TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024081198
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-18
出願番号2022194642
出願日2022-12-06
発明の名称ステント及び送達デバイス
出願人テルモ株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類A61F 2/90 20130101AFI20240611BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】血管等の生体管腔内に留置した後に回収可能な構成を有し、かつ留置時に血流の阻害や血栓を発生させるリスクを低減すること。
【解決手段】ステント1は、線状構成要素で構成される環状の拡張部10と、先端部は軸方向で隣接する拡張部10の基端と接続し、基端部は拡張部10の基端から基端側に向かって徐々に縮径するように集約して血管Bv等の生体管腔の中心からずれた位置に配置される連結部20と、連結部20の基端部から軸方向に沿って基端側に延在し、ステント1を生体内から回収する回収デバイス200により捕捉される回収部30と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
生体管腔に配置されるステントであって、
線状構成要素で構成される環状の拡張部と、
先端部は軸方向で隣接する前記拡張部の基端と接続し、基端部は前記拡張部の基端から基端側に向かって徐々に縮径するように集約して前記生体管腔の中心からずれた位置に配置される連結部と、
前記連結部の前記基端部から軸方向に沿って基端側に延在し、前記ステントを生体内から回収する回収デバイスにより捕捉される回収部と、
を備える、ステント。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記拡張部は、基端側に凸となる少なくとも1以上の第1湾曲部と、先端側に凸となる少なくとも1以上の第2湾曲部と、前記第1湾曲部と前記第2湾曲部とを接続する少なくとも1以上の線状の第1接続部と、で構成される波形状の線状構成要素を環状とした環状構造を有し、
前記連結部は、前記拡張部の前記第1湾曲部と接続する、請求項1に記載のステント。
【請求項3】
前記連結部は、軸方向に長い複数の線状部材で構成され、
複数の前記線状部材の先端部は前記拡張部の複数の前記第1湾曲部と個々に接続し、複数の前記線状部材の基端部は、前記生体管腔の管腔壁付近に集約される、請求項2に記載のステント。
【請求項4】
前記拡張部は、前記環状構造を少なくとも先端側に有し、
前記連結部は、基端側に凸となる少なくとも1以上の第3湾曲部と、先端側に凸となる少なくとも1以上の第4湾曲部と、前記第3湾曲部と前記第4湾曲部とを接続する少なくとも1以上の線状の第2接続部と、を有し、
前記連結部は、先端側から基端側に向かって前記第3湾曲部及び前記第4湾曲部の数が段階的に減少する多段構造を有し、
先端に位置する前記第4湾曲部は、軸方向先端側で隣接する前記拡張部の前記第1湾曲部と接続し、基端に位置する前記第4湾曲部は、軸方向先端側で隣接する前記連結部の前記第3湾曲部と接続し、
前記連結部の基端に位置する前記第3湾曲部は、前記生体管腔の管腔壁付近に配置される、請求項2に記載のステント。
【請求項5】
前記ステントは、前記第1接続部及び前記連結部によって囲まれた第1セルと、前記第1セルとセル面積の異なる第2セルを周面に有する、請求項2~4の何れか1項に記載のステント。
【請求項6】
前記回収部は、前記連結部の前記基端部と接続して軸方向に延びる延在部と、前記延在部の基端から先端側に向かってU字状に屈曲する係合部と、を備える、請求項1~4の何れか1項に記載のステント。
【請求項7】
前記係合部は、前記生体管腔の管腔壁から離隔する方向に屈曲する、請求項6に記載のステント。
【請求項8】
前記係合部は、前記生体管腔の管腔壁面に沿って配置される、請求項6に記載のステント。
【請求項9】
前記回収部は、前記回収デバイスと磁気吸着可能に構成される、請求項1~4の何れか1項に記載のステント。
【請求項10】
前記回収部及び/又は前記拡張部は、X線造影性を有するマーカー部を備える、請求項1~4の何れか1項に記載のステント。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ステント及び該ステントを生体内に留置するための送達デバイスに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、血管等の生体管腔内に一定期間留置した後、生体管腔の内壁を損傷せずにカテーテル中に格納して体外へ回収可能とするため、縮拡径自在な円筒状の本体部と、本体部に続いて設けられ縮拡径自在な常態時に拡径してテーパ状となる尾部と、尾部に続いて設けられた線条束と、線条束の後端に続いて設けられた線条束の曲げ又は折り曲げによって形成された係合部とを備え、1本又は複数本の線条を螺旋状に撚り組んで組み紐構造に形成されたステントが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-55330号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のステントは、血管内に留置された状態においてテーパ状の尾部から延びる係合部は血管の中心軸上に位置するため、血流が阻害され血流障害の発生リスクが高まる可能性がある。また、特許文献1のステントは、血管の中心に係合部が配置されることで血栓が発生し易い。例えばステントを血栓の形成が促進され易い血管の分岐部近傍に留置する場合、血栓の発生リスクを増大し兼ねない。
【0005】
本発明の少なくとも一実施形態は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、具体的には、血管等の生体管腔内に留置した後に回収可能な構成を有し、かつ留置時に血流の阻害や血栓を発生させるリスクを低減できるステント及び該ステントを生体内に留置するための送達デバイスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記の構成により達成される。
【0007】
(1)生体管腔に配置されるステントであって、線状構成要素で構成される環状の拡張部と、先端部は軸方向で隣接する前記拡張部の基端と接続し、基端部は前記拡張部の基端から基端側に向かって徐々に縮径するように集約して前記生体管腔の中心からずれた位置に配置される連結部と、前記連結部の前記基端部から軸方向に沿って基端側に延在し、前記ステントを生体内から回収する回収デバイスにより捕捉される回収部と、を備える、ステント。
【0008】
(2)前記拡張部は、基端側に凸となる少なくとも1以上の第1湾曲部と、先端側に凸となる少なくとも1以上の第2湾曲部と、前記第1湾曲部と前記第2湾曲部とを接続する少なくとも1以上の線状の第1接続部と、で構成される波形状の線状構成要素を環状とした環状構造を有し、前記連結部は、前記拡張部の前記第1湾曲部と接続する、上記(1)に記載のステント。
【0009】
(3)前記連結部は、軸方向に長い複数の線状部材で構成され、複数の前記線状部材の先端部は前記拡張部の複数の前記第1湾曲部と個々に接続し、複数の前記線状部材の基端部は、前記生体管腔の管腔壁付近に集約される、上記(1)又は(2)に記載のステント。
【0010】
(4)前記拡張部は、前記環状構造を少なくとも先端側に有し、前記連結部は、基端側に凸となる少なくとも1以上の第3湾曲部と、先端側に凸となる少なくとも1以上の第4湾曲部と、前記第3湾曲部と前記第4湾曲部とを接続する少なくとも1以上の線状の第2接続部と、を有し、前記連結部は、先端側から基端側に向かって前記第3湾曲部及び前記第4湾曲部の数が段階的に減少する多段構造を有し、先端に位置する前記第4湾曲部は、軸方向先端側で隣接する前記拡張部の前記第1湾曲部と接続し、基端に位置する前記第4湾曲部は、軸方向先端側で隣接する前記連結部の前記第3湾曲部と接続し、前記連結部の基端に位置する前記第3湾曲部は、前記生体管腔の管腔壁付近に配置される、上記(1)又は(2)に記載のステント。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

テルモ株式会社
濾過装置および濾過方法
3日前
テルモ株式会社
ステント及び送達デバイス
12日前
テルモ株式会社
サイトローテーションシート
10日前
テルモ株式会社
計測装置、およびアンテナセット
19日前
テルモ株式会社
組織採取デバイスおよび組織採取方法
3日前
テルモ株式会社
カテーテルデバイス及び医療システム
10日前
テルモ株式会社
埋め込み式医療デバイス及び送達デバイス
12日前
テルモ株式会社
採取組織水切りデバイスおよび採取組織を水切りする方法
3日前
テルモ株式会社
採取組織水切りデバイスおよび採取組織を水切りする方法
3日前
テルモ株式会社
プログラム、情報処理方法、情報処理装置及びモデル生成方法
5日前
テルモ株式会社
カテーテルデバイス、医療システム及びカテーテルデバイスの留置方法
10日前
個人
制御システム、制御装置、制御方法及びプログラム
11日前
テルモ株式会社
細胞状態判定方法、タイミング判定方法、細胞状態判定装置及びタイミング判定装置
12日前
国立大学法人大阪大学
移植片の活性を高める方法
16日前
個人
帽子
6か月前
個人
逆流防止用具
4か月前
個人
段差昇降装置
4か月前
個人
蓋付きしびん
1か月前
個人
聴診器
1か月前
個人
エアリフター
4か月前
個人
入れ歯
1か月前
個人
X線用貼付剤
5か月前
個人
肩甲骨下制器具
6か月前
個人
介護浴槽
1か月前
個人
シミ皮膚改善剤
5か月前
個人
入浴介護補助装置
1か月前
個人
鼻腔拡張具
3か月前
個人
電動式孫の手
4か月前
個人
座椅子脱着式車椅子
1か月前
個人
スプレー式目薬容器
1か月前
株式会社コーセー
組成物
4か月前
個人
透析装置の洗浄方法
5か月前
株式会社東亜産業
温熱具
4か月前
個人
アーシング青竹踏台
5か月前
個人
透析装置の洗浄方法
3か月前
個人
透析装置の洗浄方法
6か月前
続きを見る