TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024086452
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022201585
出願日2022-12-16
発明の名称組織採取デバイスおよび組織採取方法
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人
主分類A61B 10/02 20060101AFI20240620BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】適切な量の組織を効率よく採取できる組織採取デバイスおよび組織採取方法を提供する。
【解決手段】組織採取デバイス10は、変形可能であって、鋭利な刃先33および刃先33から縁部に沿って両方向へ延びる刃部34を備える板状の切断部30と、切断部30を巻いた状態で格納可能であり、切断部30を突出させる開口部26が形成され、生体に刺さる穿刺方向Xへ突出する針状の筐体20と、外部へ露出する持ち手42を備え、切断部30に連結されて切断部30を格納部23の内部で回転させる操作部40と、を有し、切断部30は、筐体20に格納された第1状態から回転することで開口部26から突出して筐体20を巻いて囲む第2状態に変形可能であり、第2状態において、切断部30の穿刺方向X側に配置される縁部が筐体20の外表面に接触し、切断部30の穿刺方向Xと反対側に配置される縁部が筐体20の外表面から離れる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
変形可能であって、鋭利な刃先および前記刃先から縁部に沿って両方向へ延びる刃部を備える板状の切断部と、
前記切断部を巻いた状態で格納可能であり、前記切断部を突出させる開口部が形成され、生体に刺さる穿刺方向へ突出する針状の筐体と、
外部へ露出する持ち手を備え、前記切断部に連結されて前記切断部を前記格納部の内部で回転させる操作部と、を有し、
前記切断部は、前記筐体に格納された第1状態から回転することで前記開口部から突出して前記筐体を巻いて囲む第2状態に変形可能であり、
前記第2状態において、前記切断部の穿刺方向側に配置される縁部が前記筐体の外表面に接触し、前記切断部の前記穿刺方向と反対側に配置される縁部が前記筐体の外表面から離れる、組織採取デバイス。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記筐体は、外表面に、前記切断部により切り出される切断対象物の量を示す目盛を有する請求項1に記載の組織採取デバイス。
【請求項3】
前記筐体の前記穿刺方向側の部位は、前記穿刺方向へ向かって縮径する円錐形状である請求項1または2に記載の組織採取デバイス。
【請求項4】
変形可能であって、鋭利な刃先および前記刃先から縁部に沿って両方向へ延びる刃部を備える板状の切断部と、
前記切断部を巻いた状態で格納可能であり、前記切断部を突出させる開口部が形成され、生体に刺さる穿刺方向へ突出する針状の筐体と、
外部へ露出する持ち手を備え、前記切断部に連結されて前記切断部を前記格納部の内部で回転させる操作部と、を有する組織採取デバイスにより、生体から組織を採取する組織採取方法であって、
前記切断部が前記筐体に格納された第1状態で前記筐体を生体に刺し、
前記持ち手を操作して前記切断部を回転させて前記開口部から突出させ、前記刃先および前記刃部により組織を切断しつつ、前記筐体を巻いて囲むように前記切断部を変形させて、前記切断部の穿刺方向側に配置される縁部を前記筐体の外表面に接触させ、前記切断部の前記穿刺方向と反対側に配置される縁部を前記筐体の外表面から離して組織を切り出す、組織採取方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、組織の細胞の採取に利用される組織採取デバイスおよび組織採取方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、例えば、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患による心不全の改善のために、患者自身から筋肉組織を採取して培養した細胞をシート状に形成した医療用シートを作成し、患者の心臓等の患部に移植することが行われている。特許文献1には、回転可能なスクリュー部の先端にカッター部が設けられて、スクリュー部を回転させることでカッター部により組織を剥離させて採取するデバイスが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6258210号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
医療用シートのために組織を採取する際には、通常、2~10gを目安に組織を採取するが、目視で組織の量を予測することは困難である。採取した組織の量が多すぎる場合、余剰組織が生じ、余剰組織を筋分離作業に使用せずに廃棄する必要が生じる。採取した組織の量が少なすぎる場合、医療用シートを作成するために必要な量の細胞を取得できない可能性がある。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、適切な量の組織を効率よく採取できる組織採取デバイスおよび組織採取方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、下記(1)に記載の発明により達成される。
【0007】
(1) 本発明に係る組織採取デバイスは、変形可能であって、鋭利な刃先および前記刃先から縁部に沿って両方向へ延びる刃部を備える板状の切断部と、前記切断部を巻いた状態で格納可能であり、前記切断部を突出させる開口部が形成され、生体に刺さる穿刺方向へ突出する針状の筐体と、外部へ露出する持ち手を備え、前記切断部に連結されて前記切断部を前記格納部の内部で回転させる操作部と、を有し、前記切断部は、前記筐体に格納された第1状態から回転することで前記開口部から突出して前記筐体を巻いて囲む第2状態に変形可能であり、前記第2状態において、前記切断部の穿刺方向側に配置される縁部が前記筐体の外表面に接触し、前記切断部の前記穿刺方向と反対側に配置される縁部が前記筐体の外表面から離れる。
【発明の効果】
【0008】
上記(1)に記載の組織採取デバイスは、筐体を組織に刺して操作部を回転させることで、切断部により切断部と筐体との間の組織を生体から分離するように切断し、適切な量の組織を効率よく採取できる。
【0009】
(2) 上記(1)に記載の組織採取デバイスにおいて、前記筐体は、外表面に、前記切断部により切り出される切断対象物の量を示す目盛を有してもよい。これにより、組織採取デバイスは、針状の筐体を刺される生体の表面を目盛と比較することで、適切な量の組織を生体から正確かつ容易に採取できる。
【0010】
(3) 上記(1)または(2)に記載の組織採取デバイスにおいて、前記筐体の前記穿刺方向側の部位は、前記穿刺方向へ向かって縮径する円錐形状であってもよい。これにより、組織採取デバイスは、小さな抵抗で円滑に生体に刺さることができ、かつ切断部により切り出される組織の量を正確に設定できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

テルモ株式会社
濾過装置および濾過方法
3日前
テルモ株式会社
サイトローテーションシート
10日前
テルモ株式会社
組織採取デバイスおよび組織採取方法
3日前
テルモ株式会社
カテーテルデバイス及び医療システム
10日前
テルモ株式会社
採取組織水切りデバイスおよび採取組織を水切りする方法
3日前
テルモ株式会社
採取組織水切りデバイスおよび採取組織を水切りする方法
3日前
テルモ株式会社
プログラム、情報処理方法、情報処理装置及びモデル生成方法
5日前
テルモ株式会社
カテーテルデバイス、医療システム及びカテーテルデバイスの留置方法
10日前
個人
制御システム、制御装置、制御方法及びプログラム
11日前
テルモ株式会社
細胞状態判定方法、タイミング判定方法、細胞状態判定装置及びタイミング判定装置
12日前
個人
帽子
6か月前
個人
エアリフター
4か月前
個人
聴診器
1か月前
個人
段差昇降装置
4か月前
個人
蓋付きしびん
1か月前
個人
X線用貼付剤
5か月前
個人
逆流防止用具
4か月前
個人
入れ歯
1か月前
個人
肩甲骨下制器具
6か月前
個人
シミ皮膚改善剤
5か月前
個人
介護浴槽
1か月前
個人
入浴介護補助装置
1か月前
個人
鼻腔拡張具
3か月前
個人
透析装置の洗浄方法
6か月前
個人
電動式孫の手
4か月前
個人
透析装置の洗浄方法
5か月前
個人
座椅子脱着式車椅子
1か月前
株式会社コーセー
組成物
4か月前
個人
スプレー式目薬容器
1か月前
個人
アーシング青竹踏台
5か月前
個人
透析装置の洗浄方法
3か月前
株式会社東亜産業
温熱具
4か月前
株式会社いうら
介助リフト
2か月前
株式会社ニデック
眼科装置
6か月前
個人
座椅子型排泄介護装置
6か月前
個人
光脱毛器
4か月前
続きを見る