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公開番号2024014637
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-01
出願番号2022125105
出願日2022-07-20
発明の名称シミ皮膚改善剤
出願人個人
代理人
主分類A61K 8/73 20060101AFI20240125BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】乳酸による副反応を起こすことなく、皮膚のシミ(老人性色素斑などの色素沈着)及びクスミをとるシミ皮膚改善剤を提供する。
【解決手段】乳酸と分子量20万以下のヒアルロン酸を混和したシミ皮膚改善剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
乳酸と分子量20万以下のヒアルロン酸とからなるシミ皮膚改善剤。
続きを表示(約 61 文字)【請求項2】
0.5~5重量%の乳酸と分子量4万~10万のヒアルロン酸からなる請求項1のシミ皮膚改善剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚のシミ(老人性色素斑などの色素沈着)、ソバカス(雀卵斑)及びクスミの改善をはかり、安全に使用できる美白作用に優れたシミ皮膚改善剤に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、皮膚のシミ、ソバカスは、日焼け等により組織中にメラニンが産生することに起因している事が知られている。また、メラニンは、チロシンがチロシナーゼにより酵素的に酸化された後、数段階の反応を経て形成される事も知られている。従って、チロシナーゼの活性を阻害することにより、メラニンの産生を抑制し、皮膚のシミ、ソバカス等の発生を抑制する事ができる。チロシナーゼの活性を阻害する物質として、乳酸が知られている。
【0003】
乳酸により、メラニン産生律速酵素であるチロシナーゼの発現量が抑制され、その結果メラニン量が減少することが報告されている。(非特許文献1)
【0004】
また、細胞内の乳酸が増加すると、メラニンの産生量が減少することが報告されている。(非特許文献2)
【0005】
しかし、乳酸は酸であるため高濃度で使用できない。乳酸を10%以上の濃度で塗布すると酸性度が高くなるため、皮膚に紅斑、色素沈着、瘢痕といった化学熱傷が起こる。そのため低濃度しか使用できず効果を現すことができないという問題があった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
J Invest Dermatol.1993 Feb;100(2 Suppl):150S-155S Tyrosinase gene transcription and its control by melanogenic inhibitors.Ando S,Ando O,Suemoto Y,Mishima Y.
J Biol Chem.2002 Apr 26;277(17):14821-8.Epub 2002 Jan 25.Abnormal acidification of melanoma cells induces tyrosinase retention in the early secretory pathway.Halaban R,Patton RS,Cheng E,Svedine S,Trombetta ES,Wahl ML,Ariyan S,Hebert DN.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、本発明は、乳酸が低濃度であって、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副反応がなく、シミ、ソバカスやクスミの改善することができるシミ皮膚改善剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記目的を達成するために、以下の発明を提供する。本発明のシミ皮膚改善剤は、乳酸と分子量20万以下のヒアルロン酸を混和したシミ皮膚改善剤で上記の目的を達成できることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
本発明のシミ皮膚改善剤は、乳酸を0.05~8重量%と分子量20万以下のヒアルロン酸と混和物が好ましく、乳酸を0.5~5重量%と分子量4万~10万のヒアルロン酸と混和物なら更に好ましい。
【0010】
本発明のシミ皮膚改善剤には、薬効を妨げないもの、若しくは薬効に関係ないものとして、粘性調節として水、ゼラチン、ワセリンなど軟膏用添加剤や化粧品用添加剤として一般的に使用されている香料、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤や湿潤剤を、薬効を損なわない範囲で適宜加えることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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