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公開番号2024081199
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-18
出願番号2022194643
出願日2022-12-06
発明の名称埋め込み式医療デバイス及び送達デバイス
出願人テルモ株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類A61F 2/86 20130101AFI20240611BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】血管を異方向に効率良く伸展して刺激対象部位(例えば血管の圧受容器)に効果的な機械的刺激を付与すること。
【解決手段】埋め込み式医療デバイス1は、血管Bvの血管壁に機械的刺激を付与する拡縮可能な血管保持部10を備え、血管保持部10は、基端側に凸となる少なくとも1以上の第1湾曲部11と、先端側に凸となる少なくとも1以上の第2湾曲部11と、第1湾曲部11と第2湾曲部12とを接続する少なくとも1以上の線状の第1接続部13と、で構成される波形状の線状構成要素を環状とした環状構造を有し、第1湾曲部11は、環状構造の中心軸Cの径方向に少なくとも1以上の第1の頂点部11´を形成し、第2湾曲部12は、環状構造の中心軸Cの径方向に少なくとも1以上の第2の頂点部12´を形成し、第1の頂点部11´と第2の頂点部12´は環状構造の中心軸Cを周回する周方向及び環状構造の中心軸Cの長軸方向にずれて配置される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
血管内に留置される埋め込み式医療デバイスであって、
前記埋め込み式医療デバイスは、前記血管の血管壁に機械的刺激を付与する拡縮可能な血管保持部を備え、
前記血管保持部は、基端側に凸となる少なくとも1以上の第1湾曲部と、先端側に凸となる少なくとも1以上の第2湾曲部と、前記第1湾曲部と前記第2湾曲部とを接続する少なくとも1以上の線状の第1接続部と、で構成される波形状の線状構成要素を環状とした環状構造を有し、
前記第1湾曲部は、前記環状構造の中心軸の径方向に少なくとも1以上の第1の頂点部を形成し、前記第2湾曲部は、前記環状構造の中心軸の径方向に少なくとも1以上の第2の頂点部を形成し、前記第1の頂点部と前記第2の頂点部は前記環状構造の中心軸を周回する周方向及び前記環状構造の中心軸の長軸方向にずれて配置される、埋め込み式医療デバイス。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記血管保持部は、
前記環状構造を有し、前記血管保持部の先端に位置する先端保持部と、
前記環状構造を有し、前記血管保持部の基端に位置する基端保持部と、
前記先端保持部の前記第1湾曲部と、前記基端保持部の前記第2湾曲部とを連結する少なくとも1以上の線状のリンク部と、
を備える、請求項1に記載の埋め込み式医療デバイス。
【請求項3】
前記血管保持部は、前記先端保持部の前記第1湾曲部及び前記第2湾曲部の周方向の数と、前記基端保持部の前記第1湾曲部及び前記第2湾曲部の周方向の数は同数である、請求項2に記載の埋め込み式医療デバイス。
【請求項4】
前記血管保持部は、前記先端保持部の前記第1湾曲部及び前記第2湾曲部の周方向の数と、前記基端保持部の前記第1湾曲部及び前記第2湾曲部の周方向の数は異なる、請求項2に記載の埋め込み式医療デバイス。
【請求項5】
前記リンク部は、拡張時に前記血管壁に向かって部分的に突出するように変形する変形部を備える、請求項2~4の何れか1項に記載の埋め込み式医療デバイス。
【請求項6】
前記リンク部は、軸方向に延びる複数の線状部材により、接続対象となる前記先端保持部の前記第1湾曲部と前記基端保持部の前記第2湾曲部との間を接続する、請求項2~4の何れか1項に記載の埋め込み式医療デバイス。
【請求項7】
前記リンク部は、前記中心軸と異なる方向にねじれて延在する、請求項2~4の何れか1項に記載の埋め込み式医療デバイス。
【請求項8】
基部と、前記基部の基端から延びる一対の脚部を有し、前記脚部の各基端が周方向で隣り合う前記第1接続部と個々に接続される両脚部と、を有するV字形状の付属ユニットを少なくとも1つ備える、請求項1に記載の埋め込み式医療デバイス。
【請求項9】
前記血管保持部は、一部を前記血管壁側に向けて変形して突出させた突出部を備える、請求項1に記載の埋め込み式医療デバイス。
【請求項10】
前記第1湾曲部及び前記第2湾曲部の形成数は、少なくとも2つ以上である、請求項1~4の何れか1項に記載の埋め込み式医療デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、埋め込み式医療デバイス及び該医療デバイスを生体内に留置するための送達デバイスに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
血圧が上昇すると血管を拡張させて血圧を下げるというような、血圧を一定に保とうとする仕組み(自律神経系)が備わっている。しかし、例えば血管を支配する自律神経や血管の機能が低下している場合には、血圧が上昇しても血管の拡張がうまく行なわれずに、高血圧の症状を呈することになる。
【0003】
血圧の神経系調節の一つとして圧受容器反射が知られている。圧受容器反射は、圧受容器により血圧を常に監視して中枢神経系に伝え、血圧の変動を即座に修正する循環反射であり、例えば頸動脈の頸動脈洞にある圧受容体に血管内から機械的刺激を付与して血管周辺の迷走神経(舌咽神経等)に作用し、疑似的に高血圧の状態を生体にインプットすることができる。
【0004】
特許文献1には、血管壁内の圧受容器を刺激して血圧を低下させるため、複数の隣接長手方向支柱の間に延在する1つ以上の開口部を画定するように複数の横方向部材と接合される複数の隣接長手方向支柱と、血管壁の拍動性を増大するようにサイズ決定される複数の窓を画定するように複数の隣接長手方向支柱から延在する複数の接続部材を備えるデバイスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許第10786372号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のデバイスは、血管を多角形(四角形、五角形等)に成形しているが、血管壁に対する刺激箇所はデバイスの断面形状に依存し、例えば四角形では4点、五角形では5点となる。血圧の低下を促すには、より効果的に圧受容器に機械的刺激を付与できるように、血管壁に対する刺激箇所を増やして血管を異方向に伸展することが有用であると考え得る。また、血管が一様に円筒ではない場合、径方向に得られる拡張は均一ではなくなる。したがって、特許文献1のデバイスでは、圧受容器に対する機械的刺激が少なく十分な治療効果が得られない可能性があり、改善の余地がある。
【0007】
本発明の少なくとも一実施形態は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、具体的には、血管を異方向に効率良く伸展して刺激対象部位に効果的な機械的刺激を付与できる埋め込み式医療デバイス及び該医療デバイスを生体内に留置するための送達デバイスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、下記の構成により達成される。
【0009】
(1)血管内に留置される埋め込み式医療デバイスであって、前記埋め込み式医療デバイスは、前記血管の血管壁に機械的刺激を付与する拡縮可能な血管保持部を備え、前記血管保持部は、基端側に凸となる少なくとも1以上の第1湾曲部と、先端側に凸となる少なくとも1以上の第2湾曲部と、前記第1湾曲部と前記第2湾曲部とを接続する少なくとも1以上の線状の第1接続部と、で構成される波形状の線状構成要素を環状とした環状構造を有し、前記第1湾曲部は、前記環状構造の中心軸の径方向に少なくとも1以上の第1の頂点部を形成し、前記第2湾曲部は、前記環状構造の中心軸の径方向に少なくとも1以上の第2の頂点部を形成し、前記第1の頂点部と前記第2の頂点部は前記環状構造の中心軸を周回する周方向及び前記環状構造の中心軸の長軸方向にずれて配置される、埋め込み式医療デバイス。
【0010】
(2)前記血管保持部は、前記環状構造を有し、前記血管保持部の先端に位置する先端保持部と、前記環状構造を有し、前記血管保持部の基端に位置する基端保持部と、前記先端保持部の前記第1湾曲部と、前記基端保持部の前記第2湾曲部とを連結する少なくとも1以上の線状のリンク部と、を備える、上記(1)に記載の埋め込み式医療デバイス。
(【0011】以降は省略されています)

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