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公開番号2024092085
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022207761
出願日2022-12-26
発明の名称V字型水封弁及びV字型水封弁の給水方法
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16K 13/10 20060101AFI20240701BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ガス溜まりが形成される側の反対側のガス配管にガスが漏洩することを抑制できるV字型水封弁及びV字型水封弁の給水方法を提供する。
【解決手段】ガス配管の途中に設置されてガスを遮断するV字型水封弁10であって、ガス配管に接続されるV字形状の配管12と、V字形状の配管12に水を供給する給水管14と、給水管14より上方に設けられ、溢れた水を溢水する溢水管16と、を有し、給水管14及び溢水管16は、水封されてガス溜まり20が形成される側Aの反対側BのV字形状の配管12に接続される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガス配管の途中に設置されてガスを遮断するV字型水封弁であって、
前記ガス配管に接続されるV字形状の配管と、
該V字形状の配管に給水する給水管と、
該給水管より上方に設けられ溢れた水を溢水する溢水管と、
を有し、
前記給水管及び前記溢水管は、水封されてガス溜まりが形成される側の反対側の前記V字形状の配管に設けられる、V字型水封弁。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
ガス配管の途中に設置されてガスを遮断するV字型水封弁の給水方法であって、
前記V字型水封弁によって水封されてガス溜まりが形成される側の反対側から給水及び溢水し、前記給水される位置よりも高い位置から溢水する、V字型水封弁の給水方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス配管の途中に設置されてガスを水封するV字型水封弁及びV字型水封弁の給水方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
鉄鋼の生産において、高炉や転炉等からは大量のガスが発生し、これらガスは長距離に渡るガス配管内を輸送され、加熱炉や発電設備等に供給され利用される。このようなガス配管による輸送途中でガスを遮断するためにV字型水封弁が設置される。このV字型水封弁はV字形状の配管で構成され、給水管からV字形状の配管に給水し、水を貯留させることで、ガス配管を水封してガスを遮断する。
【0003】
ガス配管のガスを遮断するV字型水封弁として、特許文献1には、ガス溜まりが形成される側であって、水封水の水面と同じ高さに給水管が設けられ、当該給水管の反対側であって、給水管と同じ高さに溢水する溢水管が設けられるV字型水封弁が開示されている。また、V字形状の配管の真下には、水封を開放する際に水封水を排出する排水管が設けられている。さらに、特許文献2には、給水管より給水を行って、溢流口から溢流することにより、一定の水位を保持するV字型水封弁が開示されている。該V字型水封弁は、給水管が溢流口より高い位置にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭63-048072号公報
特公昭46-042819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1及び特許文献2に開示されたV字型水封弁では、給水管から給水される水は、ガス溜まりが形成される側においても、貯留された水封水の水面に向かって放水される。ガス配管内を搬送されるガスがV字型水封弁によって遮断されることでガス溜まりが形成されるが、このガス溜まりのガスが、給水される水に巻き込まれて当該水に溶解する。さらに、給水により水封水の水面が振動することで、ガス溜まりのガスの水封水への溶解が促進される。このように、水封水にガスが溶解していき、水封水のガス濃度がガスの水溶解度を超えるとガスが水封水から放出され、これにより、ガス溜まりが形成される側の反対側のガス配管にもガスが漏洩するという課題があった。本発明はこのような課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、ガス溜まりが形成される側の反対側のガス配管にガスが漏洩することを抑制できるV字型水封弁及びV字型水封弁の給水方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段は、以下の通りである。
[1] ガス配管の途中に設置されてガスを遮断するV字型水封弁であって、前記ガス配管に接続されるV字形状の配管と、該V字形状の配管に給水する給水管と、該給水管より上方に設けられ溢れた水を溢水する溢水管と、を有し、前記給水管及び前記溢水管は、水封されてガス溜まりが形成される側の反対側の前記V字形状の配管に設けられる、V字型水封弁。
[2] ガス配管の途中に設置されてガスを遮断するV字型水封弁の給水方法であって、前記V字型水封弁によって水封されてガス溜まりが形成される側の反対側から給水及び溢水し、前記給水される位置よりも高い位置から溢水する、V字型水封弁の給水方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るV字型水封弁及びV字型水封弁の給水方法では、ガス溜まりが形成される側の反対側から給水するので、給水される水が前記ガスを巻き込むことがない。しかも、給水する位置よりも高い位置で溢水するので、給水する位置は水封水の水面よりも低い位置になる。このように、水封水の水面よりも低い位置から給水し、さらに、ガス溜まりが形成される側の反対側から給水するので、ガス溜まり側の水封水の水面に振動を与えることが抑制され、ガスを巻き込むこともない。これらのことにより、水封水へのガスの溶解が抑制され、ガス溜まりが形成される側の反対側のガス配管にガスが漏洩することを抑制できる。また、ガス溜まりが形成される側の反対側から溢水するので、ガス溜まり側のガスが溶解し易い水封水をそのまま溢水することがない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施形態に係るV字型水封弁を示す断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を説明する。以下の実施形態は、本発明の好適な一例を示すものである。
【0010】
図1は、本実施形態に係るV字型水封弁を示す断面模式図である。V字型水封弁10は、例えば、COガスやH

ガスを搬送するガス配管30の途中に設置され、当該ガス配管30内を搬送される上記ガスを遮断するのに用いられる。ガス配管30を搬送されるガスがV字型水封弁10の水封水18によって水封、遮断されることで、ガス配管30にはガス溜まり20が形成される。なお、図1において、AはV字型水封弁10のガス溜まり20が形成される側であり、Bはその反対側である。また、Gは、ガス配管30中を搬送されるガスの搬送方向を示す。
(【0011】以降は省略されています)

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