物を編む技術は確立していなかった。したがって、麻糸を用いて編物を製造できる技術が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、特定の方法により前記課題が解決できることを見いだし、本発明に至った。
すなわち、本発明は、
[1]芯糸である水溶性の糸と、前記芯糸をその軸方向に巻回する鞘糸である麻糸と、を含む交撚糸を用いて編成する編物の製造方法、
[2]前記麻糸がラミーの糸である、[1]に記載の編物の製造方法、
[3]Z方向への撚り数を+の数値とし、S方向への撚り数を-の数値とした場合において、前記麻糸の撚り数+前記交撚糸の撚り数の絶対値に基づいて計算した撚り係数が0~7.7の範囲である、[1]に記載の編物の製造方法、並びに
[4]前記水溶性の糸の素材が水溶性ビニロン樹脂である、[1]に記載の製造方法、
に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の方法により、麻糸、特に麻の繊維以外の繊維を実質的に含まない麻糸を用いて編物を製造することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の方法に使用する交撚糸の拡大写真である。
本発明の方法で使用できるイタリー撚糸機の一例を示す写真である。
図2のイタリー撚糸機で使用したボビンの拡大写真である。
実施例において編成したテストピースの一例を示す写真である。
編物のループ長を説明するための図面である。
実施例1により得られた編物の断面拡大写真。
実施例22により得られた編物の断面拡大写真。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の編物の製造方法は、芯糸である水溶性の糸と、前記芯糸をその軸方向に巻回する鞘糸である麻糸と、を含む交撚糸を用いて編成する工程を含んでいる。以下に、本発明の方法で使用する糸及び当該糸を用いた製造方法の詳細について説明をする。
(【0011】以降は省略されています)
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