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公開番号2024081260
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-18
出願番号2022194745
出願日2022-12-06
発明の名称細胞状態判定方法、タイミング判定方法、細胞状態判定装置及びタイミング判定装置
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12Q 1/06 20060101AFI20240611BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】培地の交換等のタイミングを判断するために、培養中の細胞の状態を容易に判定する方法を提供する。
【解決手段】細胞状態判定方法は、間葉系幹細胞を培地に暴露させることにより得られる液体における物質の第1の物理量及び第2の物理量を取得する取得ステップと、第1の物理量と第2の物理量との比を算出する算出ステップと、比に基づき、間葉系幹細胞の状態を判定する判定ステップと、を有し、第1の物理量は、グルタミン代謝に係る物質である第1の物質の物理量であり、第2の物理量は、解糖系に係る物質の物理量、又は、グルタミン代謝に係る物質であって第1の物質とは異なる第2の物質の物理量である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
間葉系幹細胞を培地に暴露させることにより得られる液体における物質の第1の物理量及び第2の物理量を取得する取得ステップと、
前記第1の物理量と前記第2の物理量との比を算出する算出ステップと、
前記比に基づき、前記間葉系幹細胞の状態を判定する判定ステップと、
を有し、
前記第1の物理量は、グルタミン代謝に係る物質である第1の物質の物理量であり、
前記第2の物理量は、解糖系に係る物質の物理量、又は、前記グルタミン代謝に係る物質であって前記第1の物質とは異なる第2の物質の物理量である、細胞状態判定方法。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の細胞状態判定方法において、
前記取得ステップでは、前記第1の物理量及び前記第2の物理量の時系列データを取得し、
前記算出ステップでは、前記比の経時変化を算出し、
前記判定ステップでは、前記比の経時変化における極値点に基づいて、前記間葉系幹細胞の状態を判定する、細胞状態判定方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の細胞状態判定方法において、
前記液体は培養上清液である、細胞状態判定方法。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の細胞状態判定方法において、
前記グルタミン代謝に係る物質は、グルタミン、アンモニア、αケトグルタル酸又はグルタミン酸であり、
前記解糖系に係る物質は、グルコース又はラクテートである、細胞状態判定方法。
【請求項5】
間葉系幹細胞を培地に暴露させることにより得られる液体における物質の第1の物理量及び第2の物理量を取得する取得ステップと、
前記第1の物理量と前記第2の物理量との比を算出する算出ステップと、
前記比に基づき、前記培地の交換のタイミング、前記培地への添加物の添加のタイミング、前記間葉系幹細胞の継代のタイミング、又は、前記間葉系幹細胞の回収のタイミングを判定する判定ステップと、
を有し、
前記第1の物理量は、グルタミン代謝に係る物質である第1の物質の物理量であり、
前記第2の物理量は、解糖系に係る物質の物理量、又は、前記グルタミン代謝に係る物質であって前記第1の物質とは異なる第2の物質の物理量である、タイミング判定方法。
【請求項6】
請求項5に記載のタイミング判定方法において、
前記取得ステップでは、前記第1の物理量及び前記第2の物理量の時系列データを取得し、
前記算出ステップでは、前記比の経時変化を算出し、
前記判定ステップでは、前記比の経時変化における極値点に基づいて、前記培地の交換のタイミング、前記培地への前記添加物の添加のタイミング、前記間葉系幹細胞の継代のタイミング、又は、前記間葉系幹細胞の回収のタイミングを判定する、タイミング判定方法。
【請求項7】
請求項5又は6に記載のタイミング判定方法において、
前記液体は培養上清液である、タイミング判定方法。
【請求項8】
請求項5又は6に記載のタイミング判定方法において、
前記グルタミン代謝に係る物質は、グルタミン、アンモニア、αケトグルタル酸又はグルタミン酸であり、
前記解糖系に係る物質は、グルコース又はラクテートである、タイミング判定方法。
【請求項9】
間葉系幹細胞を培地に暴露させることにより得られる液体における物質の第1の物理量及び第2の物理量を取得する取得部と、
前記第1の物理量と前記第2の物理量との比を算出する算出部と、
前記比に基づき、前記間葉系幹細胞の状態を判定する判定部と、
を有し、
前記第1の物理量は、グルタミン代謝に係る物質である第1の物質の物理量であり、
前記第2の物理量は、解糖系に係る物質の物理量、又は、前記グルタミン代謝に係る物質であって前記第1の物質とは異なる第2の物質の物理量である、細胞状態判定装置。
【請求項10】
間葉系幹細胞を培地に暴露させることにより得られる液体における物質の第1の物理量及び第2の物理量を取得する取得部と、
前記第1の物理量と前記第2の物理量との比を算出する算出部と、
前記比に基づき、前記培地の交換のタイミング、前記培地への添加物の添加のタイミング、前記間葉系幹細胞の継代のタイミング、又は、前記間葉系幹細胞の回収のタイミングを判定する判定部と、
を有し、
前記第1の物理量は、グルタミン代謝に係る物質である第1の物質の物理量であり、
前記第2の物理量は、解糖系に係る物質の物理量、又は、前記グルタミン代謝に係る物質であって前記第1の物質とは異なる第2の物質の物理量である、タイミング判定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞状態判定方法、タイミング判定方法、細胞状態判定装置及びタイミング判定装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、細胞培養装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6824050号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
培地の交換等のタイミングを判断するために、培養中の細胞の状態を判定する必要がある。細胞の状態は、培養液等に含まれるラクテート等の物理量の経時変化に基づいて判定されるが、その判定の精度は、判定を行うユーザの経験、過去の培養実績の蓄積等に寄るところが大きい。そのため、培養中の細胞の状態を容易に判定できることが求められる。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本開示の第1の態様の細胞状態判定方法は、間葉系幹細胞を培地に暴露させることにより得られる液体における物質の第1の物理量及び第2の物理量を取得する取得ステップと、前記第1の物理量と前記第2の物理量との比を算出する算出ステップと、前記比に基づき、前記間葉系幹細胞の状態を判定する判定ステップと、を有し、前記第1の物理量は、グルタミン代謝に係る物質である第1の物質の物理量であり、前記第2の物理量は、解糖系に係る物質の物理量、又は、前記グルタミン代謝に係る物質であって前記第1の物質とは異なる第2の物質の物理量である。これにより、培養中の細胞の状態を容易に判定できる。
【0007】
(2)上記項目(1)の細胞状態判定方法において、前記取得ステップでは、前記第1の物理量及び前記第2の物理量の時系列データを取得し、前記算出ステップでは、前記比の経時変化を算出し、前記判定ステップでは、前記比の経時変化における極値点に基づいて、前記間葉系幹細胞の状態を判定してもよい。これにより、培養中の細胞の状態を容易に判定できる。
【0008】
(3)上記項目(1)又は(2)の細胞状態判定方法において、前記液体は培養上清液であってもよい。これにより、培養中の細胞の状態を容易に判定できる。
【0009】
(4)上記項目(1)~(3)のいずれか1つの細胞状態判定方法において、前記グルタミン代謝に係る物質は、グルタミン、アンモニア、αケトグルタル酸又はグルタミン酸であり、前記解糖系に係る物質は、グルコース又はラクテートであってもよい。これにより、培養中の細胞の状態を容易に判定できる。
【0010】
(5)本開示の第2の態様のタイミング判定方法は、間葉系幹細胞を培地に暴露させることにより得られる液体における物質の第1の物理量及び第2の物理量を取得する取得ステップと、前記第1の物理量と前記第2の物理量との比を算出する算出ステップと、前記比に基づき、前記培地の交換のタイミング、前記培地への添加物の添加のタイミング、前記間葉系幹細胞の継代のタイミング、又は、前記間葉系幹細胞の回収のタイミングを判定する判定ステップと、を有し、前記第1の物理量は、グルタミン代謝に係る物質である第1の物質の物理量であり、前記第2の物理量は、解糖系に係る物質の物理量、又は、前記グルタミン代謝に係る物質であって前記第1の物質とは異なる第2の物質の物理量である。これにより、タイミングを容易に判定できる。
(【0011】以降は省略されています)

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