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公開番号2024088575
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2023125572
出願日2023-08-01
発明の名称流路切換弁
出願人マレリ株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類F16K 11/085 20060101AFI20240625BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】シール性を損なうことなく、回転軸への負荷を増加させない流路切換弁を提供する。
【解決手段】流路切換弁1は、円筒状の内壁部11aを有し周方向に複数のポート40が開口する本体部11と、本体部11の中心軸A方向の一端を覆う底部12と、本体部11の中心軸A方向の他端を覆う蓋部13と、を有するハウジング10と、ハウジング10の内部に中心軸Aまわりに回動可能に収容され、中心軸Aを中心として配置される一組の第1弁体21及び第2弁体22を有し、内壁部11aに摺接して複数のポート40の連通状態を切り換える弁体20と、中心軸A方向に延設し、第1弁体21と第2弁体22とをそれぞれ径方向に移動可能に接続すると共に、その回転により第1弁体21及び第2弁体22の回動位置を切り換える回転軸30と、第1弁体21と第2弁体22とを内壁部11aに向かって付勢するコイルばね25と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
流路切換弁であって、
円筒状の内壁部を有し周方向に複数のポートが開口する本体部と、前記本体部の中心軸方向の一端を覆う底部と、前記本体部の前記中心軸方向の他端を覆う蓋部と、を有するハウジングと、
前記ハウジングの内部に前記中心軸まわりに回動可能に収容され、前記中心軸を中心として配置される一組の第1弁体及び第2弁体を有し、前記内壁部に摺接して前記複数のポートの連通状態を切り換える弁体と、
前記中心軸方向に延設し、前記第1弁体と前記第2弁体とをそれぞれ径方向に移動可能に接続すると共に、その回転により前記第1弁体及び前記第2弁体の回動位置を切り換える回転軸と、
前記第1弁体と前記第2弁体とを前記内壁部に向かって付勢する付勢部材と、
を備える、
流路切換弁。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の流路切換弁であって、
前記第1弁体と前記第2弁体とは、前記中心軸を中心として対向する位置に配置されて前記対向する方向に移動可能であり、
前記付勢部材は、前記第1弁体と前記第2弁体との間に配置されて前記第1弁体と前記第2弁体とを互いに前記内壁部に向かって付勢する、
流路切換弁。
【請求項3】
請求項2に記載の流路切換弁であって、
前記第1弁体及び前記第2弁体は、前記回転軸が挿入される挿入孔を各々有し、
前記回転軸が前記挿入孔に挿入された状態で、前記回転軸の先端部と前記挿入孔との間には、前記対向する方向に隙間を有し、
前記第1弁体と前記第2弁体とが対向する方向とは直交する方向においては、前記回転軸の先端部と前記挿入孔とは隙間なく当接する、
流路切換弁。
【請求項4】
請求項2に記載の流路切換弁であって、
前記ハウジングの内部は、
前記第1弁体と前記内壁部に囲繞された第1空間と、前記第2弁体と前記内壁部に囲繞された第2空間と、前記第1弁体と前記第2弁体と前記内壁部とに囲繞された第3空間と、に分割される、
流路切換弁。
【請求項5】
請求項4に記載の流路切換弁であって、
前記第1弁体は第1シール部を有し、前記第1空間が、前記第1シール部と前記内壁部とに囲繞されて流体が流通する空間である第1流路を構成し、
前記ポートは、前記回転軸を中心として互いに所定の角度をもって配置される第1ポート及び第2ポートを有し、
前記第1弁体は、前記回転軸の回転により、前記第1ポートと前記第2ポートとを前記第1流路により連通させる第1状態と、前記第1ポートと前記第2ポートとが連通しない第2状態と、を切り換える、
流路切換弁。
【請求項6】
請求項5に記載の流路切換弁であって、
前記第2弁体は第2シール部を有し、前記第2空間が、前記第2シール部と前記内壁部とに囲繞されて流体が流通する空間である第2流路を構成し、
前記ポートは、前記第1ポート及び前記第2ポートと前記中心軸に対称となる位置に配置され、前記回転軸を中心として互いに所定の角度をもって配置される第3ポート及び第4ポートを更に有し、
前記第1状態において、前記第2弁体が前記第3ポートと前記第4ポートとを前記第2流路により連通させ、前記第2状態において、前記第2弁体が、前記第3ポートと前記第4ポートとを連通させない、
流路切換弁。
【請求項7】
請求項6に記載の流路切換弁であって、
前記第3空間が、前記第1弁体と前記第2弁体と前記内壁部との間に流体が流通する第3流路を構成し、
前記ポートは、前記第1ポートと前記第3ポートとの間に配置される第5ポートと、前記第2ポートと前記第4ポートとの間に配置される第6ポートと、を更に有し、
前記第3流路は、前記第5ポートと前記第6ポートとを連通させる、
流路切換弁。
【請求項8】
請求項4に記載の流路切換弁であって、
前記第1空間と前記第2空間との少なくとも一方は、前記複数のポートのうち前記中心軸方向の異なる位置に配置される各々の前記ポートに連通するように設けられ、
前記付勢部材は、複数設けられて前記中心軸方向に離間した二か所に配置される、
流路切換弁。
【請求項9】
請求項8に記載の流路切換弁であって、
複数の前記付勢部材の中心軸は、前記ポートの中心軸と前記中心軸方向の位置が一致するように配置される、
流路切換弁。
【請求項10】
請求項9に記載の流路切換弁であって、
複数の前記付勢部材のうち、前記弁体が流体の圧力を受ける受圧面積が大きい前記中心軸方向の位置に設けられる一方は、前記受圧面積が小さい前記中心軸方向の位置に設けられる他方よりも付勢力が大きい、
流路切換弁。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流体の流路を切り換える流路切換弁に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、円筒形状の弁本体と、回転軸線を中心として弁本体に対して回転するように弁本体内に配置された弁プラグと、を備え、弁本体内の側壁に当接するシールが弁プラグに備えられる流路切換弁が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2022-535565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の流路切換弁では、弁本体の壁部に内側からシール部が当接する構造であるので、シール性を高めるためにシール部と壁部との付勢力を高めると、回転軸に直交する方向に力が加わり、回転軸に対する負荷が大きくなるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、シール性を損なうことなく、回転軸への負荷を増加させない流路切換弁を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様によれば、流路切換弁は、円筒状の内壁部を有し周方向に複数のポートが開口する本体部と、前記本体部の中心軸方向の一端を覆う底部と、前記本体部の前記中心軸方向の他端を覆う蓋部と、を有するハウジングと、前記ハウジングの内部に前記中心軸まわりに回動可能に収容され、前記中心軸を中心として配置される一組の第1弁体及び第2弁体を有し、前記内壁部に摺接して前記複数のポートの連通状態を切り換える弁体と、前記中心軸方向に延設し、前記第1弁体と前記第2弁体とをそれぞれ径方向に移動可能に接続すると共に、その回転により前記第1弁体及び前記第2弁体の回動位置を切り換える回転軸と、前記第1弁体と前記第2弁体とを前記内壁部に向かって付勢する付勢部材と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
上記態様によれば、弁体を構成する第1弁体と第2弁体とが中心軸を中心として配置され、付勢部材によって内壁部に向かって付勢されるので、回転軸に対して曲げ方向の負荷が発生しないようにすることができ、付勢力により、第1弁体と第2弁体とのシール性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る流路切換弁の斜視図である。
図2は、流路切換弁の透視斜視図である。
図3は、弁体及び回転軸の斜視図である。
図4は、弁体の分解斜視図である。
図5は、流路切換弁の横方向断面図である。
図6は、流路切換弁の縦方向断面図である。
図7は、流路切換弁の横方向断面図である。
図8は、流路切換弁の横方向断面図である。
図9は、第1の実施形態の変形例の流路切換弁の横方向断面図である。
図10は、変形例の流路切換弁の横方向断面図である。
図11は、第1の実施形態の別の変形例の流路切換弁の横方向断面図である。
図12は、別の変形例の流路切換弁の横方向断面図である。
図13は、第1の実施形態の更に別の変形例の流路切換弁の横方向断面図である。
図14は、更に別の変形例の流路切換弁の横方向断面図である。
図15は、更に別の変形例の流路切換弁の横方向断面図である。
図16は、更に別の変形例の流路切換弁の横方向断面図である。
図17は、本発明の第2の実施形態に係る流路切換弁の斜視図である。
図18は、図17における分解斜視図である。
図19は、図17におけるXIX-XIX断面図である。
図20は、流路切換弁の平面図であり、ハウジングから蓋部を取り外した状態を示す図である。
図21は、弁体と回転軸と付勢部材とを組み立てた状態の斜視図である。
図22は、図21における分解斜視図である。
図23Aは、第1弁体の平面図である。
図23Bは、第1弁体の正面図である。
図24は、図23BにおけるXXIV-XXIV断面図である。
図25Aは、第2弁体の平面図である。
図25Bは、第2弁体の正面図である。
図26は、本発明の第2の実施形態の変形例の流路切換弁において、弁体と回転軸と付勢部材とを組み合わせた状態の斜視図である。
図27は、図26における分解斜視図である。
図28は、図26における平面図である。
図29は、本発明の第2の実施形態の別の変形例の流路切換弁の平面図である。
図30は、図29における回転軸の斜視図である。
図31は、本発明の第2の実施形態の更に別の変形例の流路切換弁の平面図であり、ハウジングから蓋部を取り外した状態を示す図である。
図32は、流路切換弁が適用される流体回路の例について説明する構成図である。
図33は、流路切換弁の第1~第3連通状態について説明する構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の各実施形態について説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
以下、図1から図16を参照して、本発明の第1の実施形態に係る流路切換弁1について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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