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公開番号2024154598
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023068511
出願日2023-04-19
発明の名称内燃機関用燃料及び燃料供給装置
出願人ダイハツディーゼル株式会社,公立大学法人 滋賀県立大学
代理人個人,個人,個人
主分類C10L 1/02 20060101AFI20241024BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】内燃機関に供給されるメタノール系燃料の着火性を高めると共に、燃焼状態を安定させる。
【解決手段】着火性の低いメタノールに、着火性に優れ、メタノールとの相溶性が高いバイオディーゼル燃料を混合することで、メタノールと、メタノール中に溶け込んだバイオディーゼル燃料とを含む内燃機関用燃料が得られる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
メタノールと、前記メタノール中に溶け込んだバイオディーゼル燃料とを含む内燃機関用燃料。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記バイオディーゼル燃料が、脂肪酸メチルエステルである請求項1に記載の内燃機関用燃料。
【請求項3】
請求項1に記載の内燃機関用燃料を内燃機関の燃焼室に供給する燃料供給装置であって、
メタノールを貯留するメタノール貯留部と、
バイオディーゼル燃料を貯留するバイオディーゼル燃料貯留部と、
前記メタノール貯留部から供給されたメタノールと前記バイオディーゼル燃料貯留部から供給されたバイオディーゼル燃料とを混合して前記内燃機関用燃料を生成する燃料混合部と、
前記内燃機関用燃料を前記燃焼室に供給する燃料供給部と、
を備えた燃料供給装置。
【請求項4】
請求項1に記載の内燃機関用燃料を内燃機関の燃焼室に供給する燃料供給装置であって、
前記内燃機関用燃料を貯留する燃料貯留部と、
前記燃料貯留部の前記内燃機関用燃料を前記燃焼室に供給する燃料供給部と、
を備えた燃料供給装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関用燃料及び燃料供給装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば舶用ディーゼルエンジンには、従来、重油等の安価な燃料が使用されてきた。しかし、近年の環境保全への要請の高まりから、重油等の化石燃料に代えて、燃焼時に硫黄酸化物(SO

)や黒煙等を排出しないメタノールを燃料として使用することが検討されている。
【0003】
メタノールは、環境に優しいが、自己着火性が悪いため、ディーゼルエンジンの燃焼室に供給しても着火しにくい。このため、メタノールが供給された燃焼室に、自己着火性に優れた燃料油(ガソリン、軽油、重油等)を供給して火種を形成することで、メタノールの着火を促すことが行われている。
【0004】
例えば下記の特許文献1の段落0006、0007には、従来技術として、重油等の燃料油を噴射するための燃料噴射ポンプ及び燃料噴射弁と、二次燃料(メタノール)を噴射するための二次燃料噴射ポンプ及び二次燃料噴射弁とを備えた燃料供給装置が示されている。しかし、このように、燃料油を噴射するための燃料噴射ポンプ及び燃料噴射弁と、メタノールを噴射するための二次燃料噴射ポンプ及び二次燃料噴射弁を設けると、燃料供給装置の構造が複雑になるため、燃料供給装置を燃焼室の周辺に配置することが困難になる。
【0005】
そこで、下記の特許文献1では、重油等の燃料油とメタノール等の低着火性燃料を混合して混合燃料を生成した後、この混合燃料を燃料噴射部からシリンダ内へ噴射する燃料供給装置が提案されている。これにより、燃料油と低着火性燃料の2系統からなる複雑な構造が不要となるため、燃料噴射装置の配置が容易になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-132221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の特許文献1の段落0035には、「低着火性燃料のLPGやメタノールは、燃料油としての重油や軽油のような重質燃料と極性が類似しており、両者はよく混合する。」と記載されている。しかし、メタノールと重油等の化石燃料とは相溶性が低いため、これらを均質に混合することは極めて困難である。そのため、メタノールと化石燃料との混合燃料は、組成(メタノールと化石燃料との比率)が場所によってバラつきやすく、このような混合燃料をエンジンの燃焼室に供給すると、燃焼状態が不安定となるおそれがある。
【0008】
本発明は、内燃機関に供給されるメタノール系燃料の着火性を高めると共に、燃焼状態を安定させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、バイオディーゼル燃料とメタノールとの相溶性が高い点に着目し、メタノールにバイオディーゼル燃料を助燃剤として配合するという着想に至った。この知見に基づいて、本発明は、メタノールと、前記メタノール中に溶け込んだバイオディーゼル燃料とを有する内燃機関用燃料を提供する。
【0010】
上記のように、メタノールとバイオディーゼル燃料は相溶性が高いため、これらを混合すると、メタノールにバイオディーゼル燃料が溶け込む。これにより、メタノール中にバイオディーゼル燃料が均一に分散されるため、燃料の着火性が向上すると共に、内燃機関の燃焼室内での燃焼状態を安定させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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