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公開番号2023178151
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-14
出願番号2022099215
出願日2022-06-03
発明の名称透析装置の洗浄方法
出願人個人
代理人
主分類A61M 1/16 20060101AFI20231207BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】人工透析システムの洗浄滅菌において、ROループを洗浄滅菌するのは困難であった。
【解決手段】RO装置のROタンク内の殺菌灯を消灯し、ROタンクに次亜塩素酸ナトリウムを注入し、洗浄滅菌液を下流の装置に流す。これを透析装置が事後洗工程の間に行う。その30~60分後に殺菌灯を点灯する事で残留する次亜塩素酸ナトリウムを分解する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
人工透析システムにおけるRO装置及びRO配管の洗浄滅菌において、次亜塩素酸ナトリウムのみ、または次亜塩素酸ナトリウムと酸をROタンクに注入し、ROタンク内で希釈混合した液を循環・供給する事で、RO膜・ROタンク・送水ポンプ・配管・サンプルポート・ROループ・RO枝管・多人数用透析液供給装置(セントラル)・AおよびB剤溶解装置内部を洗浄滅菌するための手法。
続きを表示(約 83 文字)【請求項2】
RO装置による洗浄滅菌工程で、ROタンク内の殺菌灯の点灯・消灯を制御する事で、次亜塩素酸ナトリウムの分解速度を制御し、濃度を制御する。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医療における人工透析システムの洗浄滅菌に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
日本における透析は、RO装置、多人数用透析液供給装置(セントラル)、AおよびB剤溶解装置を用いたセントラル方式と呼ばれるやり方が主流だ。
【0003】
透析装置の洗浄滅菌は、各々の装置が単独の独立した工程で行われるのが一般的である。
【0004】
透析システムの上流に位置するRO装置の洗浄滅菌方法として以下のやり方が有る。
ROタンクに次亜塩素酸ナトリウム、又は次亜塩素酸ナトリウムと酸を入れてpH調整された液を入れ希釈し、それを循環する事で、ROタンクや配管を洗浄滅菌する方法がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-130016
特開2004-130017
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
RO膜は次亜塩素酸ナトリウムによる洗浄滅菌をしていないため、菌の温床となっている。
【0007】
ROループの「枝」と呼ばれる分岐流路(ROループと各装置間の流路)を洗浄滅菌するには、RO装置とRO水供給先の各装置の動作を制御し、RO装置から各装置に洗浄滅菌液を流すか、「枝」部末端配管の各装置直前にブロー弁を設けて、「枝」に洗浄滅菌液を流し排出すための施工と制御が必要であった。
【0008】
RO装置内のROタンクとループ配管を次亜塩素酸ナトリウムによる洗浄滅菌を行った後には、(社)日本臨床工学技士会 透析液等安全委員会の透析液清浄化ガイドラインVer.2.00により、次亜塩素酸ナトリウム濃度を0.1ppm以下にする必要がある。
ROタンク内の次亜塩素酸ナトリウム濃度を下げるためには、ROタンク内の液の抜水と補充を2~4回繰り返す必要があった。 次亜塩素酸ナトリウムと酸を混ぜた洗浄滅菌液についても同じことがいえる。
【0009】
透析施設に排水中和施設が無い場合、ROタンクから供給される洗浄滅菌液が次亜塩素酸ナトリウムの場合には、その濃度が50ppmを超えるとpH9を超えて、下水排除基準に違反してしまう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
透析システムの事後洗工程の間(事後洗開始から60分以内)に、ROタンク内の殺菌灯を消灯させ、ROタンクに洗浄滅菌液原液を注入し混合希釈する事で目標濃度の洗浄滅菌液を作る。
(【0011】以降は省略されています)

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