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公開番号2024086782
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-28
出願番号2024060569,2022095464
出願日2024-04-04,2017-11-27
発明の名称積層体、積層体の製造方法、樹脂フィルムの製造方法、プラスチック成形品、ディスプレイ、センサー、および製造工程用材料
出願人東レ株式会社
代理人
主分類B32B 27/30 20060101AFI20240621BHJP(積層体)
要約【課題】
本発明は、柔軟でありながら、搬送性に優れた積層体に関する。
【解決手段】
支持基材の少なくとも一方の面に、樹脂層を有する積層体であって、以下の条件1から条件5のすべてを満たすことを特徴とする、積層体。
条件1: 樹脂層の5%歪み応力SFが10MPa以下。
条件2: 積層体の5%歪み応力SLが20MPa以上。
条件3: 支持基材と樹脂層の間の剥離力Rbが1,000mN/50mm以下。
条件4: 積層体の150℃における長手方向熱収縮率が2.0%以下。
条件5: 積層体のヘイズが15%以下。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
支持基材の少なくとも一方の面に、樹脂層を有する積層体であって、以下の条件1から条件5、条件10、および条件11-2のすべてを満たすことを特徴とする、積層体。
条件1: 樹脂層の5%歪み応力SFが0.01MPa以上10MPa以下。
条件2: 積層体の5%歪み応力SLが20MPa以上。
条件3: 支持基材と樹脂層の間の剥離力Rbが1,000mN/50mm以下。
条件4: 積層体の150℃における長手方向熱収縮率が2.0%以下。
条件5: 積層体のヘイズが15%以下。
条件10:動的粘弾性法における、樹脂層のガラス転移温度が0℃以下。
条件11-2: 樹脂層が、ウレタン(メタ)アクリレートを硬化させてなる樹脂組成物である。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
以下の条件6を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の積層体。
条件6: 変形量20%での引張試験法における、樹脂層の弾性復元率が70%以上。
【請求項3】
以下の条件7および条件8を満たすことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の積層体。
条件7: 変形量100%での応力緩和試験法における、樹脂層の歪み量100%に伸張したときの応力F

と、その状態で1時間保持後の応力F

の比率である応力保持率F

/F

×100が、70%以上である。
条件8: 変形量100%でのヒステリシス試験法における、樹脂層を歪み量100%に伸張し、10秒間保持後に解放したときの伸張時と解放時の応力-歪み曲線に囲まれたヒステリシス面積が、1.0MPa未満である。
【請求項4】
以下の条件9を満たすことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の積層体。
条件9: 30℃における樹脂層の寸法を基準としたとき、150℃における樹脂層の寸法変化率について、その絶対値が10%以下。
【請求項5】
前記ウレタン(メタ)アクリレートの数平均分子量が3,000以上である、請求項1から請求項4のいずれかに記載の積層体。
【請求項6】
以下の条件12を満たすことを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれかに記載の積層体。
条件12: 支持基材の少なくとも一方の表面に、離型層を有しており、支持基材と樹脂層が離型層を介して接している。
【請求項7】
支持基材の少なくとも一方の面に、樹脂層を形成する積層体の製造方法であって、以下の条件13を満たすことを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれかに記載の積層体の製造方法。
条件13: 塗料組成物を支持基材上に塗布することにより、樹脂層が形成される。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、柔軟性と搬送性を両立する積層体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピューターおよび液晶テレビ等、ディスプレイ搭載機器や、様々なデバイスの普及が広く進んでおり、それらの構成部材として、合成樹脂等からなるフィルムやシート材料が多数用いられている。このような状況の中、近年ではフレキシブルデバイス・ウェアラブルデバイスの研究開発が活発に行われており、変形可能な機器や部材の開発が進められている。
【0003】
このような状況のため、従来のディスプレイやデバイスに使用されてきた材料では適用困難な技術領域が新たに生まれると考えられるため、高い柔軟性や伸縮性を有する新しい材料へのニーズが高まっていくものと予想される。
【0004】
一方、柔軟性や伸縮性を有する既存材料の例として、特許文献1には「第1のポリエチレンからなる層と、前記第1のポリエチレンからなる層に積層された熱可塑性ポリウレタン層と、前記熱可塑性ポリウレタン層に積層された第2のポリエチレンからなる層と、を少なくとも有する積層体であって、前記第1のポリエチレンの結晶化熱量が前記第2のポリエチレンの結晶化熱量よりも大きいことを特徴とする熱可塑性ポリウレタン層を有する積層体。」が提案されている。
【0005】
また、非特許文献1にはいわゆる「シリコーン材料」が挙げられており、シリコーン材料の一例としてシリコーンゴムを使ったシート材料が提案されている。
【0006】
また、特許文献2には「スチレン成分が65~95質量%含まれるスチレン-ブタジエン-スチレン共重合体(SBS-A)と、スチレン成分が5~40質量%含まれるスチレン-ブタジエン-スチレン共重合体(SBS-B)を、(SBS-A)/(SBS-B)=75/25~95/5の組成比で混合したSBS樹脂組成物と、前記SBS樹脂組成物100質量部に対して20~45質量部の割合で配合されたフィラー(C)とを含み、比重が1.10~1.32とされていることを特徴とする弾性フィルム。」が提案されている。
【0007】
また、特許文献3には「ウレタン樹脂、有機溶剤、水およびフッ素系界面活性剤の混合物をポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルムまたはメチルペンテンポリマーフィルムのいずれか一種のフィルムであって、片面に粘着剤を有する基材に塗布、加温することにより得られる発泡体を前記基材上に有する発泡ウレタンシートであって、前記有機溶剤がトルエンとメチルエチルケトンの混合溶液であり、前記発泡体が連続通気構造の微細セルで構成されることを特徴とする発泡ウレタンシート。」が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2013-91223号公報
特開2008-88293号公報
特開2014-231170号公報
【非特許文献】
【0009】
シリコーンハンドブック 株式会社日刊工業新聞社 1990
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1に提案されている材料について本発明者らが確認したところ、一定の柔軟性や伸縮性は確認できたものの、高温時の耐熱性が不足しており、ディスプレイやデバイスの部材として適用するために必要な、加熱を伴う後加工に不適であった。
(【0011】以降は省略されています)

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