TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024032129
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-12
出願番号2022135609
出願日2022-08-29
発明の名称チューブ
出願人株式会社トヨックス
代理人個人
主分類F16L 11/04 20060101AFI20240305BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】肉厚が均一で使用時に負荷が特定箇所に集中せず、ピンチバルブ装置に使用した場合にも耐久性が高いチューブを提供する。
【解決手段】長手方向に一定形状の長尺物であり、内側を長手方向に貫通する流路12と、流路12の周囲を囲む樹脂部13とを有する。樹脂部13は、流路12の径方向に積層する複数の延伸膨張ポリテトラフルオロエチレン層16と、ポリテトラフルオロエチレン層16の層間を接着するエラストマー層18が交互に積層された積層体から成る。エラストマー層18は少なくとも1種のエラストマーから成り、ポリテトラフルオロエチレン層16の空隙に、エラストマーの一部が含浸している。流路12の径方向で互いに交差する少なくとも4方向の樹脂部13の肉厚の平均値と、4方向の内の互いに対向する肉厚から算出した肉厚比率と、ポリテトラフルオロエチレン層16とエラストマー層18の積層数が所定の条件を満たしている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
長手方向に一定形状の長尺物であり、内側を長手方向に貫通する流路と、前記流路の周囲を囲む樹脂部を備えているピンチバルブ装置用のチューブにおいて、
前記樹脂部は、前記流路の径方向に積層する複数の延伸膨張ポリテトラフルオロエチレン層と、前記ポリテトラフルオロエチレン層の層間を接着するエラストマー層が交互に積層された積層体として構成され、前記エラストマー層は少なくとも1種のエラストマーから成り、前記ポリテトラフルオロエチレン層は空隙を有し、前記空隙には前記エラストマーの一部が含浸され、
前記樹脂部の、前記流路の径方向で互いに交差する少なくとも4方向の肉厚の平均値を算出し、4方向の内の互いに対向する前記肉厚から算出した肉厚比率と、前記ポリテトラフルオロエチレン層と前記エラストマー層の積層数について、
前記肉厚の平均値が0.5mm以上2.8mm未満の場合、前記肉厚比率は1.0~1.2であり、前記肉厚の平均値が2.8mm以上10.3mm未満の場合、前記肉厚比率は1.0~1.1であり、
さらに、前記積層数については、
前記肉厚の平均値が0.5mm以上1.4mm未満の場合、前記積層数は5以上35未満であり、
前記肉厚の平均値が1.4mm以上2.0mm未満の場合、前記積層数は14以上50未満であり、
前記肉厚の平均値が2.0mm以上2.8mm未満の場合、前記積層数は20以上70未満であり、
前記肉厚の平均値が2.8mm以上4.0mm未満の場合、前記積層数は28以上100未満であり、
前記肉厚の平均値が4.0mm以上6.2mm未満の場合、前記積層数は40以上155未満であり、
前記肉厚の平均値が6.2mm以上7.7mm未満の場合、前記積層数は62以上193未満であり、
前記肉厚の平均値が7.7mm以上10.3mm未満の場合、前記積層数は77以上258未満であることを特徴とするチューブ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体等が流通する配管の開閉弁として機能するピンチバルブ装置に適用されるチューブに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
ピンチバルブ装置は、シリコンゴム等の弾性力の強いチューブを外部から機械的に押しつぶす又は挟む等して当該チューブの内部の流路を閉ざすことにより、流路の閉弁操作を行うバルブである。このようなバルブは、例えば、食料品、乳飲料、医薬、化粧品等を生産するプラントの配管に取り付けられて使用される。
【0003】
一般的なピンチバルブ装置は、液体や粉体を流す配管を含むラインに装備されることから、当該ピンチバルブ装置の内部で目詰まりを生じないこと、装置内部の洗浄が容易であること、及び装置の分解組立が容易であること等の要件が求められる。
【0004】
これらの点に優れたピンチバルブ装置として、例えば、特許文献1に開示されているように、円盤形状のバルブハウジングと、バルブハウジングの内部に回転自在に配設されたローターと、ローターの内側に配設され弾性材料でつくられたチューブと、チューブの中央部の外側に揺動自在に配設された1対のピンチレバーと、1対のピンチレバーでチューブを挟み込む方向に駆動する挟持手段であるピンチレバーを備えたピンチバルブ装置が公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5363692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されているピンチバルブ装置においては、チューブをいったんバルブハウジングに取り付けると、当該チューブの取り付け位置が固定されるため、常にチューブの同一箇所が1対のピンチレバーによって挟み込まれる(ピンチされる)こととなる。このような使用状態で繰り返しのバルブの開閉動作を長時間にわたって実行すると、チューブ表面のピンチレバーが接触する部分のみが負荷を受けて消耗又は摩耗して、最終的には破断してしまうなどの耐久性の課題を有していた。
【0007】
また、チューブ内に高圧の流体等が流れる場合には、ピンチバルブ装置の構成要素の中ではチューブが最も柔らかい材料で形成されているため、当該流体等の圧力がチューブに作用するとチューブが膨らんで変形し、破断に至ることがあるという課題もあった。さらに、チューブ内が負圧又は真空になり、チューブ自体が内側に収縮した場合も、使用上の障害が発生する場合があった。
【0008】
このため、チューブに上記障害等が発生した場合にはチューブの交換が必要となり、チューブの交換頻度が高くなると、消耗品としてのチューブにかかるコストが高くなってしまうという問題点があった。
【0009】
本発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、肉厚が均一で使用時に負荷が特定箇所に集中せず、ピンチバルブ装置に使用した場合にも耐久性が高いチューブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、長手方向に一定形状の長尺物であり、内側を長手方向に貫通する流路と、前記流路の周囲を囲む樹脂部を備えているピンチバルブ装置用のチューブであって、前記樹脂部は、前記流路の径方向に積層する複数の延伸膨張ポリテトラフルオロエチレン層と、前記ポリテトラフルオロエチレン層の層間を接着するエラストマー層が交互に積層された積層体として構成され、前記エラストマー層は少なくとも1種のエラストマーから成り、前記ポリテトラフルオロエチレン層は空隙を有し、前記空隙には前記エラストマーの一部が含浸され、前記樹脂部の、前記流路の径方向で互いに交差する少なくとも4方向の肉厚の平均値を算出し、4方向の内の互いに対向する前記肉厚から算出した肉厚比率と、前記ポリテトラフルオロエチレン層と前記エラストマー層の積層数が以下の条件を満たすチューブである。
前記肉厚の平均値が0.5mm以上2.8mm未満の場合、前記肉厚比率は1.0~1.2であり、前記肉厚の平均値が2.8mm以上10.3mm未満の場合、前記肉厚比率は1.0~1.1である。
さらに、前記積層数については、前記肉厚の平均値が0.5mm以上1.4mm未満の場合、前記積層数は5以上35未満であり、前記肉厚の平均値が1.4mm以上2.0mm未満の場合、前記積層数は14以上50未満であり、前記肉厚の平均値が2.0mm以上2.8mm未満の場合、前記積層数は20以上70未満であり、前記肉厚の平均値が2.8mm以上4.0mm未満の場合、前記積層数は28以上100未満であり、前記肉厚の平均値が4.0mm以上6.2mm未満の場合、前記積層数は40以上155未満であり、前記肉厚の平均値が6.2mm以上7.7mm未満の場合、前記積層数は62以上193未満であり、前記肉厚の平均値が7.7mm以上10.3mm未満の場合、前記積層数は77以上258未満である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
脚装置
2か月前
個人
配管固定金具
2か月前
個人
ポール制振装置
3か月前
個人
家具
1か月前
個人
ジャイロの軸受装置
1か月前
個人
アンカーボルト
18日前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁
23日前
カヤバ株式会社
緩衝器
2か月前
カヤバ株式会社
ダンパ
26日前
カヤバ株式会社
バルブ
26日前
株式会社フジキン
バルブ装置
18日前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
株式会社ジェイテクト
玉軸受
3か月前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
マフレン株式会社
自動給脂器
1か月前
日東精工株式会社
シールねじ
3か月前
日星電気株式会社
多層チューブ
2か月前
株式会社奥村組
制振機構
3か月前
イワブチ株式会社
締結具
3か月前
株式会社不二工機
電磁弁
2か月前
株式会社ナジコ
自在継手
1か月前
個人
圧入成形物の製造法
1か月前
株式会社奥村組
制振機構
3か月前
株式会社不二工機
電動弁
1か月前
株式会社テイエルブイ
熱応動弁
2か月前
株式会社エステック
減速機
1か月前
個人
束ねばね
18日前
井関農機株式会社
作業車両
26日前
日本精工株式会社
転動装置
3か月前
日東工器株式会社
防振構造
18日前
個人
穴なしナットと芯なしボルト
3か月前
明正工業株式会社
ねじ部材
3か月前
株式会社テイエルブイ
複座弁装置
2か月前
株式会社伊藤製作所
連結具
1か月前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
3日前
続きを見る