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公開番号2024075524
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-04
出願番号2021059146
出願日2021-03-31
発明の名称止血器具
出願人テルモ株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類A61B 17/135 20060101AFI20240528BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】可動部位や凹凸が多い足等に形成した穿刺部位を圧迫止血する場合においても、穿刺部位から押圧部材が位置ズレすることを防止できる止血器具を提供する。
【解決手段】止血器具100は、第1穿刺部位p1を圧迫するように構成された押圧部材150と、押圧部材と接続可能に構成された複数の帯体110、120、130、140と、を備え、押圧部材は、第1穿刺部位を圧迫するように構成されたバルーン部160と、バルーン部が固定された支持部材170と、を有し、バルーン部は、支持部材の平面部171に位置し、複数の帯体は、支持部材の帯体保持部173に接続された状態で、平面部に位置する回転軸R1を中心にして、隙間部の範囲でバルーン部の周囲を回転可能であり、帯体保持部は、同一平面上に位置し、かつ、平面部の回転軸に対して回転対称である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
患者に形成された穿刺部位を圧迫するように構成された押圧部材と、
前記押圧部材と接続可能に構成された複数の帯体と、を備え、
前記押圧部材は、前記穿刺部位を圧迫するように構成された押圧部と、前記押圧部が固定された支持部材と、を有し、
前記支持部材は、平面部と、前記平面部よりも外側に位置し、前記複数の帯体が接続可能に構成された帯体保持部と、前記平面部と前記帯体保持部を連結し、前記複数の帯体の周方向の移動を規制する規制部と、前記平面部、前記帯体保持部、及び前記規制部に囲まれた隙間部と、を備え、
前記押圧部は、前記平面部に位置し、
前記複数の帯体は、前記帯体保持部に接続された状態で、前記平面部に位置する回転軸を中心にして、前記隙間部の範囲で前記押圧部の周囲を回転可能であり、
前記帯体保持部は、同一平面上に位置し、かつ、前記平面部の前記回転軸に対して回転対称である、止血器具。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記平面部は、第1仮想平面上に位置し、
前記帯体保持部は、前記第1仮想平面とは異なる第2仮想平面上に位置し、
前記第2仮想平面は、前記第1仮想平面に対して直交する垂線方向において、前記第1仮想平面よりも前記押圧部から離れている、請求項1に記載の止血器具。
【請求項3】
前記第1仮想平面は、前記第2仮想平面と平行である、請求項2に記載の止血器具。
【請求項4】
前記帯体保持部は、隣り合う前記規制部の間で、前記平面部側に湾曲領域を備える、請求項1~3のいずれか1項に記載の止血器具。
【請求項5】
前記帯体保持部は、リング形状である、請求項1~4のいずれか1項に記載の止血器具。
【請求項6】
前記規制部は、第1規制部と、前記平面部を挟んで前記第1規制部と対向する第2規制部と、前記第1規制部及び前記第2規制部と異なる位置に位置する第3規制部と、前記平面部を挟んで前記第3規制部と対向する第4規制部と、を有し、
前記回転軸は、前記第1規制部と前記第2規制部を繋ぐ直線と前記第3規制部と前記第4規制部を繋ぐ直線の交点に位置し、
前記帯体保持部は、4回転対称である、請求項1~5のいずれか1項に記載の止血器具。
【請求項7】
前記押圧部は、流体により拡張可能なバルーン部であり、
前記押圧部材は、前記バルーン部に流体を注入するように構成された注入部と、前記注入部と前記バルーン部を接続するチューブと、を備え、
前記帯体保持部は、前記チューブを固定可能に構成されたチューブ固定部を備える、請求項1~6のいずれか1項に記載の止血器具。
【請求項8】
前記複数の帯体は、第1方向に延びる第1帯体と、前記第1方向と異なる第2方向に延びる第2帯体と、前記第1方向及び前記第2方向と異なる第3方向に延びる第3帯体と、を有し、
前記第1帯体、前記第2帯体、及び前記第3帯体は、前記回転軸を中心にして前記隙間部の範囲で前記押圧部の周囲を回転可能である、請求項1~7のいずれか1項に記載の止血器具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、止血器具に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
カテーテル手技の1つとして、患者の腕や足等の肢体の血管を穿刺して形成された穿刺部位を介して各種の医療用長尺体を血管内に導入し、病変部位に対する処置や治療を行う手技が知られている。例えば、特許文献1には、手を走行する血管(遠位橈骨動脈を含む)へのアクセスを可能にするために形成された穿刺部位を止血する止血器具が開示されている。
【0003】
特許文献1の止血器具は、患者の手に形成された穿刺部位に圧迫力を付与する押圧部材と、押圧部材を患者の手に固定するための複数の帯体と、を備えている。また、特許文献1には、各帯体の接続位置や配置を調整することにより、止血器具を患者の足に装着する方法を開示している。医師等の術者(以下、「術者」とする)は、特許文献1の止血器具を患者の足に装着させることにより、患者の手のみならず、足に形成された穿刺部位を圧迫止血することも可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2019/0133602号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、患者の身体の足首付近は、可動部位が多い。そのため、特許文献1の止血器具を患者の足に装着した場合、押圧部材が穿刺部位からズレやすくなる。また、患者の身体の足首は踵などで凹凸が大きい。そのため、穿刺部位が踵付近に形成されている場合、押圧部材と穿刺部位との間に隙間ができやすい。それにより、特許文献1の止血器具は、押圧部材が穿刺部位に対して効果的に圧迫力を付与することが難しい。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑み、可動部位や凹凸が多い足等に形成した穿刺部位を圧迫止血する場合においても、穿刺部位から押圧部材がズレることを防止できる止血器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る止血器具は、患者に形成された穿刺部位を圧迫するように構成された押圧部材と、前記押圧部材と接続可能に構成された複数の帯体と、を備え、前記押圧部材は、前記穿刺部位を圧迫するように構成された押圧部と、前記押圧部が固定された支持部材と、を有し、前記支持部材は、平面部と、前記平面部よりも外側に位置し、前記複数の帯体が接続可能に構成された帯体保持部と、前記平面部と前記帯体保持部を連結し、前記複数の帯体の周方向の移動を規制する規制部と、前記平面部、前記帯体保持部、及び前記規制部に囲まれた隙間部と、を備え、前記押圧部は、前記平面部に位置し、前記複数の帯体は、前記帯体保持部に接続された状態で、前記平面部に位置する回転軸を中心にして、前記隙間部の範囲で前記押圧部の周囲を回転可能であり、前記帯体保持部は、同一平面上に位置し、かつ、前記平面部の前記回転軸に対して回転対称である。
【発明の効果】
【0008】
上記のように構成された止血器具は、複数の帯体が支持部材の平面部に位置する回転軸を中心にして押圧部の周囲を回転可能に構成されている。そのため、上記の止血器具は、患者の足等の肢体に形成した穿刺部位に押圧部を配置した状態において、押圧部の位置を変更せずに、複数の帯体を患者の肢体に巻き付ける位置を調整できる。それにより、上記の止血器具は、穿刺部位から押圧部がズレることを防止できる。また、上記の止血器具は、押圧部が位置し、回転軸を備える平面部と、回転軸に対して回転対称である帯体保持部と、平面部と帯体保持部を繋ぎ、複数の帯体の周方向の位置を規制する規制部と、を備える支持部材を有する。止血器具は、帯体保持部が平面部の回転軸に対して回転対称であるため、足首付近に複数の帯体を固定した際、各帯体が支持部材を引っ張る力を効率的に分散でき、平面部が穿刺部位付近の皮膚表面と平行になるように平面部を安定して配置できる。そのため、上記の止血器具は、押圧部と穿刺部位の間に隙間ができることのないように、平面部に位置する押圧部を穿刺部位に配置することができる。それにより、上記の止血器具は、押圧部が穿刺部位に対して効果的に圧迫力を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係る止血器具を示す図であって、平面部の外面側から見た平面図である。
第1実施形態に係る止血器具を示す図であって、平面部の内面側から見た平面図である。
支持部材の平面部の外面側から見た止血器具の一部を拡大して示す図である。
支持部材の平面部の内面側から見た止血器具の一部を拡大して示す図である。
支持部材の平面部の外面側から見た止血器具の一部を拡大して示す平面図である。
図5に示す矢印6A-6Aに沿う止血器具の部分断面図であって、押圧部(バルーン部)が拡張した際の様子を示す図である。
支持部材の外面側から見た斜視図である。
支持部材の内面側から見た斜視図である。
止血器具の使用対象となる患者の足を示す図である。
第1実施形態に係る止血器具の使用例を簡略的に示す図である。
第1実施形態に係る止血器具の使用例を簡略的に示す図である。
第1実施形態に係る止血器具の使用例を簡略的に示す図である。
第1実施形態に係る止血器具の使用例を簡略的に示す図である。
第1実施形態に係る止血器具の使用例を簡略的に示す図である。
第1実施形態に係る止血器具の使用例を簡略的に示す図である。
図15に示す矢印16A-16Aに沿う部分断面図である。
第1実施形態の変形例1に係る止血器具を示す図であって、平面部の外面側から見た平面図である。
第1実施形態の変形例1に係る止血器具の使用例を簡略的に示す図である。
第1実施形態の変形例1に係る止血器具の使用例を簡略的に示す図である。
第1実施形態の変形例2に係る止血器具を示す図であって、平面部の外面側から見た平面図である。
第1実施形態の変形例2に係る止血器具の使用例を簡略的に示す図である。
第1実施形態の変形例3に係る止血器具を示す図であって、平面部の外面側から見た平面図である。
第1実施形態の変形例3に係る止血器具の使用例を簡略的に示す図である。
第2実施形態に係る止血器具の一部を拡大して示す平面図である。
図24に示す矢印25A-25Aに沿う部分断面図である。
第2実施形態に係る止血器具の使用例を簡略的に示す図である。
第2実施形態に係る止血器具の使用例を簡略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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