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公開番号2024087393
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-01
出願番号2022202194
出願日2022-12-19
発明の名称車両用衝撃吸収部材
出願人豊田鉄工株式会社
代理人個人
主分類F16F 7/12 20060101AFI20240624BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】エネルギ吸収性能を向上できる。
【解決手段】車両用衝撃吸収部材20は、第1方向(前後方向L)に延在する本体部40と、第1方向における本体部40の先端を覆うとともに衝突荷重を受ける受け部50とを有する。受け部50は、本体部40よりも低い剛性を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に延在する本体部と、
前記第1方向における前記本体部の先端を覆うとともに衝突荷重を受ける受け部と、を有し、
前記受け部は、前記本体部よりも低い剛性を有する、
車両用衝撃吸収部材。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記本体部は、強化繊維に樹脂を含浸させて形成された複数の繊維強化樹脂層が前記第1方向に直交する面方向に互いに積層された板状であり、前記面方向において曲がった形状の曲げ部を有し、
前記面方向における前記本体部の断面は、開断面である、
請求項1に記載の車両用衝撃吸収部材。
【請求項3】
前記曲げ部は、前記面方向において屈曲した形状の屈曲部であり、
前記受け部の先端面は、前記第1方向において前記屈曲部と重なる部分に、切欠部を有する、
請求項2に記載の車両用衝撃吸収部材。
【請求項4】
前記受け部は、前記第1方向の先端側ほど先細の断面形状を有する、
請求項2に記載の車両用衝撃吸収部材。
【請求項5】
前記受け部は、熱可塑性の樹脂製である、
請求項2に記載の車両用衝撃吸収部材。
【請求項6】
前記第1方向における前記本体部の基端に設けられ、前記受け部と同一の樹脂製の台座部と、
前記台座部と前記受け部とを連結するとともに、前記受け部と同一の樹脂製の連結部と、を有し、
前記連結部は、前記本体部の表面に設けられている、
請求項5に記載の車両用衝撃吸収部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用衝撃吸収部材に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、圧縮荷重を受ける金属製または樹脂製の中空円筒体のエネルギ吸収構造が開示されている。中空円筒体は、トリガと、中空円筒部と、複数の溝とを有している。トリガは、中空円筒体の開口端部に設けられ、開口端に近づくほど外周側に位置するように傾斜している。中空円筒部は、トリガに対して開口端とは反対側に連なっている。複数の溝は、トリガと中空円筒部とにおいて軸線方向に沿って延びるとともに、周方向において互いに間隔をあけて設けられている。溝のうち中空円筒部に形成される部分は、中空円筒部を厚さ方向において貫通していない。
【0003】
中空円筒体に対して軸荷重が作用すると、中空円筒部には、曲げモーメントが作用するとともに、周方向に沿って溝を押し開く引っ張り力が作用する。これにより、中空円筒部の溝には、亀裂が生ずるようになる。この亀裂は、軸荷重の作用により、軸線方向において進行する。また、トリガは、上記曲げモーメントの作用により、開口端側から外周側に曲がることで、渦巻き状に巻回されて変形する。このようにして、渦巻き状の変形と亀裂の進展とにより、エネルギが吸収される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-19074号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の中空円筒体においては、軸荷重を受けた際に初期荷重が急激に増大するため、中空円筒部が座屈しやすい。このため、エネルギ吸収性能を向上させる上で改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための車両用衝撃吸収部材は、第1方向に延在する本体部と、前記第1方向における前記本体部の先端を覆うとともに衝突荷重を受ける受け部と、を有し、前記受け部は、前記本体部よりも低い剛性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、一実施形態の車両用衝撃吸収部材の断面図である。
図2は、図1の車両用衝撃吸収部材の斜視図である。
図3は、図1の車両用衝撃吸収部材の斜視図である。
図4は、図1の車両用衝撃吸収部材の本体部の層構成を示す斜視断面図である。
図5(a)は、変形前の衝撃吸収部材の断面図であり、図5(b)は、変形後の衝撃吸収部材の断面図である。
図6は、本実施形態及び比較例の衝撃吸収部材の変位量と荷重との関係をそれぞれ示すグラフである。
図7は、本実施形態及び比較例の衝撃吸収部材の変位量と荷重との関係をそれぞれ示すグラフである。
第1変更例の車両用衝撃吸収部材の斜視図である。
第2変更例の車両用衝撃吸収部材の斜視図である。
第3変更例の車両用衝撃吸収部材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1~図7を参照して、車両用衝撃吸収部材(以下、衝撃吸収部材20という)の一実施形態について説明する。
以降において、車両の前後方向を前後方向Lとし、車両の方向を車幅方向Wとし、車両が水平面上に位置しているときの車両の上下方向を上下方向Zとして説明する。また、前後方向Lにおける前側及び後側を、それぞれ単に「前側」及び「後側」とし、上下方向Zにおける上側及び下側を、それぞれ単に「上側」及び「下側」として説明する。
【0009】
図1に示すように、車両の前部には、前側から順に、バンパリインフォースメント10、衝撃吸収部材20、及びフロントサイドメンバ11が設けられている。すなわち、衝撃吸収部材20は、前後方向Lにおいてバンパリインフォースメント10とフロントサイドメンバ11とにより挟まれている。
【0010】
図1~図3に示すように、衝撃吸収部材20は、第1方向に延在する本体部40と、第1方向における本体部40の先端を覆うとともに衝突荷重を受ける受け部50とを有する。受け部50は、本体部40よりも低い剛性を有する。本実施形態では、前後方向Lが、[課題を解決するための手段]における第1方向に相当する。また、衝撃吸収部材20は、台座部30と連結部60とを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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