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公開番号2024073798
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-30
出願番号2022184698
出願日2022-11-18
発明の名称カテーテルおよび医療システム
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人
主分類A61M 25/06 20060101AFI20240523BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】先端開口および基端開口を有する先端チューブおよび先端チューブから基端側へ延在する線状シャフトを有するカテーテルの先端開口および基端開口に治療用デバイスが到達したことを術者に認識可能とするカテーテルおよび医療システムを提供する。
【解決手段】先端開口15から基端開口14まで貫通する先端ルーメン13が形成された先端チューブ11および線状シャフト12を有し、深度マーカー24を備える長尺な治療用シャフト21を有する治療用デバイス20を挿入可能なガイドエクステンションカテーテル10であって、線状シャフト12は、治療用デバイス20の所定の位置が先端開口15に到達したことを深度マーカー24との位置関係により示す視認可能な第1マーカー17と、治療用デバイス20の所定の位置が基端開口14に到達したことを深度マーカー24との位置関係により示す視認可能な第2マーカー18と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
先端開口から基端開口まで貫通するルーメンが形成された先端チューブおよび前記先端チューブから基端側へ延在する線状シャフトを有し、視認可能な参照マーカーを備える長尺な治療用シャフトを有する治療用デバイスを挿入可能なカテーテルであって、
前記線状シャフトは、
前記治療用デバイスの所定の位置が前記先端開口に到達したことを前記参照マーカーとの位置関係により示す視認可能な第1マーカーと、
前記治療用デバイスの所定の位置が前記基端開口に到達したことを前記参照マーカーとの位置関係により示す視認可能な第2マーカーと、を有するカテーテル。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記第1マーカーと前記第2マーカーとの間の距離は、前記先端開口から前記基端開口までの距離と一致する請求項1に記載のカテーテル。
【請求項3】
前記第1マーカーと前記第2マーカーとは、視覚により識別可能な異なる構成で形成される請求項1または2に記載のカテーテル。
【請求項4】
先端開口から基端開口まで貫通するルーメンが形成された先端チューブおよび前記先端チューブから基端側へ延在する線状シャフトを有するカテーテルと、
視認可能な参照マーカーを備える長尺な治療用シャフトおよび当該治療用シャフトの先端部に配置されて当該治療用シャフトから径方向外側へ突出する治療部を有する治療用デバイスと、を有する医療システムであって、
前記線状シャフトは、視認可能な第1マーカーと、前記第1マーカーよりも基端側に配置される視認可能な第2マーカーと、を有し、
前記カテーテルの軸心方向において、前記参照マーカーの位置が前記第2マーカーの位置と一致する際に、前記治療用デバイスの先端、前記治療部の先端または前記治療部の基端が、前記基端開口に一致し、
前記カテーテルの軸心方向において、前記参照マーカーの位置が前記第1マーカーの位置と一致する際に、前記治療用デバイスの先端、前記治療部の先端または前記治療部の基端が、前記先端開口に一致する医療システム。
【請求項5】
前記第1マーカーと前記第2マーカーとの間の距離は、前記先端開口から前記基端開口までの距離と一致する請求項4に記載の医療システム。
【請求項6】
前記第1マーカーと前記第2マーカーとは、視覚により識別可能な異なる構成で形成される請求項4または5に記載の医療システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、先端チューブと、先端チューブに連結されて先端チューブから基端側へ延在する線状シャフトと、を有するカテーテルおよびカテーテルを含む医療システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
血管等の生体管腔へ挿入して治療や診断等を行うための治療用デバイス(バルーンカテーテルやステント留置用カテーテルなど)を目的部位へ案内するために、ガイディングカテーテルが用いられる。
【0003】
例えば、冠動脈の治療を行うPCIの1つである経皮的冠動脈形成術(PTCA)では、ガイディングカテーテル用のガイドワイヤを手首や大腿部の皮膚から動脈内へ挿入し、冠動脈の入口へ到達させる。次に、ガイドワイヤに沿ってガイディングカテーテルを動脈内に挿入し、続いて、ガイディングカテーテル用のガイドワイヤを抜去し、冠動脈口に係合させる。ガイディングカテーテルの内腔に治療用デバイス用のより細いガイドワイヤを挿入して、冠動脈内の病変部を通過させる。この後、治療用デバイス用ガイドワイヤに沿ってバルーンカテーテルを挿入し、ガイディングカテーテルの先端の開口からバルーンカテーテル先端を突出させ、病変部を通過したガイドワイヤに沿って冠動脈内を末梢へ進め、バルーンを病変部に配置し、バルーンを拡張させて治療を行う。
【0004】
ガイディングカテーテルの先端を所定の部位(例えば、冠動脈口)に係合させた後に、治療用デバイスをガイディングカテーテルの先端の開口から病変部まで湾曲あるいは屈曲した冠動脈内をスムーズに進めるため、ガイドエクステンションカテーテルが使用される場合がある。ガイドエクステンションカテーテルは、ガイディングカテーテルの内腔を移動して、ガイディングカテーテルの先端の開口から先端側へ突出可能な先端チューブと、先端チューブに連結されて先端チューブから基端側へ延在する線状シャフトとを有する、いわゆるラピッドエクスチェンジタイプのサポートカテーテルである(例えば、特許文献1を参照)。ガイドエクステンションカテーテルは、ガイディングカテーテルの先端の開口から突出することで、治療用デバイスをガイドするための通路をガイディングカテーテルから先端側へ延長することができる。ガイドエクステンションカテーテルは、ガイディングカテーテルよりも病変部の近くまで挿入することが可能であり、さらに、治療用デバイスに安定したバックアップ力を与えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許第7604612号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ガイディングカテーテルの先端の開口からガイドエクステンションカテーテルを突出させた状態で、治療用デバイスをガイディングカテーテルに挿入して先端方向へ移動させると、治療用デバイスの先端や、治療用デバイスの先端部に配置されて治療を行う治療部(例えば、バルーンやステント)が、ガイドエクステンションカテーテルの先端チューブに干渉する可能性がある。このため、治療用デバイスが、ガイドエクステンションカテーテルの先端チューブに到達したことを認識できることが望まれる。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、先端開口および基端開口を有する先端チューブおよび先端チューブから基端側へ延在する線状シャフトを有するカテーテルの先端開口および基端開口に治療用デバイスが到達したことを術者に認識可能とするカテーテルおよび医療システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的は、下記(1)に記載の発明により達成される。
【0009】
(1) 本発明に係るカテーテルは、先端開口から基端開口まで貫通するルーメンが形成された先端チューブおよび前記先端チューブから基端側へ延在する線状シャフトを有し、参照マーカーを備える長尺な治療用シャフトを有する治療用デバイスを挿入可能なカテーテルであって、前記線状シャフトは、前記治療用デバイスの所定の位置が前記先端開口に到達したことを前記参照マーカーとの位置関係により示す視認可能な第1マーカーと、前記治療用デバイスの所定の位置が前記基端開口に到達したことを前記参照マーカーとの位置関係により示す視認可能な第2マーカーと、を有する。
【発明の効果】
【0010】
上記(1)に記載のカテーテルは、カテーテルをガイディングカテーテルの先端の開口部から突出した状態で、ガイディングカテーテルに挿入された治療用デバイスに設けられる参照マーカーを第2マーカーと一致させることで、治療用デバイスの所定の位置が先端チューブの基端開口に到達したことを術者に認識可能とし、かつ参照マーカーを第1マーカーと一致させることで、治療用デバイスの所定の位置が先端チューブの先端開口に到達したことを術者に認識可能とする。このため、カテーテルは、挿入される治療用デバイスが当該カテーテルの先端チューブの基端開口および先端開口に到達したことを術者に認識可能とすることができる。なお、基端開口に到達したことを認識する所定の位置と、先端開口に到達したことを認識する所定の位置とは、同じ位置であっても、異なる位置であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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